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第肆話

そんな中、一人の少女が白夜の屋敷の前に立っていた


?「…ここで、合ってるよね?」


すると、通りかかった隠が声をかけた


隠「そこ、白夜様のお屋敷だけど、用でもあるのか?つっても居られないけど」

?「いないんですか!?えっと…今どこにいるか分かりますか?」


隠(…この子、髪が銀髪…。珍しいな)


?「どうかされました…?」


隠「い、いや。何でもない。今白夜様は蝶屋敷じゃないか?炭治郎ってやつの見舞いに」

?「そ、そうなんですね!ありがとうございます!」



トコトコと歩き出すが…


?「…あ、あの…蝶屋敷って、どこですか…」





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白夜side


義勇は一度屋敷に戻るとのことなので、オレは炭治郎の見舞いに蝶屋敷へ来ていた


「やぁ、炭治郎。元気にしてる?」


ひょこっと顔を出すと、炭治郎がぱぁっと笑顔になり


炭「白夜さん!!」


と、天使の笑顔で迎えてくれた


「良かった。思ったより元気そうで。まぁケガはひどいだろうけど」

炭「いえ!あの、俺の傷、治癒してくれたって隠の人から聞きました…!本当にありがとうございます!!」

「治癒って言っても軽いケガを治す程度だけどね」

炭「そんなことありません!俺にとっては!」

「そっか。なら良かった」


炭治郎は相変わらず良いやつだなぁ


炭「あの…白夜さんて、鬼殺隊最強の柱の中でも、一番強い大黒柱とお聞きしたんですけど、本当なんですか…?」

「ん?うん、まぁね」

炭「……!!!!」


炭治郎が声にならない悲鳴をあげてる


炭「お、俺…!そんなすごい人に修行つけてもらってたのかぁーっ!!」

「た、炭治郎…?」

炭「白夜さん、どうして言ってくれなかったんですか!?」

「いや、あの時は余計な情報入れず、最終選別に集中して欲しかったから…柱のことは、鬼殺隊に入れば嫌でも知るだろうし…」

炭「…そうだったんですね。すいません、俺…。禰豆子も俺のことも命を懸けてまで助けてくれたのに…」

「いいんだよ。オレは純粋に炭治郎と禰豆子が好きなだけだから」


すると、今まで静かに聞いていたであろう、炭治郎の隣のベッドにいた少年が喋りだした


善「あの…!!ちょっといい!?炭治郎、説明してよ!!誰!?この超絶美女は!!!!」


「………」


まぁ、勘違いされることはいつものことだが
超絶美女って…


炭「いや、待て善逸…!この人は女の人ではなくてだな!」

善「はぁ!?何言ってんの!?どこをどう見ても美女じゃん!!炭治郎の目は節穴か!?」


その後、炭治郎が何を言ってもオレが男だと信じてくれず


「えっと、君。オレ、男だから。何なら上脱ごうか?いや、触ったほうが早いか」


と言って、オレは少年の手を取り、自身の胸に当てた


善「え…あれ…ない…なんで?」

「オレが男だからだよ」


善「……嘘だぁー!!!泣」


え、なんで泣くの!?


炭「だから言っただろう?白夜さんは男だって」

善「…絶対騙されるよー!!!」

「騙してるつもりはないんだけどね」


周りが勝手に勘違いしてるだけで


善「…まぁ、音が、男の人だから…嘘じゃないのは分かったけど」

「音?」

炭「善逸は耳がとてもいいんです。音だけで感情も分かるらしくて」

「へぇ!すごいな!あ、そういやちゃんと挨拶してなかったね。オレは光の大黒柱、白夜。よろしくね」


善「我妻善逸です…」


「善逸だね。ちなみにあの猪はいったい…」


入った時から気になってたんだけどね!実は!


炭「あいつは嘴平伊之助と言って、俺と善逸の同期なんです」

「…つまりは人間ってこと?」

善「被り物ですよあれ…」

「へぇ…君ら変わってるね…」


伊「変わっててゴメンネ…」


突然被り物から聞こえた声


「…伊之助って、あんなやつなの…?」

善「いえ、全然違います普段はわめき散らしてうるさいただの野性児です」

「…あぁ、そう。ボロクソ言うね…」










善(白夜さんはどうして女の人じゃないんですか)
(……それどういう質問なの…?そしてどう答えたらいいの…?)
炭(…すいません白夜さん。善逸はこういうやつなので……)

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