そして、ひしょ香リクエストのポルシェ型の車が
到着すると会長はヒーロー達に乗るように
急かした。


「さあ新しくなったヒーロー星を案内する、みんな乗って乗って！さ、ひしょ香くんキミも助手席に」
「ひしょ…」


そこでひしょ香は、要約天才マンの隣に座る
鈴音の存在に気がついた。
天才マンに腕を差し出されて乗る彼女


「！」
「…」


バチり！！とひしょ香と鈴音の視線があう。
気の所為かその間には火花が見えたような気がした


「…ひしょ…」
「…んー…！！」
「…ふ…」


恋する乙女に挟まれた天才マンは
あくまでもクールな態度を装っているが…
内心、恋人にヤキモチを妬かれているのが
嬉しい それが本音であった


「…おーい、火花撒き散らしてないで早くー…」
「あっ、はーい！！」
「鈴音、ほら隣に」
「！うん」
「よ、よし案内しよう」


天才マンに腕を引かれて隣に座るのを
確認すると要約車が発進した。
しばらく進むとどこよりも高い建物が見え、
会長はそこを指さして説明した


「まずあの1番高くて立派なのがワシとひしょ香くんの愛の巣…じゃなかった会長室だ」
「立派すぎない？」
「いいじゃん別にー…ん？」


その時だった、遠くからこちらへ向かい
飛んでくるロケットの存在に気がついた
スーパースターマンの歌が流れながら
向かってくるロケット…


「スーパースター！スーパースター！ようやく着いたぜヒーロー星〜ってか」
「な、なんだあれは！？」


そしてこちらへ向かってきたと思われた
ロケットは…


ドカーーーン！！！


「ああーーーっ！！わしとひしょ香ちゃんの愛の巣が！！！」


会長室にぶち当たり爆発した。
爆発したロケットから落っこちてきたのは…
他でもない、目立一家とスーパースターマンだった


「あっ！？スーパースターマン！！」
「ん！？あ！！コラオヤジー！！なんで私がトーナメントに出られねぇんだよ！！」
「それはてめぇが弱いからだろ！！そんなことよりわしとひしょ香くんの愛の城をどうしてくれんだよ！！」
「なにを！！！」
「このやろー！！」


いきなり始まったスーパースターマンと
会長の喧嘩に呆れて傍観するヒーロー達。


「おいおい2人ともいい加減にしろー！！」


それを大きな声で止めたのは勝利マンだ
勝利マンの声にスーパースターマンと会長は
殴り合いをやめた。