五「白夜、急にびっくりしたでしょ。ごめんね、何の相談も無しに決めて」

「…うん、びっくりした。そもそも、オレに当主なんて務まるのかな…」

五「白夜なら大丈夫だよ。僕は白夜以外考えられなかった。というより、白夜がいいと思ったんだ」

「どうして…？」

五「白夜なら任せられる。そう思ったから」

「え、どのタイミングでそう思ったの…」

五「最初から♪」

「…」

五「さて！白夜にはあと一つ、びっくりしてもらうよ」

「え、なに！？」





悟に連れていかれた先は、ある部屋だった



五「入って！」

「え、なに…？」

五「いいからいいから！」




悟に促され、部屋へ入った





「……っ！」




そこにいたのは、女の人と男の人

なんとなく、本能で分かってしまった




「…母さん、父さん」


母「…！白夜……っ」



母さんは、オレを見た瞬間、オレを抱き締めた



母「…っ、ごめんね、辛い思いをさせて、ごめんなさい…！」

「……母さん」


父「白夜、本当にすまなかった…」



そして、父さんもオレに謝った


「…父さん」




最初は、なんでオレを捨てたの？って、恨むことさえあった

辛くて、辛くて…
毎日、泣いていた


だけど…






「…もう、謝らないで。オレは母さんたちを恨んでないよ」



両親「「え…？」」





「…だって、オレはいま、幸せだから。五条悟という、素敵な人に出会えた。二人がオレを、産んでくれたから。そうじゃなきゃ、オレはこの世に生を受けていなかった。悟にも、出会えなかった。だから、ありがとう」




五「……白夜」






それを聞いた両親は、まさかオレがお礼を言うとは思っていなかったのか、涙を流していた









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五「もっと話、しなくてよかったの？」


「うん。両親って言っても、初めて会うようなものだし、正直何話していいか分からないし。悟といるほうが落ち着く」


五「そっか。いやぁ、良かった良かった！これでいつでも隠居できる！」


「いやまだしないで。ほら、京都校のおじいちゃんだって、まだ頑張ってるんだから」


五「あのおじいちゃんがおかしいんだって。さっさと隠居すればいいのに。僕はやだね、あの歳になってまで呪術師するの」


「…まぁさすがにおじいちゃんになっても続けて。とは言わないけどさ…。とりあえず夜蛾学長くらいまでは頑張ろうよ」


五「えー」



悟ってたまに子供っぽいよね





五「…白夜、今後もしも僕に何かあったら、代わりに当主、頼むね」


「…悟にもしものことなんて、ないよ。だって悟は、誰よりも強い、最強の呪術師なんだから」


五「……そうだね。ま、一応だよ」


一応でも…、想像すらしたくない
悟が、オレの前からいなくなるなんて、考えたくもない








「…悟がいない世界なんて、生きてても意味がない」


五「……白夜」





オレが生きている理由は、悟がいるからだ
悟がいないなら、オレは……









五「…白夜、今日は疲れたでしょ？家、帰ろっか」


「…うん」





















(悟、オレの前からいなくならないよね…？)