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第2話


翌朝

五条悟が目を覚ますと、隣にはすやすや眠る白夜がいた

しばらく寝顔を眺めていたのだが、いつまで経っても白夜は起きる気配がなく


五「…白夜?」

「………」


呼び掛けても目を開けない


五「…ねぇ、白夜。白夜、白夜!」

「………」


やはり、起きない



五「…いや、まさかね」


五条の脳裏に最悪な想定が浮かぶが、そんなはずはないと思いきかせる

そうだ。硝子に電話して聞けばいいんだ
そう考えた五条はさっそく電話をかけた



家『…こんな朝から何の用?』

五「硝子、白夜が起きないんだけど!!」

家『……は?』

五「だーかーらー、名前呼んでも起きないんだよ!また長い眠りに入ったとかないよね!?」

家『…昨日長い眠りから目が覚めて、体力回復しないままあんたが連れ回すから、身体が睡眠を求めてるんだよ』

五「え?体力回復しないままって…。白夜、全然元気だったけど」

家『我慢してたか、本人も気付いてなかったかのどっちかでしょ。久しぶりに五条に会えてテンション上がりすぎて、自分の身体の不調が麻痺してたのかもね』


五「…つまりは?」


家『今日1日寝かせといてやれ。体力回復したら起きるはずだ。それで起きなかったら私のところに連れてきて』


五「…分かった」



電話を切り、再び白夜を見る


五「うーん…1日着いててあげられないし、かと言ってここで1人で寝かせとくのもなぁ。……あ、そうだ」



五条は白夜をそっと抱き上げる





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五「悠仁ー!おはよう」

悠「あ、五条先生!はよっす!って、え?白夜先輩どしたん!?」

五「そうそう。白夜なんだけど、ちょーっと疲れちゃったみたいで起きないんだよね。だから、悠仁に白夜のこと見ててほしいんだ」

悠「そうなんだ。うん、全然いいよ!俺1人でいるのも寂しいし!」

五「なら良かった。白夜のこと、よろしくね」

悠「りょーかいっ!」




部屋にベッドを用意して、白夜をそっと寝かせる


五「…白夜、行ってくるね」


悠「……じー」

五「どうかした?」

悠「いや、先生ってほんと白夜先輩が好きなんだなーって」

五「そうだね、好きだよ。とっても」

悠「じゃあ責任重大だ…!俺!」

五「大丈夫。ここには僕以外誰も来ないから。あとこれ、ご飯ね!悠仁と白夜の分。もし白夜が起きたら状況の説明とご飯渡してあげて」

悠「分かった!」

五「それじゃ、引き続き映画鑑賞頑張ってねー!」




いやぁ、悠仁はいい子だなぁと感心する五条だった









そして、それから時間は経ち、夕方になった頃

悠仁が映画に釘付けになっていた時




「……ん、あれ…ここ、家じゃない……」


白夜は目を覚ました

起き上がると、悠仁が映画を観ていて…



「…悠仁」


悠「あ!白夜先輩起きたんすね!!はよっす!」

「…おはよう。何でオレここに?」


悟はどこ…?



悠「朝、先生が白夜先輩抱えてここに来てさ。先輩が起きなくて心配だったみたいっす」

「なるほど…それはご迷惑をおかけして…」

悠「俺は何もしてないし全然大丈夫っすよ!」

「悠仁、オレに敬語はいらないよ。普通に話してくれたらいいからさ」

悠「わかった!ちなみに白夜先輩、もう夕方だけどお腹空いてない?食べ物五条先生から預かってるよ」

「……え、夕方!?オレどんだけ寝てたの……」

悠「五条先生は、疲れちゃったみたいーって言ってたけど」

「……オレ、疲れてたのかぁ」


全然気が付かなかった


悠「先輩!良かったら、ご飯食べながら一緒に映画観よ!一緒のほうが絶対楽しいし!」

「うん、いいよ!」


悠仁の隣に座り、悟が置いてったご飯を食べながらオレも映画鑑賞


「ねぇ悠仁。一年生のこと教えてよ。オレまだ会ってなくてさ」

悠「いいよ!えっとね、まずは伏黒かな!」

「あ、恵のことだよね?」

悠「あれ、知ってる感じ!?」

「うん。恵とは小さいころからの…幼なじみみたいなもんかな」

悠「そうなんだ!じゃあ伏黒はいっか。先輩のほうが知ってそうだし。次は釘崎か」

「釘崎?女子?男子?」

悠「女子だよ。女子だけどけっこう口悪くてさー。すぐ怒るし。情緒分かんないし」

「そうなんだ」

悠「まぁでも、いいやつだよ。それだけは言える」

「ふふ。楽しそうだね、一年生」

悠「うん!けっこう楽しいよ!」

「会うの楽しみになってきたなぁ。久しぶりに恵とも話したいし。悠仁は恵のことどんなふうに思ってるの?」

悠「そうだなー。最初に会った時はすげー偉そうなやつだなって思ったなぁ。感情もあんま出さないし。でも一緒にいるようになって、今は仲間思いで頼りになる大切な仲間って感じかな!」


「そっか。恵って冷静なのか慌ててるのかよく分かんない時あるけど、そこがまた可愛いんだよね」

悠「可愛さはよく分からんけど笑」


「…悠仁。不安なこととかあったらさ。何でも話してね。話し相手くらいなら、オレにもできるから」

悠「…先輩、あんがと」



















(ねぇ悠仁!次はアニメ映画観ようよ!)
悠(お、いいねー!観よ観よ!)
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