第6話
恵「なんでわざわざ外で待ち合わせなんだ。高専でいいだろ」
「何言ってんの恵!こういうのは雰囲気が大事なんだよ」
野「そうよ伏黒!白夜先輩とプライベートでお出かけなんだから待ち合わせが高専なわけないだろーが」
悠「白夜先輩、めっちゃオシャレな服着てんね!」
「あ、これ。全部悟セレクトなんだよね」
野「どおりで高そうな服なわけね…」
はい!
というわけで、オレ念願の、一年生とお出かけが実現しましたー!
「いやぁ、皆の私服もなかなかいいね!野薔薇も女の子らしくて可愛いし!」
野「やった…!白夜先輩に褒められた…!」
ちなみに野薔薇だけオレに敬語だったから、タメでいいと言っておいた
「さて!それじゃあ行こうか。まずは…お腹空いたしファミレス行く?」
悠「行く行く!」
恵「俺はどこでも」
野「行くー!」
なんかオレこの子らの保護者みたいな気分だ
野「ちょっと伏黒!白夜先輩の隣は私が座るって決めてたんだけど!」
恵「そんなの初めて聞いた」
野「いいからそこどけ」
「まぁまぁ、ケンカしないで。もう少し広い席に変えてもらおうか。そしたらオレの両隣に座れるでしょ?」
野「先輩…!!」
そして、変えてもらった結果
悠「俺だけ一人ってなんか寂しいんだけど!?」
「あはは。大丈夫だよ悠仁。目の前にオレがいるから」
悠「じゃあいっか!」
恵「それにしても、よく五条先生着いてこなかったな。白夜がいるなら絶対着いてきそうなのに」
野「確かにそうね」
悠「あー、五条せんせーだからなー」
「え、むしろ快く送り出してくれたけど」
恵「そうなのか?」
「うん。学生の時にしかできない青春を楽しんできてって言ってたよ」
悟って、そういう優しいとこあるからね
その後、ご飯を食べたオレたちはゲーセンに向かった
野「プリクラ撮りましょ!」
「プリクラかー。オレ初めてだなぁ」
恵「俺も」
悠「俺も撮ったことないなー」
野「何よ。皆初めて?」
悠「そういう釘崎はあんのかよ?」
野「……あのな。ド田舎にプリクラなんてあると思う?」
恵「つまり初めてってことか」
「じゃあみんな初めてってことで撮ろうか!」
みんなやり方が分からずあたふたしたが、楽しく撮ることができた
「ふふ。いいね、これ。スマホに貼っとこうっと♪」
帰ったら悟にも見せてあげよう
恵「白夜、ご機嫌だな」
「だって楽しいから」
悠「俺も楽しい!」
野「白夜先輩可愛い…!」
プリクラもいいもんだな
恵「次、どうする?」
「あ、オレみんなに付き合ってもらいたいことがあるんだけど」
悠「え、なになに!?」
「悟にプレゼントをあげたくて、それを選ぶ手伝いをしてほしいんだけど」
野「先生にプレゼント?」
「うん。指輪のお礼にね」
恵「別にあの人はそういうつもりであげたんじゃないと思うけど」
「分かってるよ。ただ、オレがあげたいだけ」
悠「いいんじゃね?五条せんせー喜ぶと思う!」
恵「まぁ、白夜がそうしたいならいいが」
野「私も問題なし!」
「ありがとう、みんな!それで、プレゼントなんだけど…」
やってきたのは、メガネショップ
悠「なるほどー!五条せんせーよくサングラスかけてるもんな!」
「うん。使うものだから、いいかなと思って」
恵「五条先生のことだから、高いやつ持ってそうだな」
「さすがに高いのは金銭的に無理だな…」
野「大丈夫よ白夜先輩!こういうのは気持ちの問題。白夜先輩が先生に似合うと思ったものを選べばいいのよ」
「なるほど…」
そして見ているうちに、ひとつピンときたものがあった
丸い形のサングラス
「これ、いいかも」
悠「おぉ!いいんじゃん!」
恵「そうだな」
野「いい感じね!」
「よし。じゃあこれにします!!」
良かった
無事に買えた…!
「みんな、今日は一緒にお出かけしてくれてありがとね」
悠「全然!俺も楽しかったし!」
恵「あぁ。いつでも付き合うから言ってくれ」
野「私も楽しかった!白夜先輩との思い出もできたし!」
「なら良かった。またみんなでお出かけしような」
(ただいまー!)
五(おかえり。どうだった?)
(すごく楽しかった!見てみて!プリクラも撮ったんだ)
五(へぇ!いいね!これ、ひとつ僕にくれない?)
(え?いいけど、どうするの?)
五(お守り♪)