会長は咳払いをすると、一息ついて
天才マンを始めとしたヒーロー達を
真っ直ぐと見つめて口を開く
昔に思いを馳せて…


「…神才マンは、その伝説の通り…”神”に近いとされた伝説のヒーローだった、その二つ名は”神に近しいヒーロー””Hero of God”」
「な、なんかめちゃくちゃ目立つ名前じゃねーかこのやろー！！」
「彼の伝説は、ヒーロー協会会長になる前から宇宙中に轟渡っていた…」


ぽつり、ぽつりと少しづつ語り始める


「…わしも神才マンとは付き合いが長いが…特に長いという訳では無いんだ、だから知っている事は少ないが話す」
「っえ？そうなの？会長が1番付き合いが長いと思ってたけど…」

「実は、神才マンの事を1番知っていて付き合いが長いのは……三本柱マンだったんだ」

「「！？」」


会長から告げられた新事実に
ヒーロー達は目を見開き驚いた
それに特に驚いたのは…他でもない
天才マンと三兄弟だった


「な、なにぃ！？父さんが…！？」
「そうだ、何でも三本柱マンと神才マンはわしと世直しマンと出会う前から交流があり…ライバル関係だったらしい」
「…そうだったのか！？」
「あぁ、そうだちょうど今の勝利マンと天才マンみたいな感じだったかなー！！いつもあんなやり取りしてて…」


そう言って会長は2人の声真似をして
当時のやり取りを再現して見せたが…



「神才マン！負けたが次こそは私が勝つからな！！」
「フッ、それはどうかな？このHero of Godに勝てるかな？」
「むっ！ならば今からでも！！」
「クク、やるかい？」


「兄さんと天才マンと言ってること同じですね、ほぼ」
「親が親なら」
「子も子…」
「な、なんだよー！！いいじゃんかよー！！」
「っふ、」


他の4人から注がれる目線に
顔を赤くして叫ぶ勝利マンと
そっぽを向いた天才マン。



「三本柱マンがよく知っていて……よく話していたから、それで神才マンの事を知っていた、わしが神才マンに出会ったのはヒーロー協会建設の際の式典の後日だった」


会長は目を閉じて、式典の際の初対面
での出来事をぽつりぽつりと語り始めた
思えば懐かしいあの日…