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Live the life you love


皆の前に立つマイキー
そのそばにはドラケンがいた


やはりみんなの前に立つと、マイキーは総長の風格があるなぁと改めて思った

一瞬で空気が変わった



マ「今日集まったのは2つ。一つは、お前らも気になってたと思うけど、こいつだ。出てこい、ハク」



タ(ハク…?)



そして、名前を呼ばれたオレはマイキーの隣に立った



タ(さっきの猫の被り物した人だ!)



マ「名前は月岡白夜。お前らが幻だなんだと噂してた東卍の参謀だ」



タ(え…?今、なんて言った?月岡白夜!?この猫の人が月岡白夜だったんだ!)



「幹部のみんな以外ははじめまして。月岡白夜です。ちょっとした理由があってみんなの前に顔が出せず、総長命令で集会に出てなかったんだけど。三ツ谷が用意してくれた猫の被り物により、オレは今日から集会に出られることになった。よろしくね」



みんな、驚きを隠せないかのような表情をしていた



マ「ひとつ、お前らに言っておく。ハクはオレにとって大事な、特別な存在だ。ハクに色目使ったり、手ぇ出したりしたら殺す。いいな?」



『は、はい!!』



ちょっと待て!!
なんだ今のは!
そういうのはいらないんだけど…!



マ「よし。ハク、下がっていいよ」



いや、よし。じゃねぇわ。

ちゃんと下がるけども





タ(…今のマイキーくんの発言でわかった。月岡白夜が亡くなったことも、マイキーくんを変えた要因の一つだ…!月岡白夜は、マイキーくんが大事にしてた人。そんな大事な人とドラケンの二人を一度に亡くしたマイキーくんが変わってしまうのも分かる気がする…)





マ「もう一つは、愛美愛主(メビウス)の件だ。うちとぶつかりゃデカい抗争になる。じゃ、みんなの意見を聞かせてくれ」


すると、タケミチの背中に蹴りを入れたパーちんが現れた


ペ「あぁ!?文句あっか!」


もう1人はぺーやん
パーのとこの副隊長だ


パ「おまえ花垣だろ」

ぺ「うちの隊のキヨマサが世話になったみたいだな!」

パ「どう落とし前つけんだ!?コラ」


タ「お、落とし前…?」




三「止めろやパー」

「そうだよ、パーちん。タケミチは悪くないんだから。むしろ被害者だよ?」



タ(え…今の声、どこかで聞いたことが…しかもオレのこと、知ってる…?)


三「キヨマサの件はあいつが勝手に東卍の名前使って喧嘩賭博なんてやってたのがなしって話だろ」

パ「あ?俺はバカだから分かんねぇんだよ、んなこたぁ」

ぺ「パーちんの脳みそはミジンコだぞコラァ!」



え、それ悪口じゃねぇの…?



三「分かんねぇならでしゃばんな、ボケ!!」


ド「おい、パー。黙ってろ」



ぺ「ごめん!ドラケン!」

パ「ちっ…」



二人はタケミチから離れていった


ド「許してやってくれよ、タケミっち。パーは今気ぃ立ってるからよ」





メビウスと何があったのか
それは、パーちんのダチがメビウスにやられたことが抗争の火種だった

パーちんのダチは、メビウスの連中に袋にされて、目の前で彼女ヤられた挙げ句、有り金を巻き上げられた

あとから親兄弟までつるされた



本当に許せない話だ







マ「どうする、パー。やる?」


パ「相手は二個上だし…東卍もただじゃすまないし…みんなに迷惑かけちゃうから…。でも…悔しいよ、マイキー」


マ「んなこと聞いてねぇよ。やんの?やんねぇの?」


パ「やりてぇよ!!ぶっ殺してやりてぇよ!!」


マ「だよな」


パ「え?」


マ「こんなかにパーのダチやられてんのに、迷惑だって思ってるやついる?パーのダチやられてんのに、日和ってるやついる?いねぇよな!!?メビウス潰すぞ!!」



『おおーーー!!!!』




マ「8月3日!!武蔵祭りが決戦だ!」










こうして、集会は終わった






「びっくりしたでしょ、タケミチ」

タ「うわっ!えっと…(月岡白夜…!)」


いや、オレがいたことにびっくりしてたな今



タ「な、何でオレのこと知ってんスか…?」

「は?あー、猫の被り物してるから分かんないか。ごめんごめん。ちょっと待ってね」


オレは被り物を脱ごうとした


タ「え?被り物脱いでいいんスか!?顔見られちゃダメなんですよね!?」

「あー、集会の時はね。でももう終わったし、誰もいないし大丈夫だよ」


そしてオレは被り物を脱いだ



「よいしょっと」


タ「えぇ!!?あなたは…!!」


「やっほ。オレだよ、タケミチ」


タ(ウソ!?オレに手当てしてくれたこの人が、月岡白夜だったの!?)


タ「あ、もしかして…喧嘩賭博してた時マイキーくんとドラケンくんが来たのって白夜さんが…?」


「うん、そうだよ。キヨマサの行動は目に余る行為だったから、締めてもらった」


タ「そうだったんスね…。ありがとうございました」


「いえいえ。そういうことで、これからもよろしくね、タケミっち♪」


タ「白夜さんまでその呼び方っすか!?」


「ふふ♪気分によるかなー!」










タ(白夜さんて、すごい人だったんスね。東卍の参謀だなんて)
(そんな大層なもんじゃないよ)
タ(…この人も、守らなきゃ)
(タケミっち何か言った?)
タ(な、なんでも!!)
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