第3話
五「さて白夜!お待ちかねの任務だよ!」
「え、オレも任務していいの?」
五「もちろん!白夜は僕のお手伝いをしてもらいます♪重めの任務をね!」
「重めの任務かぁ」
五「僕の任務は基本的に全部重めだから♪」
…そうだった
悟は特級呪術師だから、それ相応の任務が与えられる
五「まぁ白夜なら大丈夫でしょ!」
「…そう言われると自信ないなぁ」
------------------------------------
「かぁー!この子めっちゃ可愛いんだけど!ねぇ、悟!友達にしていい!?」
五「……うん、好きにして」
「よーすよすよすよす♪」
現在、五条悟の任務にお手伝いで来ていた白夜は、五条の手を一切借りることもなく片付けてしまい、いつもの癖で気に入った呪霊を友達にしていた
五(…けっこう重めの任務だったんだけど…。いつもの白夜だね…逆に安心したわー)
「ねぇねぇ悟!この子の名前、花子にする!」
五「…そして相変わらずよく分からないネーミングセンス」
「何か言ったー?」
五「ううん、なんでもない!楽しそうで何よりだよ!」
「よーし花子、ここに入っててねー」
いつものように紙に呪霊を入れる
五「さぁ次行こっか」
「はーい」
次はどんな呪霊に会えるかな♪
五「ねぇ白夜」
「ん?」
五「白夜が復学したら、やりたいことある?」
「やりたいことかぁ。やっぱりみんなと会うことかな!」
五「それは別にやりたいことにしなくても必然的に会えるでしょ。そうじゃなくて、やろうとしなきゃできないことだよ」
「うーん。あ、今年の一年生とお出かけとかしたい!まだ釘崎って子と会ったことないから仲良くなりたいな!んで悠仁と恵とその子で一緒にご飯食べたりとか!」
五「なるほど、いいじゃないそれ。そういうの聞きたかったんだよね!あとは?」
「あとは…堂々と悟とデート……とかしてみたい、かな」
五「…!そういうこと言うと、色々我慢できなくなるから。でも、いいね、デート。時間作って行こっか」
「ほんと!?やった!嬉しい…」
悟は基本とても忙しい人だから、滅多にデートなんてしたこともなかった
忙しいと分かっていたから、デートしたい。なんて言えなかったんだ
そして、何度か悟と任務をこなしたある日のこと
五「あ、白夜」
「なーに?」
五「ごめん、僕さ。これから出張で海外に行かなきゃいけないんだけど」
「………はぁ!!!?海外!!!?」
五「そういうことだから、僕が帰るまで自主トレしてて」
「………仕事なら、仕方ない。分かった……。ちなみにどのくらいで帰ってくるの…」
五(あー…明らかに落ち込んでるなぁ…)
五「交流会までには戻ってくるよ」
「………」
五(白夜の言いたいことは分かってる…!長いよね…!僕もそう思うけど仕方ないんだ…!)
「……分かった」
五「白夜。出張から戻ってきたら、君に渡すものがあるんだ」
「え?渡すもの…?」
五「そう。だから、それまで楽しみに待っててよ」
「…うん、分かったよ、悟。待ってる」
五「白夜はいい子だね。それじゃ行ってきます」
「いってらっしゃい。気を付けてね」
(寂しいけど、寝る時はこの悟人形を抱いて寝よう)
※学長に作ってもらったやつです