そして、腕を上げたスーパースターマンの
実力を認めた会長は渋々と言った様子で
スーパースターマンの出場を許可した。
第1会長と同じ実力ではヒーローになれないのだが…
そして案内は進むが…勝利マン達が見たいのは…



「おい会長もういいから試合場見せてくれよ」
「えー?まだみてほしいとこあるのに〜」
「そうだー！！早く私の舞台を見せろ！！」
「分かった分かった、もう皆気が短いんだから！仕方ない君たちには特別に見せよう…」


そう残念そうに応えると
車は隣の星へと進み始める


「試合場はあのヒーロー星から1番近い隣星に作った、だってさー！！このイベントに何百万人の人が来るんだもんヒーロー星にそんな人数が入る試合場作れなかったんだもーん」
「うひょー！それはいいや目立てていいぜ！！」
「ふっ、観客から金とって借金に当てることくらいこの天才にはお見通しだ」
「あ、そういうこと…でも仕方ないかも…借金王だもんね会長」


そう話しながらも車は全てがヒーローたち
のホテルになっている超高層ビル街を進み…巨大な扉の前へやってきた
車から降り、扉の前へ歩み寄る…


「そしてこの扉の向こうが試合場だ…」


会長が合言葉を言うと扉が開き…


「「おおーーーっ！！」」


その扉の向こうに広がっていた風景は、
床も客席もキラキラと輝き…試合場には
「HERO」の文字が書かれたきらびやかな会場となっていた


「宇宙一の建築家に設計してもらったんだすごいだろう？」
「すごーい！！キラキラ！！綺麗！」
「この試合場は全て宇宙一硬い物質、ガンジョーダXでできている」
「ほう？どれ…”カッ！！”」


それを聞いた天才マンがカッ！！を試合場
に繰り出す…が、試合場は少し焦げただけで
壊れてもいなかった


「なるほど確かにガンジョーダXだ、私のカッ！でもビクともせん」
「天才マンのカッ！！が聞かないなんて…ほんとに硬いんだね！！」
「でしょでしょー？」


会長は得意げな顔でふん！！と鼻を鳴らした。



「早くここで試合がしたくなってきたぜ」
「そう焦るな勝利マン、試合は2週間後だ！！それまでトレーニングをして自分の技を磨いておくように！！」
「けっ！！待ちきれねぇぜ！！それに俺にはトレーニングなんて必要ねぇ！今のままでナンバーワンになってやるぜ！！」
「ふっ、この天才に勝てるかな？」

「…勝利マン、天才マンこのトーナメントを甘く見るな」

「「！？」」


急に真面目な声、顔でそう答えた
会長に緊張感が走る
そのまま会長は続けた


「今回のトーナメントは今までのトーナメントとは規模が違う、全宇宙の隅々からヒーローを募集したのだ…それこそ誰も知らない宇宙の果てのような所までだ」
「それだけに本当にヒーローになりたいものだけが集まるとは限らん！！ヒーローに成りすましたどんな奴が紛れ込んでいるか分からんのだ！！」

「「…」」


その言葉に鈴音はごくり、と固図を飲んだ。
このトーナメントは…無事に済むのか？と
そして会長は天才マンの方へ振り返った


「おぉそうだ、天才マン…確かわしに神才マンのことを聞きたかったんだったな？」
「！はい…」
「…いいだろうこの場で話そう、神才マンのことを…」


波乱の予感のトーナメント…
そして会長の口から話される神才マン伝説とは？