第4話
歌姫「五条悟!」
五「やぁやぁ皆さんお揃いで。私出張で海外に行ってましてね」
パ「急に語り始めたぞ」
五「はい、お土産。京都の皆にはとある部族のお守りを。歌姫のはないよ」
歌姫「いらねぇよ!!」
…その変な人形、お守りだったんだ
五「そして東京都の皆にはコチラ!!」
野「ハイテンションな大人って不気味ね」
そして、バコッと台車の箱が開き
五「故人の虎杖悠仁君でぇーっす!!」
悠「はい!!おっぱっぴー!!」
シーーーン…
悠(えっ…えーーーー!?)
ほら言ったじゃんっ!!!!
オレ言ったよね!!すべるって!!!!
悠(全っ然!!嬉しそうじゃない!!京都の人らは…お土産に夢中ーーー!!)
野「おい」
悠「あ、はい」
野「何か言うことあんだろ」
悠「え」
釘崎野薔薇は少し涙目になっていた
なんだかんだ、悠仁のことを気にしていたのだ
悠「黙っててすんませんでした…生きてること……」
あーもうやだぁ…
この空気でオレ出るのやだよーーー
五「えっと…ほら、まだこっちにもあるからさ!皆さんコチラにちゅうもーく!!」
もう行くしか…!!
バコッ
五「半年間意識不明になってた、五条白夜君でぇーっす!!」
「お、お疲れサマンサーーーー!!!!」
そしてまた、空気が止まった
「………」
ほらぁ!!!!
結局こうなるんだからぁ!!!
やるんじゃなかったサプライズ……
恵「っ…、白夜っ!!!」
「わっ…恵…?」
恵が泣きそうな声でオレに抱き付いた
恵「…良かった……意識戻ってほんとに良かった…」
「恵…」
パ「白夜先輩!おかえり!」
真希「遅いっつーの、先輩」
棘「しゃけ!!」
「皆…」
二年の皆も、うっすら涙を浮かべていた
パ「恵が心配してたんだよ。白夜先輩に会いに行ったら面会謝絶で会わせてもらえなかったって。もしかしたら白夜先輩の容態が危ないんじゃないかって」
「そうだったんだ…心配かけてごめんね、恵」
恵「……今度飯奢れ。それで許す」
「はい……」
悠「ねぇ、俺の時と皆反応違くね!!?」
恵「そりゃそうだろ。虎杖と白夜じゃ、過ごした時間が違う。2年の先輩たちはお前と初めて会うわけだし」
悠「…たしかにそうか!」
楽「どういうことだ…(宿儺の器に、五条白夜…!)」
五「楽巌寺学長ー!いやー、良かった良かった」
楽巌寺学長は、京都校の学長である
五「びっくりして死んじゃったらどうしようかと、心配しましたよ」
楽「糞餓鬼が」
んー、なんか悟が喧嘩売ってるけど見なかったことにしよう
「あ、はじめまして。五条白夜です。君が釘崎野薔薇だね!」
野「はじめまして…!釘崎野薔薇です…!(え、めっちゃ顔いいんだけど!!)」
「悠仁から話は聞いてるよ。すごくいい子なんだってね!これからよろしく。ちなみにオレ三年の途中で休学してて、ほんとはもう四年生なんだけど、三年やり直してるから、三年だと思ってくれていいよ!」
野「わ、分かりました!よろしくお願いします!」
悠「なんか釘崎…いつもと違くねぇか?」
恵「…どうせ白夜の顔面が良すぎて見惚れてるんだろ」
悠「なるほど。たしかに白夜先輩、綺麗な顔してるもんなー」
良かった
野薔薇とも仲良くなれそう!
五「白夜ぁー!!」
「うわっ!急にどうしたの!?」
み、みんなの前で抱き付かれると恥ずかしい!
恵は別だけど!
五「白夜、これ、プレゼント」
「プ、プレゼント……?」
と、突然プレゼントってなに!?
悟に渡されたのは、小さな箱
そっと開けてみるとそこには…
「え…、これって……」
五「指輪だよ」
「「「「「「……指輪!!!?」」」」」」
「いや、え!?指輪って…」
五「ほら、前に言ったでしょ?白夜に渡すものがあるって」
「確かに言ったけど、みんなの前で渡す必要なくない!?」
五「逆だよ」
「逆?」
五「みんなの前で渡すことにより、白夜は僕のものだって認知させられるでしょ?」
「認知って…」
五「貸して、着けてあげる。ちなみに僕はもう着けてるよ。お揃いの指輪♪」
「ほんとだ、いつの間に……」
悟の指には、オレのより少し大きめの同じ指輪がはめられている
そして、オレも悟によって左手の薬指に指輪がはめられた
五「そういうことで皆さん!白夜は僕のものなので、手を出さないよーに!」
恵(…これは一体何を見せられてるんだ)
野(まさかアイツと白夜先輩がすでにそんな関係だったなんて…!)
パ(まぁ知ってたけど、悟もやるなー)
真希(はぁ…)
棘(…おかか)
悠(おぉ!やっぱり二人はラブラブだなぁ!)
(皆さんほんとすみません…うちの悟がご迷惑をおかけしました)
全(さらっと『うちの悟』発言してる…)