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Live the life you love


マ「そうだハク、ちょっといい?」

「ん?なに?」


帰ろうとしていた皆も、足を止めた



マ「ハクは、抗争に参加しなくていい」

「…え?」

ド「は…?マイキー、何言って…」


皆も驚いて、声も出ない



「…それって、オレが役立たずで邪魔だから…?」


マ「違う。ハクが強いのは、オレが一番よく知ってる」


そうだ
オレはマイキーの家の道場で、マイキーと一緒に鍛えてきた
そのマイキーが、オレの強さを知らないはずがない



「じゃあ、どうして…」


マ「オレが暴走した時、オレを殴ってでも止めてほしい」


「え…マイキーを、止める?」


マ「そう。オレさ、自分でも制御できなくなる時があんの。ハクにはそんな暴走したオレを止めてほしい。ハクになら、いくら殴られてもいい」


「マイキー…」


マ「それが1つ目の理由」


え、1つ目?
他にもあるの!?


マ「もう1つは、ただのオレのワガママなんだけどさ」

「…うん」


マ「…敵のくせにハクに触れるのがムカつく。それだけ」


「…は?」


今度はみんな、ポカーンとしている



三「…つまり、白夜が敵を殴る=白夜と敵が必然的に接触する。その接触が、マイキーは許せねぇってことか?」


マ「そう。ハクに触れていいのは…そうだな、オレとハクの家族とギリお前らくらい。後はムカつく」


場「完全にマイキーのワガママだな…てか、オレらでギリなのかよ」


「…分かった。基本抗争には参加しない。そもそもマイキーがいれば絶対負けないだろうし。ただ、参加しなきゃいけないとオレが思った時だけは、参加させてほしい。それだけは譲れない。それでもいい?マイキー」


マ「うん、それでいい。ありがと、ハク」


「うん」






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オレたちのチームは正式に『東京卍會』という名前に決定し、特服は三ツ谷が作ってくれた


「特服、カッコいいなぁ。写真もいい感じに撮れてるし。この写真は、オレの一生の宝物だ」


大切に額に入れて飾っている

その他にも、コルクボードにみんなとの思い出の写真をたくさん飾っている

…改めて見ると七割、マイキーと一緒だな




写真を眺めていたら、電話が鳴った


「もしもし、マイキー?」

マ『あ、ハク!あのさ、今度皆で海に行きたいんだけど、ハクもどう?』

「海!?行きたい!!」














そして、皆で海に行くことになった

しかも皆お揃いの特服だ




ド「マイキーよぉ、いつまで原チャ乗ってんだ。総長だぜ?いい加減単車に変えろや」


マイキーは単車ではなく、原チャで行くらしい


マ「いいんだよ。オレの愛車バカにしてんの?バブの50ccモデル、ホーク丸だ!」

ド「何がホーク丸だよ。ただの原チャリじゃねぇか。原チャはコールできねぇかんな」

三「空ぶかしたつもりで急発進しちまう奴とかいるし」

パ「それマイキーじゃね?」

一「遅ぇから問題ねぇけど」


マ「………」



「マイキーの愛車、赤くてカッコいいな!」


マ「ハク好き」



おお、マイキーに抱きしめられた


ド「バブにしか乗りたくねぇって言うけどよ、譲ってくれる先輩もいねぇししょうがなくね?」




すると、どこからか族が絡んできた


「おいおいおいおい、まじか!特攻服着て原チャ転がしてるちびっこがいんぞ」

「東京卍會?聞いたことねぇな。どこのシマでながしてんだコラ。ガキのままごとなら地元でやってろや。ハマに来んな」

「まぁ、せっかく?出会えたんだからよぉ。その原チャぶっ壊してやるよ。いらねぇだろ?」




……あ?

なんつったよ、今




「…おい。どこの誰か知らないけど、マイキーの愛車傷付けたら許さないから」


オレはマイキーの前に立ち、睨み付けた


「なんだ?女までいんのか?よく見たら可愛いじゃねぇか」


そいつがオレに触れようとした瞬間、マイキーが後ろからオレの腰を引き寄せた



「…あっ」


マイキー…?



マ「オレのハクとホーク丸に触れたら、殺すよ?」


「あん?」



マ「………」



マイキーはそいつを睨み付ける



「…ふん、まぁええわ」



そう言って何やら言いながら去っていった


「……」

場「どうするよ?やっちまう?」

一「いいね。あの人数なら瞬殺だろ」

三「止めとけ。もう行っちまった」

パ「オレはバカだからどっちでもいいぞ」

ド「全部原チャ乗ってるマイキーが悪い」


「「「間違いねぇ!」」」



マ「はぁ?なにそれ」



「…あの、マイキー。そろそろ離してくれないかな…」


マ「あ、ごめん。でも嬉しかった。ありがと、ハク」


「…うん、どういたしまして!」








そして、しばらく走っている時だった


マ「あれ…」

ド「どうしたん」

マ「ガス欠みたい…」

場「嘘だろ!?」

一「あんだけ遠出するって言ったのに?」

パ「まじ計画性ねぇな、マイキーは」

三「ガススタ行ってこいよ」

ド「オレら、先海行ってっから」





だがしかし、マイキーは聞いてなかったかのように…



マ「あれ、これは一大事だな。これは東卍の一大事だ!」



場「は?」

一「いやいやいやいや…それはマイキー1人の…」


マ「オレ1人の問題じゃねぇ。つまりガススタに行くやつは…」


三「まさか、マイキー…」

ド「でたよ…」

「え…?」



マ「じゃんけんで決めよう!」


「「「「「やっぱり…」」」」」


三「理不尽…」












場「…あちぃ。何でオレがこんな目に…。アホマイキーめ」

「災難だね、場地はいつも」



結局じゃんけんで負けた場地がガススタに行くことになった


オレはというと、バイク自体持ってないオレはじゃんけんには参加しなくていいと言われて、見守っていたのだが

場地が負けて1人ガススタに行くのがさすがに可哀想だと思い、一緒に行くことにしたのだ



場「…白夜、お前まで一緒に来なくても良かったんだぞ…?」

「だって、1人って話し相手いないし寂しいでしょ。それにオレ、場地と一緒にいるの、好きだし」


にっ、と笑うと場地は何故か顔を赤くして背けた



場「す、好きってお前な…。それ、マイキーの前で絶対言うなよ…?」

「え?なんで?言わないけど」

場「…オレが殺される」

「何言ってんの!マイキーはそんなことしないよ」

場「どうだかな…おまえのことになると、マイキー容赦ねぇし」


そうかなぁ…





そしてしばらく歩くが、なかなかガススタが見つからない


場「ふざけんなよ、ガススタ…全然ねぇじゃねぇか…」

「さすがに疲れてきたね…」



すると、後ろからバイクの音が聞こえて



「あれぇ?またさっきのダサ坊じゃん。それと可愛い子も一緒か」

「まさかガス欠?ださっ!」

「てか二人ぃ?」


先ほどちょっかいをかけてきた連中だ



場「…ちっ」

「……」



「次見かけたら燃やすって言ったよねぇ?」





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「場地、大丈夫!?」

場「…っ、」



ホーク丸を守るため、オレと場地は交戦していた

普段なら苦戦はしないのだが、ホーク丸を守りながら戦っているため、いつもみたいに発揮できない



「しぶてぇな、このガキども」

「とりあえず原チャぶっ壊しちゃう?」

「それともこのかわい子ちゃん犯す?」




「うっ…!」


後ろから掴まれ、動けない



場「白夜っ…!」



場地の腕を二人が掴み、もう1人がバットをホーク丸に向かって振りかざした


「あっ…!場地!!」


しかし、それはホーク丸に当たることはなく、場地が背中でバットを受けた


場「…てめぇら、マイキーの愛車に手ぇ出したら、殺すぞ」








「ちょ…っ、何すんだよ…!」


オレには3人ついていて、2人がオレを拘束し、もう1人がオレの特服を脱がせ始める


「あれ?この子、男じゃん」

「可愛いからありだろ」

「確かに!」




「…やっ、やめ…っ」



身体中に手を這わせられて
片手はズボンの中に入れられ、いやらしく触られる



「…いやだ…っ、気持ち悪い…っ!」



自然に出る、生理的な涙





オレはこのまま、こいつらに犯されて汚されるの…?


そんなの、嫌だ…っ!








マ「…おい」





その時聞こえた、声




「あ?なんだ?」

「また1人ゴミが増えやがった」





場「…マイキー」


「…マイキーっ」





マ「海パン、忘れちゃったよ」



するとマイキーは、自分のホーク丸を蹴り飛ばした



場「ホーク丸!?自分で!?」


「うそ…マイキー?」




マ「…てめぇら、何オレの大事なもん傷付けてんだ」


「その原チャは今お前が…」



言い終わる前にマイキーの蹴りでやられた




マ「…場地、ケガ平気か?こんなもんのために身体張らして、ごめんな」

場「マイキー…」

マ「立てるだろ?場地。こいつら全員、皆殺しだ。ハクに触れたやつ、ぶち殺す」





そして、マイキーが加わり、喧嘩はあっという間に終わった




マ「ハク…、ごめんな…嫌な思い、させて」

場「…ごめん、白夜。助けられなくて」

「…ううん、大丈夫だよ。ありがとう、マイキー、場地」

マ「…マジで許さねぇあいつら。ハクの身体触りやがって」

場「いや、あれ以上やったらマジで死ぬから…。気持ちは分かるけど」




そう。
オレに構っていた3人を、マイキーがホントに殺す勢いで殴り続けていたのでオレと場地が必死で止めた
それくらい、マイキーは我を失ったかのように止まらなかったんだ










場(…やっぱり白夜のことになると、マイキーは怖ぇ…)

マ(ハク、身体の消毒しとこうな)
(え、消毒って、ちょ、マイキー!?何でオレの身体触ってるの!?)
マ(どこ触られたか全部言って。全部消毒するから)
(えっと…)
マ(なに、言いづらい場所なの?ってことはここ?)
(あっ…、ダメだよマイキー…っ!そんなとこ、触らないで…場地も見てるのに…!)
マ(場地、目ぇ閉じてて)
場(は?今から何するつもりだ!?)
マ(何って、さっきから言ってるだろ?消毒だよ)

((絶対違うっ!!!))

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