Live the life you love
マ「風が気持ちいーな、ハク」
「そうだね」
オレは現在マイキーに誘われてバイクの後ろに乗り、走っていた
マ「あれから東卍の隊員たちとはどう?変なことされてない?」
「何もされてないよ。てかオレ猫の被り物してたんだよ?逆に怪しすぎて誰にも話しかけられなかったわ」
マ「あはは!そっか!確かにそうだよな!」
「笑い事じゃないけどねー」
マイキーとは、こうしてバイクに乗りながらよく一緒に話をする
こういう時間て、不思議と何でも話せるんだよね
マ「ハクはさー、自分のバイク欲しくねーの?」
「うーん、あんまり興味ないかなぁ。オレ、自分で動かすより、こうして後ろに乗っけてもらうほうが好きだから」
マ「そっか。じゃ、今度の集会はオレがハクを乗せるから」
「え?」
マ「ほら。ハクって何かとケンチンのバイクによく乗ってるから。オレだってハクを乗せたいんだよ」
「それはドラケンが、乗せてやるよ、って声かけてくれるからだよ。オレを乗せたいなら、ドラケンより先にオレに声かけなきゃね!」
マ「…ケンチンやるな。次は絶対オレが先に声かけてやるからなー!」
「待ってるね!」
それから、レストランに寄って、マイキーはお子様ランチを食べる
もちろん旗付き
美味しそうに食べるマイキーの姿を、オレは写真に収めた
「ふふ、マイキー幸せそうに食べるね」
マ「だって幸せだし。旗付きのお子様ランチってやっぱテンション上がるよなー!それに、ハクが一緒だから」
「それは良かった」
マイキーはよくこうやって素を見せてくれる
けど、ドラケンによればそれはオレたち(創設メンバー)の前だけらしい
他の隊員たちの前では、きっと気を張ってるんだろうな…
総長としての威厳を見せなきゃいけないから
「マイキー、一緒にいるのはオレだからさ。そのまま気を緩めてて。今だけは、総長としてのマイキーじゃなくて、素のマイキーでいて。そうじゃなきゃ、疲れちゃう」
マ「ハク…。心配しなくてもハクといる時は完全に緩んでるよ、オレ。こういう時間があるからこそ、オレは総長でいられるんだ。これからも、オレのそばにいてね、ハク」
「うん、分かった!」
笑いかけると、マイキーもつられて笑った
マ「そういやハク」
「ん?」
マ「場地のとこの副隊長と仲良いんだってね」
「あー、うん。同じ団地だからよく話すんだ。すごく良いやつだし」
マ「…そっか」
「それがどうしたの?」
マ「いや、正直羨ましいなって。前はハクと家近かったから朝からハクに会えてたけど。今は違うじゃん」
「あー、まぁそうだね。でも、会いたい時はこうして会えるんだからいいじゃん?」
マ「そりゃそうなんだけどさー」
「…ねぇ、マイキー。オレ、集会に出られて嬉しかった。ほんとは、会ったことのない東卍のメンバーと会いたいなって思ってたから」
マ「…ごめん、オレのワガママでハクを悲しませてた」
「謝らないで。マイキーはオレを守ろうとしてくれてたんでしょ?それは分かってるから。だから集会に出させてくれて、ありがとう」
マ「ハク…」
「だから、これでおあいこってことで許して?ね?」
マ「…うん、分かった!」
…良かった
ちゃんと話せて
マ「ねぇハク」
「ん?」
マ「久しぶりにキスしたい」
「え…?」
き、キス…!?
突然すぎてビックリした…
マ「…嫌?」
「えっと…嫌じゃないけど、突然どうしたの?」
マ「別にどうもしないよ。ただ、ハクにキスしたくなっただけ」
「…っ、ま、万次郎…!」
マ「大丈夫、誰も見てねぇから」
そういう問題じゃないというか…
「…んっ…!」
気付いたらマイキーの唇が重なっていた
マ「……ハク、えろすぎ」
「…っ、だから、いきなりは…」
マ「ちゃんと言ったでしょ。キスしたいって」
「…したいとは言ったけど、するとは言ってません」
マ「どっちも一緒でしょ。なに?照れ隠し?」
「…もう、そういうとこだよマイキー」
なにが?と言ってケロッとしているマイキー
もう慣れたけどさ…
マ「さて!そろそろ帰るかー」
「そうだね。マイキー運転しながら寝ないでよ?オレが後ろに乗ってるってこと忘れないよーに!」
マ「大丈夫大丈夫!さすがにハク乗せながら寝ねぇよ」
「信用してるからね~」
マ「おう、任せろ!」
(お、寝てない。偉い偉い。よしよし)
マ(ハクに頭撫でられるの好き…ずっと撫でてて)
(え、やだ。腕疲れるし)
マ(急に辛辣じゃん…)