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第3話

家入硝子side



恵「あの。白夜に会いに来たので、病室開けてください」


伏黒恵は、以前からよく白夜に会いに来ていた
そしていつものように、家入硝子に頼んでいるのだが


家(あ…。そういやいつも来てたな。五条が来てる印象が強くて忘れてた)

白夜が意識を取り戻したことは、五条から交流会まで秘密にしておくように言われている




家「悪いけど、開けてはやれない」

恵「え…どうしてですか」

家「白夜は今、面会謝絶になっている。理由は秘匿だ。悪いな」

恵「そんな……。まさか容態がよくないんですか?」

家「秘匿だと言っただろ」


恵「……わかりました」


恵は落ち込んだように帰っていく


家(あー…、分かりやすく落ち込んでるな。交流会までもう少し我慢してくれ)



硝子は携帯を取り出す


五『もしもし?』

硝「五条。伏黒が白夜に会いに来てたけど」

五『恵かぁ。可哀想だけど、もうちょい辛抱してもらわなきゃね』

硝「ったく。こっちが心痛くなるわ」

五『あー、ごめんごめん。硝子にも苦労をかけるねー。今度お菓子持ってくから許してー』

硝「いや別にいらない。で、白夜はどうだ?」

五『うん、順調に戻ってるよー。悠仁との戦闘訓練でいいリハビリになってるみたい』

硝「そうか、ならいい」

五『誤魔化すの大変だろうけど、もう少し頼むわ。じゃ』



家(はぁ…面倒だけど、白夜のためなら仕方ない、か。なんだかんだ私も白夜には甘いな)




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白夜side


そして、悠仁は1ヶ月の間、映画を観てはオレや悟と戦うを繰り返した

オレも順調に身体が戻り、今やほぼ前と同じくらいに動けるようになった

そして、悠仁は実戦をこなす段階へ




五「脱サラ呪術師の七海君でーす!」

七「その言い方やめてください」


「七海さん…!お久しぶりです!」

七「白夜君、お久しぶりです。意識戻ったんですね、本当に良かった」

「ありがとう、七海さん」



七海さんて、無愛想に見えてほんとはすごく優しい人なんだよね



五「呪術師って変な奴多いけど、コイツは会社勤めてただけあってしっかりしてんだよね」

七「他の方もアナタには言われたくないでしょうね」


あー、確かにね



悠「脱サラ…。なんで初めから呪術師になんなかったんスか?」

七「まずは挨拶からでしょう。はじめまして虎杖君」

悠「あ、ハイ、ハジメマシテ」




ペコリとお辞儀する悠仁、可愛い


七「私が高専で学び気づいたことは、呪術師はクソということです」

悠「………」

七「そして一般企業で働き気づいたことは、労働はクソということです」

悠「そうなの?」

七「同じクソならより適性のある方を。出戻った理由なんてそんなもんです」



悠「暗いねー」
五「ねー」


あはは…
七海さん相変わらずだな


七「虎杖君。私と五条さんが同じ考えとは思わないでください。私はこの人を信用しているし信頼している」


悟が褒められてドヤ顔してる


七「でも尊敬はしてません」

五「あ゛あ゛ん?」


七「上のやり口は嫌いですが、私はあくまで規定側です。話が長くなりましたね。要するに、私もアナタを術師とは認めていない。宿儺という爆弾を抱えていても、己は有用であると、そう示すことに尽力してください」


悠「…俺が弱くて使えないことなんて、ここ最近嫌という程思い知らされてる。でも俺は強くなるよ。強くなきゃ、死に方さえ選べねぇからな。言われなくても認めさせてやっからさ。もうちょい待っててよ」

七「いえ。私でなく上に言ってください。私はぶっちゃけどうでもいい」


悠「あ、ハイ…」










(悟、オレも悠仁と一緒に…)
五(ダーメ)
(なんで?)
五(白夜が一緒にいたら、白夜に頼っちゃうでしょ?これは悠仁がやらなきゃいけないことだからね。ここは七海に任せよう)
(…わかった。悠仁のためなんだね)
五(そうだよ)
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