このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

第1話


漏「楽しくなってきた…か。危機感の欠如」


うわ…頭から何か出てきた


五(わざわざ人のいない所で、いや、他の術師の加勢を避けたのか。ま、白夜がいたことは知らなかったみたいだけど)


漏『火礫蟲』


「え、蟲!?気持ち悪いんだけど!」

すると、悟にすっと腰を抱き寄せられた



五「危機感の欠如…ね。(ま、僕を狙ってきたのは確かだね)」

違う意味でドキドキが…!



五「これ、当たるとどうなんの?」



するとけたたましいほどの音が鳴り響いた

と思ったら今度は爆発した



オレは悟に抱えられ空中に

ちなみにこうやって浮いたり瞬間移動するのはオレにはできない
そこまで高度に無限を扱えないからだ
オレにできるのは身体に纏う程度



五「音と爆発の二段構え。器用だね」


その間にも呪霊が悟の頭を燃やし、身体にも炎をぶつける
もちろんオレにも炎がぶつけられる



漏「……こんなものか。蓋を開けてみれば弱者による過大評価。今の人間はやはり紛い物。真実に生きておらん。万事醜悪。反吐が出る。本物の強さ、真実は死をもって広めるとしよう」





五「この件、さっきやったよね。学習しろよ」

「けほっ、けほっ……また煙い……」


白夜、大丈夫?と心配してくれる悟



漏「どういうことだ」


五「んー、簡単に言うと当たってない」

漏「馬鹿な。さっきとはワケが違う。儂は確かに触れて殺した」

五「君が触れたのは、僕との間にあった『無限』だよ」

漏「?」

五「教えてあげる。手出して」




悟はそう言って自身の手を出す
呪霊は探るように、そっと手を出した


だが、呪霊の手が悟の手に触れることはなく


五「ね」

漏(触れられん…!寸前で止まる。これが『無限』…?)


五「止まってるっていうか、僕に近づく程遅くなってんの。で、どうする?僕はこのまま握手してもいいんだけど」

漏「…断る」

五「照れるなよ。こっちまで恥ずかしくなる」


そう言って悟は呪霊と手を繋いだ
しかも恋人繋ぎ

くぅ…!
恋人繋ぎなんて、オレすら数える程しかしたことないのに!

いやいや、何呪霊に嫉妬してんのオレ




漏「貴様っ!!」


そして悟の反撃が始まった

空いてるほうの手で呪霊に打撃を食らわせる


五「まだまだ」


今度は連続打撃


五「無限はね。本来至る所にあるんだよ。僕の呪術はそれを現実に持ってくるだけ。『収束』『発散』。この虚空に触れたらどうなると思う?」


悟の指から赤い玉のようなものが



五「術式反転 『赫』」



その瞬間ものすごい衝撃が呪霊へぶつけられる


ぶっ飛ぶ呪霊に悟は追い討ちをかけるかの如く、湖らしき場所へ蹴り飛ばした




五「あ、ちょうどいいか。白夜、1回戻るよー」

「え?」


戻るって……






気づいたらそこは、さっきまでいた悠仁のいる地下の部屋だった



悠仁はというと、言い付け通り呪骸に触れながら映画を観ていた


悠仁すごい…
呪骸を全く起こさずに観てる
飲み込みが早いんだ


五「悠仁」


突然の声にビクッと反応した悠仁


悠「五条先生!?白夜先輩も!」


話しかけても呪力を一定に保ってる


悠「用事は!?」

五(早めに出力上げて、さっさと次の段階進めそうだね)

悠「?」


五「出かけるよ、悠仁」

悠「えぇ!?」



五「課外授業。呪術戦の頂点。『領域展開』について、教えてあげる」









悠(白夜先輩どゆことか分かる!?)
(悟が先生するってことじゃない?)
五(ほらほら話してないで行くよー?)
4/4ページ
スキ