次の日、早朝6時頃‥
天才はまだ眠い眼を擦り欠伸をしながらも
校門を通り教室に向かう。
何故こんなに早く登校したのか‥それは
彼と二人で話す為だ、1番にこだわる彼ならば
1番に登校していると推測したためだ。
教室の前につき、ドアを開く‥と
天才が思っていた通りそこには磯野勝利が
机に足を乗っけていびきをかいていた。


「‥勝利」
「んあ？」


少し揺らして起こすと、勝利は
不機嫌そうにうなりながらも目を覚まし‥
天才を目にするとぱちくりと目を瞬かせた


「あ？天才？お前今日早いじゃねぇか‥ま、1番に登校したのは俺だから2番目だなお前は」
「ふっ、相変わらず1番の座にこだわるんだなお前は‥まあそれは置いておいて‥」


天才は早速気になっていた事を彼に問う事にした。
それは‥勝利が鈴音の事を好きなのか
どうなのかと言う質問だ、だがしかしストレートに
聞くのはどうかと考えた天才は少しづつ
聞くことにした。



「‥お前の、」
「あ？」
「好きな女性の髪の長さは？」
「‥あんだよその質問？‥‥長い方がいい、そんでツインテール」


長い髪でツインテール その答えに
想い人が思い浮かんだが他にもツインテールの女の子はいる、と頭を降った。


「‥‥年下の女の子は‥‥お、お前の恋愛対象に入る、か？」
「入る」
「‥そうか、」
「んでお前なんのつもりだよ？」



突然恋愛じみた質問をしてきた天才に
眉を顰める勝利
‥推測が当たっている予感がした天才は
汗を流した



「‥ま、まるで好きな女性がいるかのような答えを出してくるな‥？勝利」
「いるかのようなじゃなくているんだよ、ボケ」
「！！‥い、いたのか」
「おう」


好きな人がいる

さらに確信に近づいて心臓が高鳴るが
軽く呼吸を整え 口を開く。




「‥‥‥最後の質問だ‥‥もしも、その好きな人に‥振り向いて貰えるアピールをするとするなら‥どんなアピールをする？」
「それは教えねぇ」
「！何故だ」


「なんでって決まってんだろ














なんで惚れた女が同じの恋のライバルにわざわざ自分の手の内晒すような事言わなきゃ行けねぇんだよ」