初デートから次の日の学校…
学校ではごく普通に授業が行われ、
午前の授業が終わり…昼休みを迎えた
生徒たちは思い思いの休みの時間を楽しみ
外でスポーツをする生徒や教室で駄弁る
生徒が多かった
それはこのヒーローたちもであった。


「鈴音ちゃ〜っ、ん！！」


ニヤニヤとした笑みを浮かべながら
友情が鈴音の肩をポン！と叩いた
努力と談笑していた鈴音は彼の方を振り返る。


「？友情なぁに？」
「どうしたんです兄さんそんなにニヤニヤして…」
「いやー聞いたよ？昨日の日曜…天才とデートしたらしいじゃないか」
「へ！？なんでそれ、知ってるの！？！？」
「えっ！？師匠デートしたんですか！？す、進んでるなぁ！！」


友情に初デートの事がバレていたことに
驚いたと同時に顔を真っ赤にして小声で答える鈴音と、早速デートに至ったという事実に努力も真っ赤になり聞いた。
友情はニヤニヤとしながら続けて今度は
鈴音の耳元で小声で聞いてきた



「そんでさ…ちゅー、したんだっけ？」
「へ！？！？な、んでそれ知ってるの…！」
「僕の友達の情報さ〜！！いやーやるねぇ〜…！！」
「やぅぅ…！！そ、それ秘密だからね！？」
「分かってるわかってる！！」


真っ赤にしながら口止めしてきた
鈴音にウインクをして答えた友情。
そしてその話の彼氏さん事天才はと言えば…


「…っふ、どこまでも油断ならんやつ…友情め…」
「あちぃこったな、なぁ天才？」


ニヤニヤと仲を冷やかしてくる勝利の
手を軽くパチン、と叩いて赤い顔を
隠すようにして下を向いた。


「も、なんか暑くなってきちゃったから顔洗ってくるよ〜！！」
「あ、はい！いってらっしゃいませ師匠！！……いやー最近のカップルは展開が早いんだなぁ…」
「努力にはまだ早い話だったかな？」


顔をまだ赤くさせて照れている様子の
努力の頭を撫でてやる友情。
鈴音が外に出るのを見た天才も
それを追いかけて彼女の元へと歩いてゆき
声をかける。


「鈴音」
「あ、天才…！も、聞いてよ友情にバレちゃってたよ〜」
「さっき聞いた…だが私としては恥ずかしさもあるがお前と私が思いあっているという事を自慢する事が出来てよかったんだがな？」
「や！！もう恥ずかしいじゃん！！」


パタパタと手を降って恥ずかしさを表現する鈴音
そんな穏やかな昼休みが続くかと思われたのだが…