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第3話


それからオレは一人で訓練をしていた

そしてたまに戻ってくる悠仁と話したり



悠「…白夜先輩は、人を殺したこと、ある?」

「え…どうしたの?急に…」

悠「いや、その…任務でさ、人が無理やり形変えられて…戻す方法も無くて…」

「そんなことが…。オレは人を傷つけることはするなって悟に言われてるから、殺したことはないけど…でも、その人を助ける方法が、殺すしかないなら仕方ないかなって思う」


悠「…そっか」


「…悠仁、大丈夫?何かあったなら話聞くよ?」


悠「…あんがと、先輩。実は監視対象の、順平っていうすげーいいやつと友達になったんだ。その順平が行ってた映画館でさ、人がバケモノに変えられて死んでて…。ほかにもバケモノにされてる人がいてさ」


「それが最初に言ってた話だね」


悠「…うん。やっぱ難しいな、正しい死が何なのかって」


「…そうだね」



…悟が言ってた重めの任務って、こういうことだっけ?
たぶん違う気がするな…


「悠仁、オレには応援や話を聞くことしかできないけど、悠仁がいいと思うようにやってみたらいいんじゃないかな。それで救われる人もきっといると思う」


悠「…そっか、うん。そうだよな。白夜先輩に話したらスッキリした!」


「なら良かったよ」




悠仁はきっと、今回の任務で大きく成長できるとオレは感じた

もしかしたら、辛い経験をするかもしれない
それでも、その経験は今後生きてくるはずだ





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「硝子さん…!悠仁が大怪我したってほんと!?」



あれから、未登録の特級呪霊が現れて七海さんと悠仁が戦ったらしい



家「…白夜。大丈夫だ。虎杖はすでに私が治療したからな」

「…良かった……七海さんは大丈夫だった…?」

家「あぁ。治療済みだから心配はいらない」



良かった…でも、悠仁…辛いよね
硝子さんから聞いたけど、悠仁が言ってた順平って子
その特級呪霊にバケモノにされて殺されてしまった…



「…さすがにこれは、重すぎな任務だよ……。まぁ、こんなことになるとは、誰も予想してなかっただろうけど」


オレだって、自分の友達である呪霊が変に変えられて殺されたら辛い…
















五「ただいまー!って、あれ?白夜どうしたの?そんな暗い顔して」


そして、言ってた通り、交流会前に悟は帰って来た


「あ、悟…おかえり。いや、ちょっと悠仁がさ…色々あって」

五「あー…。七海から任務報告聞いたけど、大変だったみたいだね。悠仁、大丈夫そう…?」

「…悠仁なら、きっと大丈夫だとオレは思うけど」

五「なら大丈夫だね。今はまだ辛いかもしれないけど。っていうか、重めの任務ってこういうことじゃなかったんだけど」


あ、やっぱりそうなんだ



五「白夜は?僕がいなくて寂しくなかった?」

「いや…暇さえあれば電話かけてきたの悟でしょ?おかげで、近くに悟がいるみたいで寂しいって思う暇なかったよ。って、まさかそれが狙い!?」


五「ふっふっふー!」
↑(自分が寂しかっただけ)


「…で、なに?その変な人形」

五「あー、これ。交流会でこっちにくる京都校の皆にお土産あげようと思って♪」

「そ、そうなんだ…」

五「あ、白夜もこの人形欲しかった?」

「…いや、大丈夫。京都校の皆にあげて」

五「そう?」








(…なんか、暗かった空気が、悟が帰って来た途端に明るくなった。悟って、そこにいるだけで空気変えちゃうんだよね)

五(白夜ー、悟人形は役に立ったー?)
(っ!!…まぁ、そうだね)
五(白夜は可愛いなぁ)
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