不安と急展開する恋の行方の巻
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夜‥天才は夢を見ていた。
自分は変身した姿のままで暗闇の中に
立っていたのだ、辺りを見回すが‥
どこもかしこも真っ暗だ
「(‥ふっ、なるほどこれは夢か‥)」
天才は直ぐにこれは眠っている自分が
見ている夢であるということに気がついた
暗闇にたっているだけの夢か‥?と
前を見れば見知った後ろ姿が写った。
幸せそうな笑い声を上げているのは‥
「‥鈴音?」
そう、ラッキーマンに変身した鈴音
何をそんなに幸せそうに笑っているのかと
目を凝らせば‥彼女は誰かに向かって笑いかけている事に気がついた
本当に愛おしい目を向けて 幸せそうに笑う
その姿に天才マンの心は強く締め付けられ
体の体温は下がり心臓の鼓動が早まった。
「‥え‥鈴音‥?」
心臓の音がやけにうるさく、黒くもマイナスな
感情が波のように押し寄せた
目の前には姿の見えぬ男に笑いかけて
首に腕を回して抱きつく想い人の姿。
「っな‥鈴音、そ、いつは‥一体‥‥!?」
誰だ、と言おうとした天才マンは進めていた足を止めて固まった
真っ暗闇の中進んで、ようやくその男の招待がわかった
目の前で腕を回されて幸せそうに
彼女に微笑むその男は‥
「‥勝利‥マン‥‥‥!!」
そう、自分の恋のライバルである勝利マン。
聞こえてこなかった会話が耳にねじ込まれた
「鈴音‥俺を選んでくれてありがとよ、俺はお前を一生幸せにするからな」
「うん、勝利マン‥!私を一生離さないで!」
「っは‥!!」
聞こえた会話に息を詰まらせた。
「っあ‥!!鈴音、どう、して!!」
咄嗟に彼女の元へかけだそうとした、が
先程までは動いていた足が石のように固まり動かない
2人を見るしかない状況に腕を伸ばすが届かない。
「どうして?そんなの自分がよく知っているだろう?」
「!!誰だ!!」
「よく見てみろよ幸せそうな彼女の顔を」
突如聞こえてきた謎の声に辺りを見回すが声の主はいない。
声の通りに鈴音を見れば‥愛らしくも幸せそうな笑顔をうかべる鈴音と勝利マン。
「一度自分を殺そうとした男をどうして彼女が愛すると思ったんだ?」
「っ!!」
聞こえたその声が自分の心に痛く突き刺さる。
「一度自分を殺そうとした男よりも‥先に出会い、傍で支えてきた彼の方が彼女は幸せになれるんじゃないのか?」
「っあ‥‥‥!!」
それでも、
それでも‥
「それでも‥それでも、私は、彼女を、鈴音‥」
「愛しているんだ!!」
そう高らかに叫んだ所で天才の夢は冷めた。