第2話
無事に悠仁を元の場所へ送り、オレと悟は学長のもとへ向かった
五「ごめんごめん、待った?」
夜「……悟。遅い!!」
五「えー、しょうがないですって。だって特級呪霊と戦ってたんですから。ね、白夜?」
悟の後ろにいたので、全然見えてなかったけど、突然振られてひょっこり
「え、あ、うん」
オレの姿が見えた途端、学長はオレをぎゅっと抱き締めた
「わっ!学長…?」
夜「…良かった。白夜が目を覚まして。本当に良かった…」
「……うん、ありがとう。夜蛾学長」
夜蛾にとって、白夜とこうして話すのは半年ぶりであったため、色々抑えきれなかったらしい
夜「ところで白夜。特級呪霊と戦ったというのは本当か?」
「本当だよ。未登録の特級呪霊だった。逃げられちゃったけど」
夜「そうか。怪我はしていないか?」
「大丈夫。悟がいたから」
夜「…悟。今回遅れたことは見逃してやろう。その代わりちゃんと特級呪霊のことについて報告しろ」
五「わかってますよ」
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「伊地知さん。送ってくれてありがとう」
その後、オレと悟は伊地知さんの車で家まで送ってもらった
伊「いえ!お安いご用です。それでは白夜君、五条さん、おやすみなさい」
五「はーい、おやすみ」
「おやすみなさい、伊地知さん」
そして、オレは悟と暮らしている家へ戻った
「あー、なんか久しぶりな気がする」
五「半年ぶりだからねー」
「悟、オレがいなくてもちゃんとご飯食べてた?」
五「え?あー、うん。食べてたよ」
「…怪しい」
オレは冷蔵庫をパカッと開けた
五「あ…」
「………」
自炊はしてない、と。
「…まぁ、オレがいなかったし、仕方ない、か…」
外食ばかりじゃ身体に悪いからと、ご飯はオレが担当していた
悟に一人でも自炊しろとは言えないな
「悟、ごめんね。悟を一人にさせて。一人になって寂しい気持ち、オレが一番知ってるのに…」
五「白夜が謝ることじゃない。それに、毎日白夜に会いに行ってたからね。寂しくはなかったよ」
「そっか。ならいいんだけど」
すると悟は、ぎゅっとオレを抱き締めた
「さ、悟…?」
五「…ただ、こうして抱き締められなかったのは、辛かったな。だからいっぱい抱き締めておくよ」
「…はは、何それ。でも、悟にぎゅってされるの好きだから、いっぱい抱き締めてもいいよ」
五「ほんっと可愛いなぁ、白夜は。ねぇ、キス、していい?」
「…っ!う、うん…」
そして、二人の唇が重なった
「んっ…、悟…」
五「あら、力が抜けちゃったか。今日はもう遅いし、寝よっか」
「…うん、寝る」
もちろんベッドはキングサイズのダブルベッド
五「…白夜」
「うん?」
五「…朝になったら、ちゃんと目を覚ますよね?」
「大丈夫だよ、悟。ちゃんと起きるから」
五「ならいいんだ。おやすみ、白夜」
「おやすみ、悟」
(悟でも不安になったりするんだね)
五(まぁ、さすがに半年も眠られちゃあね)
(うっ…言い返せない…)