第0話
「悟ー!モグラくんが特級呪霊になったんだ!」
五「…ホントだ。なんか、人型になったね」
そう
オレの友達であるモグラくんは成長し、なんと特級呪霊となり姿も少し変わったのだ
見た目はほとんど人間と変わらない
なんならイケメンなんだけど
モ「白夜、君のおかげでオレはもっと強くなれた。ありがとう。これからも白夜のそばで白夜を守るから」
「モグラくん…!」
その他にも、白夜にはたくさんの呪霊の友達がいる
1級呪霊のあひるくん、わたあめちゃん、紅(くれない)
紅は赤く燃えている鳥っぽい呪霊
2級呪霊のふうたくん、きのこちゃんなど
ちなみに白夜がつけた名前と姿形は全く合致していないこともあるので、名前から想像しても無意味である
モグラがいい例だ
五「それにしてもお友達たくさん増えたねー!これも白夜が強くなった証だね」
「そっか。オレの呪力量が増えたから友達にできる呪霊も増えたんだ」
五「そういうこと!」
悟に鍛えてもらってる甲斐があった
五「あ、そうだ。学長がさー、白夜に会いたがってんの。会わせろってうるさくてさ。悪いけど一緒に来てくれる?」
「分かった。モグラくん、戻って」
『モグラ』と書かれた紙にモグラが入っていく
そしてオレは悟と一緒に高専へ向かった
「夜蛾学長ー!」
夜「白夜!元気そうだな」
「うん、元気だよ」
夜「そうか、それは良かった」
五(デレデレしてるなー、学長)
夜「とりあえずお茶でも飲んでゆっくりしていけ」
「ありがとう!あ、そうだ。人形すごく可愛かったよ」
夜「そうか、なら良かった」
「今度は悟の人形作ってほしいな」
「「え?」」
↑夜蛾&五条
「悟が出張でいない時があってさ。夜、どうしても人恋しくなって…。悟がいない代わりに悟の人形がいてくれたら少しはマシかなって思うんだけど」
五(何それ可愛すぎるんだけど…!!!!)
夜「………」
「…夜蛾学長?」
夜「…分かった。白夜からの頼みだ。悟の人形を作ってやろう」
「ありがとう…!」
その時だ
喜んだ拍子に身体が机に当たり、熱々のお茶が白夜にかかろうとしていた
五「危ない…!」
「…っ!」
だが、その瞬間何かによってお茶は弾かれ、白夜にお茶がかかることはなかった
五「………!」
夜「……悟、今のは」
五(……無限。白夜の片方の目は六眼だから、不可能ではないけど)
「ごめん…!床濡れちゃった…でも、今のは何だったんだろ」
五(本人も今のが何か分かってない…)
夜「気にするな白夜。お前に怪我がなくて何よりだ」
「ありがとう、学長」
今の出来事があってから、悟はうーん、と何か考え出した
そして、
五「白夜、自分が何者か知りたくない?」
「え?」
五「気になるでしょ?自分がどこの誰なのか」
「…気になる。でも、分かるもんなの?」
五「分かるよ、調べれば」
「…じゃあ、お願いしようかな」
悟が突然どうしてそんなことを言い出したのかは分からないが、いい機会だと思った
一生自分が何者なのかを知らずには生きていたくない
五「よし。それじゃそういうことで!」
夜「おい悟。さっきの現象だが」
白夜から少し離れて二人は話をする
五「あれは無限ですよ。僕が言うんだから間違いない」
夜「なぜ白夜が無限を…」
五「あれ、そういや言ってなかったですね。白夜の左目、六眼なんですよ」
夜「なんだと…!?どういうことだ…」
五「僕も詳しいことは分かりませんけど…恐らく白夜の親は五条家の誰かでしょうね。それしか考えられない」
夜「…悟。おまえ、いつからそのことに気付いていた?」
五「え?えっとー、白夜に出会った時から?」
夜「なぜ報告しなかった」
五「いやぁ、すっかり忘れてました♪」
夜「悟…」
五「まぁまぁ。とにかく調べてみますよ」
(悟、さっきの弾いたやつって)
五(あぁ、あれね。そのうち教えてあげるから、もうちょい待ってくれる?)
(分かった、)