第0話
白夜はずっと過去の夢を見ていた
それは、当時小学生だった白夜が五条悟と出会う夢
小学生だったオレの友達は、この世ならざるものだった
どうやら周りにはこの化け物?は見えないらしい
頭を撫でてやると、オレのそばにずっと寄り添って一緒に遊んでくれたりした
その時間が、オレにとって唯一の安らぎの時間だった
物心ついた時から、施設で育ったのだが
オレは生まれた時からその容姿に恵まれていたためか、妬む大人に嫌われていた
目の色が違っていて気持ち悪い。と言われたこともある
嫌われるくらいならまだマシで、酷くなると暴力を振るわれることも少なくなかった
そしてオレは耐えきれなくなり、施設から逃げ出した
「…これからどうしよう。ねぇ、モグラくん」
オレの唯一の友達である、小さな化け物
動物のモグラとはかけ離れた姿形をしているが、名前はモグラと名前をつけた
まぁ、なんとなく。
逃げたはいいが、オレには行くところがない
物心ついた時から施設育ちなので、自分の家族のことも何も知らないし教えてもらえなかった
「…急に不安になってきた。でも、もうあの場所には戻りたくない」
そんな時だった
五「ねぇ君。呪霊が見えてるんだね」
「え…?」
突然声がしたかと思えば、身長の高いお兄さんがいた
五「それ。今君の手のひらにいるやつ」
「…うん。オレの友達。お兄さんも見えてるの?」
五「うん、見えてるよ(…呪霊が、友達?)」
オレ以外に、この子が見える人に久しぶりに会った…
五「君、小学生だよね?こんなところで何してたの?」
「…逃げてきたの」
五「逃げてきた…?」
「…施設から、逃げてきた」
五(…腕や足に痣があるな。暴力を振るわれてたのか。それにしても…ちょっと僕に似てない?気のせいかな?っていうかこの子の目…片方六眼…でも完全なものじゃないな)
五「名前は?なんていうの?」
「…白夜」
五「そっか、白夜かぁ。名字は?」
「…ない」
五「じゃあ白夜。突然だけど、呪術師になる気はない?」
「…呪術師?」
五「そ!呪術師はね、生まれもった才能がないとなれない、ものすごく稀少な存在なんだ。その呪術師の才能が君にはあるんだよ」
「…呪術師って、何するの?」
五「人に悪いことをする呪霊を祓うお仕事だよ」
「……」
少し戸惑った
だって、モグラも呪霊なんだよね?
それを祓う仕事…
五「あ、ちなみに白夜のお友達?のその呪霊は不思議と悪意を感じないから祓ったりしないよ。君にも悪い影響を与えたりしてないみたいだしね」
「…そう、なんだ」
五「で、どうする?このまま施設に戻るか、僕についてくるか」
そんなの、決まってる
「お兄さんに、ついていく」
五「そうこなくっちゃ!いい忘れてたけど、僕の名前は五条悟。これからよろしくね」
「…よろしくお願いします」
----------------------------
五「君がいた施設には僕から連絡しておいたから、もう安心だよ」
「え…?」
五「捜索願いとか出されでもしたら面倒でしょ?白夜は僕が引き取るってことで話はついたから大丈夫!」
オレを引き取るとかって、そんな簡単にできるの…?
色々手続きとかありそうだけど…
それともこの五条悟というお兄さんは、それだけの権力でも持っているのだろうか
「…あの、五条さん」
五「うーん、これから一緒に暮らしていくのに五条さん呼びはやだなぁ」
「え?」
五「悟でいいよ」
「……さ、さと…る…」
五「ふふ、ぎこちないなぁ。まぁいいや」
「…どうして、見ず知らずのオレを引き取ったの…?」
ずっと疑問だった
五「そうだなぁ。君を見つけた瞬間、ビビっときたんだよね」
「…は?」
五「僕ってさぁ、普通なら見ず知らずの子供を引き取るなんてしないの。性格悪いし。でもなぜか君を助けないといけない気がしたんだよね。分かりやすく言えば、運命を感じた、みたいな?」
「…運命」
全然分かりやすくない…
てか、性格悪いって自分で言ってる
五「それにほら、白夜ってさ。なんか僕に似てない?」
「…最初は目隠ししてて分からなかったけど、確かに似てる気はする」
五「でしょー?これはもう運命しかないっしょ!」
「ところで、オレはこれからどうしたらいいの?」
五「実は呪術を習う学校があってね?でも高校だからまだ君には早くてさ。それまで普通に勉強しながら、僕が呪術の使い方を教えてあげる」
「…分かった」
五「…うーん、暗いなぁ。ほら、もっとテンション上げて!」
「………」
そんなこんなで、五条悟と一緒に暮らしていくことになった
五(白夜、これ左目につけて)
(…なに、眼帯…?なんで…?)
五(右目と色違うでしょ?それを理由に周りから色々言われるの面倒じゃない?)
(…確かにそんな経験ある)
五(でしょ?ってことで片方隠しとこう!)
(分かった)
それは、当時小学生だった白夜が五条悟と出会う夢
小学生だったオレの友達は、この世ならざるものだった
どうやら周りにはこの化け物?は見えないらしい
頭を撫でてやると、オレのそばにずっと寄り添って一緒に遊んでくれたりした
その時間が、オレにとって唯一の安らぎの時間だった
物心ついた時から、施設で育ったのだが
オレは生まれた時からその容姿に恵まれていたためか、妬む大人に嫌われていた
目の色が違っていて気持ち悪い。と言われたこともある
嫌われるくらいならまだマシで、酷くなると暴力を振るわれることも少なくなかった
そしてオレは耐えきれなくなり、施設から逃げ出した
「…これからどうしよう。ねぇ、モグラくん」
オレの唯一の友達である、小さな化け物
動物のモグラとはかけ離れた姿形をしているが、名前はモグラと名前をつけた
まぁ、なんとなく。
逃げたはいいが、オレには行くところがない
物心ついた時から施設育ちなので、自分の家族のことも何も知らないし教えてもらえなかった
「…急に不安になってきた。でも、もうあの場所には戻りたくない」
そんな時だった
五「ねぇ君。呪霊が見えてるんだね」
「え…?」
突然声がしたかと思えば、身長の高いお兄さんがいた
五「それ。今君の手のひらにいるやつ」
「…うん。オレの友達。お兄さんも見えてるの?」
五「うん、見えてるよ(…呪霊が、友達?)」
オレ以外に、この子が見える人に久しぶりに会った…
五「君、小学生だよね?こんなところで何してたの?」
「…逃げてきたの」
五「逃げてきた…?」
「…施設から、逃げてきた」
五(…腕や足に痣があるな。暴力を振るわれてたのか。それにしても…ちょっと僕に似てない?気のせいかな?っていうかこの子の目…片方六眼…でも完全なものじゃないな)
五「名前は?なんていうの?」
「…白夜」
五「そっか、白夜かぁ。名字は?」
「…ない」
五「じゃあ白夜。突然だけど、呪術師になる気はない?」
「…呪術師?」
五「そ!呪術師はね、生まれもった才能がないとなれない、ものすごく稀少な存在なんだ。その呪術師の才能が君にはあるんだよ」
「…呪術師って、何するの?」
五「人に悪いことをする呪霊を祓うお仕事だよ」
「……」
少し戸惑った
だって、モグラも呪霊なんだよね?
それを祓う仕事…
五「あ、ちなみに白夜のお友達?のその呪霊は不思議と悪意を感じないから祓ったりしないよ。君にも悪い影響を与えたりしてないみたいだしね」
「…そう、なんだ」
五「で、どうする?このまま施設に戻るか、僕についてくるか」
そんなの、決まってる
「お兄さんに、ついていく」
五「そうこなくっちゃ!いい忘れてたけど、僕の名前は五条悟。これからよろしくね」
「…よろしくお願いします」
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五「君がいた施設には僕から連絡しておいたから、もう安心だよ」
「え…?」
五「捜索願いとか出されでもしたら面倒でしょ?白夜は僕が引き取るってことで話はついたから大丈夫!」
オレを引き取るとかって、そんな簡単にできるの…?
色々手続きとかありそうだけど…
それともこの五条悟というお兄さんは、それだけの権力でも持っているのだろうか
「…あの、五条さん」
五「うーん、これから一緒に暮らしていくのに五条さん呼びはやだなぁ」
「え?」
五「悟でいいよ」
「……さ、さと…る…」
五「ふふ、ぎこちないなぁ。まぁいいや」
「…どうして、見ず知らずのオレを引き取ったの…?」
ずっと疑問だった
五「そうだなぁ。君を見つけた瞬間、ビビっときたんだよね」
「…は?」
五「僕ってさぁ、普通なら見ず知らずの子供を引き取るなんてしないの。性格悪いし。でもなぜか君を助けないといけない気がしたんだよね。分かりやすく言えば、運命を感じた、みたいな?」
「…運命」
全然分かりやすくない…
てか、性格悪いって自分で言ってる
五「それにほら、白夜ってさ。なんか僕に似てない?」
「…最初は目隠ししてて分からなかったけど、確かに似てる気はする」
五「でしょー?これはもう運命しかないっしょ!」
「ところで、オレはこれからどうしたらいいの?」
五「実は呪術を習う学校があってね?でも高校だからまだ君には早くてさ。それまで普通に勉強しながら、僕が呪術の使い方を教えてあげる」
「…分かった」
五「…うーん、暗いなぁ。ほら、もっとテンション上げて!」
「………」
そんなこんなで、五条悟と一緒に暮らしていくことになった
五(白夜、これ左目につけて)
(…なに、眼帯…?なんで…?)
五(右目と色違うでしょ?それを理由に周りから色々言われるの面倒じゃない?)
(…確かにそんな経験ある)
五(でしょ?ってことで片方隠しとこう!)
(分かった)