グオオーン…


「あ？なんの音だ？」



突然巨大な飛行機か何かの飛行音が聞こえて
勝利が窓の外を見た。
窓の外を見ると小さな影がこちらに向かって
飛んできていた、飛んできている影は
どんどん近づき大きくなりその影の正体が
わかると生徒たちが騒ぎ始めた。



「ゆ、UFOだーーー！！！」
「侵略宇宙人だ！！」
「何！？よーーし！！俺が勝ーーつ！！」


それに1番に反応したのは勝利だった
そしてその声に気がついて廊下にいた
天才と鈴音も急いで教室に戻って
窓を見れば、UFOが校庭に着陸する
所だった。



「あっ！？また宇宙人来たの！？うちの学校の校庭はUFOの駐車場じゃないよー！！」
「ふっ、例の如く校庭へ…」
「宇宙人だと！？よーし私が勝って目だーつ！！めだちー！！タイ！！」



宇宙人が出たという情報に早速目立が
スーパースターマンに変身して外へ出ようと教室を出た。
そして次に動いたのが勝利だった



「シャーッ！！勝ーーーつ！！」


早速変身するとそのまま窓から飛び出して
UFOの元へ飛んでゆく
UFOからは1人の宇宙人が中から現れ始めていた
中から現れたのは…眉を下げ、どこか儚げな
表情をした美老人の宇宙人だった
その宇宙人に友情や努力が首を傾げた


「あれが…侵略宇宙人？」
「侵略しに来た宇宙人には見えませんよねぇ…」
「うん、侵略宇宙人と言えばもっと自信満々で悪そうな顔してるけどあの宇宙人悪そうに見えない」


そう、その宇宙人はどこかオドオドと
当たりを見回し自身のなさげな顔をしていた。
その様子にどうもおかしい、と思っていると
勝利マンがその宇宙人の前へ降り立った



「てめぇが地球征服しに来た宇宙人か！！俺がお前を負かしてやるぜ！！」
「えっ？！ち、違います私は…！！」
「勝ーーーーつ！！！！」
「ひいっ！！」
「待ってください兄さん！！」


勝利マンの拳がその宇宙人に当たる直前で、
友情マンに変身した友情がその拳を受け止めた。


「なんだよ友情！！」
「よく見てください兄さん！！その宇宙人、侵略しに来たわけではなさそうですよ！！」
「あぁ？」


友情の言葉にその宇宙人をよく見れば、
自分に対して驚いている様子からして…
征服しに来た訳では無いことがようやく
分かり、姿勢を直してその宇宙人に直った