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第10話


「それでねそれでね!ゆーじがパンチして、めぐみが可愛いワンちゃん出してね!のばらちゃんが藁人形に釘さしてたの!」


五「そっかそっか。楽しかった?」


「うん!」


悠「白夜先輩まじ優秀だった!相手の呪霊の術式見破ってさ!」



実はあのあと、急遽一年生に任務が入り、白夜も着いていったのだ

そのことを五条に伝えると、
『3人で行くんなら、白夜1人守るくらい余裕でしょ。死んでも守ってね♪』という言葉で返ってきた

その言葉通り、三人は死ぬ気で白夜を守りながら祓った
だが白夜も守られるだけではなく、呪霊の術式を六眼で見破ったのだ
もちろん無意識に


五「すごいね!さすが僕の白夜だー!」


白夜にすりすり頬擦りする五条


「えへへ。さとるくん、ボク強くなりたい。強くなって、もっとみんなの役に立ちたい」


五「…白夜はもう十分強くなったよ。特級になるくらいだからね」


「…?」


五「なんでもないよ。ほら、もう帰ろうか」


「うん!ゆーじ、めぐみ、のばらちゃん。またね」


悠「またなー!」

恵「気をつけて帰れよ」

野「また遊びましょー!」




白夜は五条に抱えられて、帰っていった






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五「ご飯も食べたし、お風呂も入ったし。あとは寝るだけだよ白夜」

「…うん。今日はいっぱい遊んだから、眠たい…」

五「子守唄でも歌ってあげようか?」

「それって眠れない時に聞くんじゃなかったっけ…」

五「そうだっけ?」

「うーん……」



話しながら、白夜は目を閉じて、おそらく眠った




五「…可愛い寝顔だなぁ。この寝顔も好きだけど、そろそろ18歳の白夜の寝顔も恋しくなってきたな」


一緒にベッドに入って寄り添っていた五条だが


五「…ごめんね白夜。ほんとはそばにいてやりたいけど、これから任務に行かないといけないから…せめて、これだけで許して」


そう言って五条は、白夜の頬にキスを落とす



五「…行ってくるね、白夜」





そっと出ていった五条悟
だがその数分後、白夜の身体に異変が生じていた








「………~~~っ!!!なんだよさとるくんってー!!」




呪いが解け、白夜は恥ずかしさに悶々としていた
ちなみに幼児だった時の記憶はバッチリ残っている



「…しかも昔パンの耳とか小魚食べてたこと言っちゃってるし!!!余計なこと言ってんなよガキのオレェー!!」


悟が気を遣うから、あえて隠してたのに!!



「あーもうやだ。悟に合わす顔がない」


とりあえず、こういう時は硝子さんに相談だ
すぐさまスマホを取り出し、硝子さんに電話した



「あ、硝子さんっ!!!!」

家『…白夜?もしかして戻ったのか?』

「うん…あの、オレ…今恥ずかしさで死にそうなんですけどどうしたらいいですか」

家『…あー、なるほどな。大体分かったわ。ガキだった時の記憶残ってるやつか』

「そうなんだよぉ…いくら幼児だったからって、悟に甘えすぎてて…めんどくさいとか思われたらどうしよ…」

家『白夜…おまえ考えすぎだ。そんなことで五条が白夜をめんどくさいなんて思ったりしない』

「…そうかな。」

家『むしろ、甘えてくれて嬉しいと思ってるよ』

「…うーん」

家『今の白夜も、あれくらい五条に甘えてほしいもんだ』

「えぇ…無理」

家『…同一人物とは思えないな』



無垢だったオレが恐ろしいです……



家『まぁなんだ。あまり気にすることはないよ。この一件で五条がおまえのことを嫌いになることはないから』


「…うん、分かった。とりあえず悟が帰ってくるのを待ってることにする」




硝子さんとの電話を終えて、オレはとりあえず寝ることにした
今、絶賛夜だった
ごめん硝子さん







そして、朝



「……全然寝れなかった」


オレの目にはきっと盛大な隈があることだろう

こんなに悟に会うのが恐ろしいなんて、ケンカした時以来ではないかと思う



ガチャ…




あ…悟が帰ってきた…っ


オレはなぜか寝たふりを決め込んだ




五「ただいまー。って、まだ白夜は寝てるか」


そう言いながらベッドの部屋へ近づく音が聞こえてくる



五「…白夜ー…って、あれ!?元に、戻ってる…。そして寝てる…」


悟はオレの姿が戻ってることに気が付いた



五「…良かったぁ…いつ戻るのか正直分かんなかったからなぁ。よしよし」


オレの頭を撫でる悟


五「戻ったことだし、ついでにキスでもしようかな」

「つ、ついででキスしないでもらえますっ!?」



五「………」


「あ……」



しまった……
つい反応してしまった



五「…起きてたの?」

「…うん。というか、その…身体が戻ってからずっと寝れなくて」

五「どうして?」

「…子供だったオレを、悟が幻滅してたらどうしようって。あと、甘えすぎて恥ずかしい…悟に会うのが、怖かった」


すると、悟は笑ってオレを抱き締めてくれた



「…悟?」



五「何言ってんの。たとえ白夜が子供でも、それは白夜本人でしょ。僕は白夜が好きなんだよ。どんな姿になろうと君を嫌ったりしない。絶対に」


「悟…っ」


五「それに子供の白夜も超可愛かったし!僕の知らなかった白夜が知れて嬉しかったよ」


「…そっか。なら、良かった…」



五「…おかえり、白夜」

「ただいま、悟!」












五(あー、やっぱりこの抱き心地が一番いいわ)
(抱き心地?)
五(いや、もちろん小さい白夜も肌がもちもちしてて良かったんだけど、なんか足りないなーって思ってたんだよね)
(…面積の問題?)
五(うーん、そうなのかな?)
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