｢(目立、何で早退したのかな・・・)｣　


鈴音がそう考えていた時、


ガラガラガラッ、


｢ハーイ！｣


目立は明るくなって帰ってきた。


｢皆！僕は生まれ変わった！ヒーロー製作所で改造手術を受け、日本一カッコイイヒーローになったのだ！その名もスーパースターマン！！｣

｢ちょっとちょっと、改造って・・・｣


鈴音がそう呟いたその時。
目立はポケットから目の柄がついた蝶ネクタイを取り出した。


｢目立ち！！｣

｢きゃっ！目が立った！！｣

｢タイ！！｣


目立は目立タイをつけるとスーパースターマンに変身できるようになったのだ！！


｢ラッキーマンよりカッコイイスーパースターマン！！ただいま誕生！！｣


｢おおーっ！！そこまでやるかお前は！！｣

｢日本一！｣

｢の、馬鹿！｣

｢親からもらった体をなんだと思ってんだー！｣


確かにその通りである。

親からもらった体をなんだと思っているのか。


「し、師匠!!いいんですか!!あれどう見てもヒーロー協会が認めてないいかがわしいヒーローですよ!!」


努力が鈴音に訪ねる。


「まぁ悪いことしてるわけじゃないんだし・・・・」

｢よーし！是非とも、全校生徒にもお披露目だ！！ハァっ！！｣


スーパースターマンは窓から飛んだ。


｢あっ、飛んだ！！｣

｢袖の下のヒラヒラで飛べるんじゃないのかな？｣


｢ハハハハハッ！！皆の者！私の名は、スーパースターマンッ！！
・・・あっ、説明書説明書、飛びかたは11ページか。えっと・・・｣


説明書を取り出したが、その内容には


｢飛べま、せん・・・・｣


と、書いてあった。スーパースターマンはまっ逆さまに落ちていった。


｢ありゃ、落ちた・・・四階からだから死んじゃったかな・・・？あっ、生きてる生きてる！｣

｢ブフッ！大分足に来てますね！｣

｢あっ、こらえた！！｣


足のしびれを耐え、スーパースターマンは叫んだ。


｢空から落ちても大丈夫！象が踏んでも壊れない！スーパースターマンッ！！｣

『ヒューヒュー！』