鈴音が通う中学の2年C組は
今や全学年、いいや全国から注目されるクラスとなっていた
なぜならこのクラスにはラッキーマンである鈴音に努力マンである杉田努力、友情マンである厚井友情
に勝利マンである磯野勝利、天才マンである生月天才、ついでにスーパースターマンである目立たがるがいるのだから…


「勝ーつ！！」
「「きゃー！」」
「ふっ…」
「「いやーん！！」」


そしてこのクラスの女の子の人気はワイルドで誰にも負けないと豪語する勝利と
あくまでクールで美しい天才が二分していた…


「どうやら女子の人気でも俺が1番らしいな…」
「ふっ、それはどうかな？この天才に勝てるかな」


天才の自信のある言い方にカチンときた
勝利は声高らかに、天才に勝負を挑んだ


「面白ぇ！！よーしこのクラスの女子の多数決で勝負だ！！」
「ふっ、望むところだ」
「よーし！！女子のみなさーん！！俺とこいつの好きな方に別れろ！！そして俺が勝ーつ！！」


女子達はきゃーきゃーと騒ぎながらも
好きな方へ別れたが結果は10対10だった…



「このままでは引き分けの様だな」
「バカヤロー！！俺の勝負に引き分けはねぇ！！誰かもう1人いねぇのか！！」
「…あれ？鈴音ちゃんは？」


ふと、そこで天才派についていた
みっちゃんが鈴音が居ないことに気がついた
です代は2人に興味がなかったので行かなかった＆天才と勝利から女子認定されなかったのでいないが…鈴音が教室に居ないのだ、彼女がどちらかを選べば勝敗がつく、2人は鈴音を探し始めた。


「何っ！？鈴音！！鈴音どこだ！！」
「え？師匠ですか？師匠でしたら図書館に本を返しに行くと…まだ帰ってきてないんですかね？」
「危ない危ない！！面白い小説があって読み続けてたら時間が…」
「あっ、来た」


努力が鈴音が行った先を説明していると
噂をすれば影、ちょうど鈴音がやって来て教室へ入ってきた。


「え？何？何事…ってわぁ！？何何！？勝利、天才！？」


鈴音が入ってくると、2人は真っ先に鈴音の方へと駆け寄った。
鈴音の手をがしりと掴むと勝利が彼女に問う


「鈴音、お前は天才と俺とどっちが好きだ！！」
「君の1票がこの勝負を決めるのさ」
「っえ？？」


教室に戻ってきて早々にどっちが好きだという
質問を投げかけられて鈴音は頭に？を浮かばせた。