第8話
「ってなことがあってね。結局寮に入りたい気持ちよりも、悟と一緒にいたい気持ちのほうが上だったことに気付いたんだよね」
野「一週間離れただけでおかしくなるって大変じゃない?先生って出張とか多いでしょ?」
「あー、それは大丈夫。あの時の一週間はケンカしてて電話したくてもできないし、ヤキモキしてたから余計辛かっただけでさ。出張で会えない時は普通にテレビ電話で顔見れるし、話もできるから問題ないよ」
しつこいってくらい、電話くるし
悠「そんだけお互い想い合ってるってすごいよなー」
恵「…五条先生から白夜を離すのは危険ってことがよく分かった」
野「そうね…」
五「え、なになにー?何の話ー?」
突然割り込んできた、張本人
悠「うわっ!びっくりしたー。五条せんせー気配なさすぎ」
恵「五条先生と白夜が大喧嘩したって話を聞いてただけです」
五「あー、あれね。いやぁ、あの時はほんと参ったよ~。毎日毎日白夜の写真見て枕濡らしてさ。全然寝れないし、仕事してた時のことも記憶に無いし、あげくに通りすぎただけで呪われそうとか言われるし」
野「自業自得でしょ」
恵「一理ある」
悠「それヤバいじゃん!」
「…えっと、あの時はごめんね。悟」
五「いいよー、僕も悪かったし」
さりげなくオレに抱きつく悟
悠「ねぇねぇ。五条せんせーって基本一年担任なの?」
五「うん、そうだよ。それがどうかした?」
悠「いや、白夜先輩が一年の時も、五条せんせーが担任だったのかなーって。ほら、よく学校とかって身内は一緒のクラスにならないようにするじゃん?」
五「まぁ一般的にはね。けど、呪術の素質がある人間はそういないから、どうしても1クラスしかないし、だいたい三人くらいだし。そういうことで白夜が一年の時も僕が担任だったよ」
悠「そうなんだ。五条せんせーのことだから、ずっと白夜先輩見てたんじゃ?」
恵「あり得るな…」
野「目に浮かぶわ」
一年からの言われようがすごいな…
五「いやいや。僕は教師だよー?白夜だけ贔屓するのは違うでしょさすがに」
悠「え、意外」
恵「マジか。普通に教師してたんだな」
五「僕をなんだと思ってるの君たち!!」
ふふ…面白いなぁ
野「なんか胡散臭いんだよなぁ」
五「野薔薇ひどい!ちゃんとやってたよ!?そりゃ学校や教室で白夜の手に触れてみたり、頭撫でたり、不意打ちでおでこにキスしたりしたけど」
恵「おいっ!!しっかり贔屓してるじゃないですか!」
悠「さすがにそれはダメだよせんせー」
野「こいつマジか…」
「……そういやそうだったな」
からかわれてるのかと思ってたけど
五「いや、別に贔屓ではなくない!?評価はみんな平等にしてたよ!?」
野「そういう問題じゃないでしょ」
恵「学校では秩序を保ってください」
生徒に叱られる先生ってどうよ…?
五「最近の子はロマンが足りないなー。あのね。家でイチャイチャするのは当たり前。だからこそ学校で誰にも気付かれずに白夜と戯れるのがスリルがあって燃えるわけよ」
「いやスリルって…」
悠「なるほど!それ分かるかも!」
五「お、悠仁はいい子だね!このスリルが分かるとは!」
野「…なんなの、この茶番は」
五「きっと好きな子ができれば分かるよ。今はまだ分からなくてもね」
めっちゃいい顔といい声で言ったな今
不意だったから不覚にもときめいちゃったよ
悠「実際やられてた白夜先輩はどーだったの?スリルあった?」
「えっ…。えっと……正直なところ、家よりはドキドキした、かな…」
五「やっぱりそうだったんだー。なーんかいつもより感じて…「悟っ!!一年生の前で変なこと言わないっ!!」
五「えー?変なことって何?僕そんなこと言ってないよ?もう、白夜はえっちだなぁ」
「~~~っ/////!!」
「「「…………」」」
なんだかんだ、仲良いな…。と感じる一年生であった
(悟のバカ)
五(ごめんごめん。ちょっとからかいすぎた)
(……美味しいもの、買ってきてくれたら許す)
五(…仰せのままに♪)