世直しマンが滅び、半年がたとうとしていた‥
長い休みを得て要約中学校が再開したのだが
寝坊してしまった鈴音は努力と学校に急いでいた。



「師匠ー！！ようやく学校も再開しましたね！しかし急がねば遅刻でーす！！！」
「やーー！！引っ張らないでー！！」


努力に腕を引っ張られて体が浮いている
状態で鈴音が叫んだ。
そのまま急いで‥なんとかチャイムがなる前に
教室に着くことが出来た、
久々の学校だ、とです代の前に座った。


「おはようです代ちゃん！久々の学校だね！」
「おはよーってあんたしばらくどこ行ってたのよ！？もー心配したのよ」
「あははついてないの重なって会えなかったのかも‥」


ヒーローとして戦ったりしていました
だなんて言えずに苦笑いをしながら適当に返した。


「ま‥またこの鬱陶しい学園生活が始まるんですね！！努力せねばーっ！！！」
「へーいまたクラスで1番目立ってやるぜーっ！！」


この騒がしさが懐かしい、と鈴音が
思わず小さく笑ったその時ホームルームが始まった
ホームルームの始まる時間と共に入ってきた教師は‥


「生徒諸君おはよーっ！」
「！？あ、あぁーーーーっ！？極悪教師マン！！！」
「な、なんで！？やられたんじゃ！！」


そう、入ってきた教師は随分と前に
ラッキーマンこと鈴音のラッキーに
やられたはずの極悪教師マンだった。



「貴様！！何度でも努力してたおーす！！！」
「ちょっ、ちょっと待ってー！！私は極悪教師マンから善良教師マンに生まれ変わったのでーす！！」
「えっ？」
「だってこのクラスの担任は私だったんでーす私が死んだら担任がいなくなっちゃうのでーすだから教育委員会の人達が私を善良教師マンとして再生してくれたんでーす」
「‥教育委員会もろくなことしねぇな」


宇宙征服を企んでいた宇宙人の性格を
ここまで変えるとは一体何をしたのか教育委員会‥


「えーっと…ようやく今日から学校も始まり、このクラスに二人の転校生が来ることになりました!」
「て‥転校生？」
「しかも二人って‥変な時期に来るね？」
「しかし2人ともまだ来てないようでーす初日からいい根性してまーす」


その言葉にくすくす‥と教室から笑い声が少しづつ聞こえ始めた。


「先生ーそのうち1人はもう来てるみたいでーす」
「すっかりクラスに溶け込んでまーす」
「えっ？」

どこだどこだ、とキョロキョロと辺りを
見回すと一人‥主に女子生徒に話しかけてまわっているピンクの髪の男の子がいた


「さーっ次は君だここに住所と電話番号を書いてね！はいこれはプレゼント」

「き‥君ーっ！！」

「あっ、先生ですか？」


くるりと振り返ったその男子生徒の顔や
服にはものすごーーーく‥見覚えがあった
うっすらとハートが見えるその顔に、努力と鈴音がまさか、と目を見合せた


「僕今日からこの学校に転校してきた厚井友情です！」
「知ってます」
「で、先生の住所とＴＥＬは‥」


「あ‥厚井友情‥」
「あ、あの校則違反の制服の模様といい‥あれはどう見ても！！」

「「友情マン！！！」」


その声にクラス中が騒ぎ出した。


「ええっ！？友情マン！？」
「あんまり活躍しなかった！？」
「やだなーっもうバレちゃったか！もうこれは仮の姿で本当は友情マン！！」

「あっさりとばらしちゃった‥」


正体を隠し続けている自分達としては
ありえない行動に鈴音はあんぐりと
口を開けた。


「に…兄さん…どうして私と同じクラスなんです…!」



努力がこっそりと話しかけた。



「仕方ないだろ。仮の姿の年齢がたまたまお前と同じだったんだ…あ！！鈴音ちゃ〜ん久しぶりだね〜！相変わらず可愛いなぁ！そういえば鈴音ちゃんのＴＥＬと住所聞き忘れてたんだよ！教えてくれるー？」
「えっ？う、うんいいけど‥こ、ここに書けばいいの？」


緩んだ笑顔で迫ってきた友情に断ることも
できずに鈴音は差し出されたメモ帳に
自分の住所と電話番号を書く。


「ありがとうー！これはプレゼントさ！！さてとクラスの皆のアドレス聞くの途中だったな！！さーて次は君‥‥‥」


友情の目線の先にはです代の姿が。
友情は汗を一筋たらしてくるりと方向転換をした


「‥は飛ばして次だーっ！！」
「なんでじゃー！！」


凄いぞです代 友情マンも逃げ出した


「え、ええと厚井くんの席だけど‥」
「やだなあ、先生。僕の席は毎日変わるのさ！そうして一人一人と友情を深めて行くんじゃないか〜！！」
「いやいやそういうわけには‥」


と、その時突然廊下から殴り合うような
音が響き‥その音が病み、勢いよく扉が開かれ‥


「やってこの学校の番長を潰してきたぜ！！これでこの俺が学校で1番って訳だ」


一番 と言うワードにこれまた見覚えのある
校則違反の制服を着た男子生徒が入ってきた。