そして迎えた次の日…努力と一緒に登校しながらも
鈴音は、告白を決めた日だということもあり
悶々としながらも制服を着て朝ごはんを済ませ、
学校へ向かおうとドアを開けようとすると
チャイムの音が響いた。


「はーい！」
「師匠ー！！おはようございます！！」
「あ、努力…！」


ドアを開けていたのは努力であった
努力はにこやかに笑いながら挨拶をする。
鈴音は靴のつま先をトントン、と
鳴らして靴を履くと外に出て努力の元へ駆け寄り学校へ向かい、教室のドアを空ける。


「おはよー……！！」
「！！」


ドアを開けた鈴音は真っ先に
座っていた天才と目が合い頬を桃色に染めた
また、天才自身も鈴音と目が合い
頬を桃色に染める。



「……」
「…」


鈴音と天才は頬を染めながらも
目を逸らし…また目を合わせては逸らし
を繰り返しながら鈴音は席に着いた。
その様子をみた努力は？を浮かべながらも
席に着いた


「？(どうしたんだろう…師匠と天才)」


天才はモヤモヤソワソワとしていたかと思うと、
隣の鈴音の方を向き彼女に小声で声をかけた



「おい…な、なぁ、鈴音……」
「！！へ、な、何？」


肩を跳ねさせながらも天才の方をむく鈴音
天才は片手をひらひらさせて”来い”の
ジェスチャーをする、と鈴音は
片耳を天才の方に向ける
天才は両手をメガホンの形にすると小声で囁いた。




「放課後、二人きりで話したいことがあるから教室に残っていてくれ」
「へ、ふたりきり…？」
「そうだ、どうしても…」


2人きりというワードに動揺して天才の
方を見ると、天才は頬を染めながらも
真剣な目で鈴音を見ており…
鈴音はコクリ、と頷いた。


「わ、わかっ…たよ…残っておく…」
「…ありがとう、じゃあ放課後に…」
「う、うん…」


鈴音の返事に安心した顔をして
天才は席に戻り座り直した。
鈴音も席に座り直し
授業の準備をしだしたがぶっちゃけ
授業所ではなかったのはここだけの話である…