Live the life you love
6月19日
突然マイキーから連絡があった
マ『いつもの神社に集合な!』
皆、単車で行くだろうけどオレは持ってないため、誰かに乗せてもらわないといけない
そう考えていると、インターホンが鳴った
「ドラケン!何でここに?」
ド「何でって、マイキーから召集あったろ?けどお前単車持ってねぇから、後ろに乗せてやろうと思ってよ」
「神様か」
ド「あ?」
「ちょうど困ってたとこなんだ。ありがとう、ドラケン。お言葉に甘えて乗らせてもらうよ!」
ド「おう。さっさと乗れよ」
「うん!」
相変わらずドラケンの背中はおっきいなぁ
落ちないようにしがみつく
ド「白夜大丈夫かー?」
「うん!ドラケンの運転は安定してて全然怖くないよ!」
ド「そりゃ良かった。ん?あれ、場地とマイキーか?」
前を見ると、確かに赤信号で止まっている場地とその後ろに乗っているマイキーが見えた
「ホントだ!」
そして、ドラケンは二人に近づいた
場「オレのゴキが東京一だ!」
ド「はぁ?東京一?オレのゼファーは日本一だけど」
「やっほー、二人とも!」
マ「ハク!」
場「よぉ」
すると後ろから誰かがきた
三「おいおいおいおい、日本一とか聞き捨てならねぇな。オレのインパルスは世界一だぞ。狭いよ、お前ら」
するとまた、後ろからバイクの音がして、三ツ谷の隣に並んだ
一「はいはいはいはい。重力圏内で争うなよ。狭いぜー。オレのケッチは宇宙一だコラ」
あれ?
一虎怪我してる…?
そして皆が言い争う中、マイキーがうとうとし始めた
マ「目がしょぼしょぼしてきた…」
「マイキー大丈夫?寝ると落ちるよ?」
マイキーの頭を撫でてあげる
信号が青になった瞬間、パーちんが通りすぎていく
パ「オレのフォアが最強だよ。神社まで競争な!!」
場「待て!!ずりぃぞ!パー!!」
ド「おい!卑怯だぞパー!!」
三「上等だコラァ!!」
一「ビリが罰ゲームな!」
「うおっ!!?」
皆がスピードを上げ始めたので、オレは落ちないように必死にしがみつく
そういや、マイキー寝そうだったけど大丈夫かな……
だが、オレもしがみつくのに必死でそれ以上は考えるのを止めた
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神社には、場地とマイキー以外全員着いていた
きっと場地は寝ているであろうマイキーを落とさないようにゆっくり走っているのだろう
場地のそういう優しいところ、ほんと好き
オレたちはというと、場地とマイキーを待つ間、サッカーをしていた
「…場地とマイキー、大丈夫かな。心配だから見て来ようかな…」
ド「あいつらなら大丈夫だろ。相変わらず優しいな、白夜は」
「え、だって…」
心配なものは心配だ
そう思っていると、階段からマイキーを背負って上がってくる場地が見えた
場「やっと着いた…」
「場地!!良かった…無事で」
一「はい、ビリ」
三「おっそ」
場「しょうがねぇだろ!こいつ爆睡してたんだぞ!ずーっと!」
三「はい、言い訳ー」
一「見苦しいぜー」
場「なんでだよ!」
場地…可哀想
マ「…あ、着いた」
「おはよ、マイキー」
マ「おはよ、ハクー」
やっと起きたな…
場地、お疲れ様
ド「皆に話ってなんだよ、マイキー」
マ「黒龍(ブラックドラゴン)っていうチーム、知ってる?」
黒龍…
三「めちゃくちゃひでーやつらって噂は聞くよ。三コ上だっけ」
マ「うん」
一「……っ」
一虎の表情がこわばった
マ「何で相談しねぇんだよ、一虎」
一「……」
マ「場地に聞いたよ。お前黒龍と1人でやり合ってんだろ?」
「え!?」
三「なっ、一虎が黒龍と!?ウソ!?」
パ「確かに、一虎の地元って黒龍の縄張りか」
そうだったんだ…
一虎の怪我も、そのせいってことか
ド「なるほどね…。まさか、黒龍とやり合う気か?マイキー」
マ「…そっ。黒龍はでけぇ族だ。やるからには、大義名分が欲しい」
場「オレに案がある!オレらでチームを作るんだ」
パ「え?」
一「チーム?オレらで?」
場「あぁ」
「チームかぁ。なんか、かっこいいな!」
ワクワクするね!!
ド「へぇ。面白そうじゃん」
場「それぞれのポジションも決めてある。総長は、天上天下、唯我独尊男!マイキー!」
マ「ほめんなって」
場「副総長は頼れる兄貴肌、ドラケン!
頭の良い白夜には参謀を!
皆のまとめ役、三ツ谷には親衛隊を任せる!
旗持ちは力自慢のパーちん!
オレとお前は特攻隊だ、一虎」
一「でも、いいのかな。そんな簡単に」
マ「チーム名ももう決めたし」
はやっ!
パ「え、なになに!」
マ「東京万次郎會だ!」
「「「「だっせ…」」」」
「ぷはっ…!」
マイキーらしいなぁ
ド「まぁ、名前はともかく、チーム作んのは賛成だ」
マ「…なっ、ケンチン!?」
三「確かにチームがあれば、黒龍と喧嘩する大義名分もできるしな。名前はともかく」
マ「ひどい!!」
パ「チームかぁ!ドキドキすんなぁ!名前はともかく」
マ「…っ、てめぇら!」
「あははっ!確かに!」
場「これで決まりだな。オレらの全てをお前に預ける。時代を作れ、マイキー」
マ「おう!!」
マ「どんなチームにしたい?」
場「あぁ、そうだな…。一人一人が皆のために命を張れる。そんなチームにしたい」
…すごく、いいなそれ
マ「うん」
パ「記念に皆でお守り買おうぜ!」
「いいね!買おうー!」
いざ、お守りを買おうとしたのだが、交通安全のお守りが500円
全員で、今持ってるお金を見せ合う
一人一人は500円に届かない金額だったが、合わせれば1つ買えることに気付き、1つ買うことができた
マ「お前が持ってろよ、場地」
ド「あぁ、結成のきっかけはお前だしな」
三「それがいい」
パ「預けたぞ」
一「うん」
「そうだな、場地がいい」
場「おう。大事に、預かっとくぜ」
(場地なら、きっと大切にしてくれるはずだ)