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懐かしい話


お「あ!すみません。千くん、星影芸能の星野さんがご挨拶がしたいって探してましたよ」

千「わかった」

お「百くんはツクモの方が呼んでたよ。社長さんじゃなくて弟の…」

百「ああ、来てるんだ。わかった。ちょっと顔出してくるよ」


百がオレのほうを向いて小声で言った



百「ハク、オレのそばにいてって言ったけど、今だけおかりんと一緒にいてくれる?」

「え?どうして…」

百「ツクモのあの人はヤバいんだ。ハクには会わせたくないんだよ」

「…わかった。百こそ気を付けてね」

百「うん、ありがと。話が終わったらすぐハクのところに戻ってくるからね!」

「待ってる」


百「そういうわけで、おかりん。ハクのこと頼むね」

お「分かりました。ハクヤくんのことは自分が守ります!」



そして百はオレから離れていった



「…。」

お「…百くんが、心配ですか?」

「…うん。だってヤバい人なんでしょ?黒い噂があるって聞いたことあるし。百が危険な目に合わないか不安で」

お「自分も、心配してないと言えば嘘になります。けど百くんなら上手く取り持ってくれると思うんです。うちは小さい事務所ですから、二人に迷惑をかけてしまって、不甲斐ないです」

「おかりん…」

お「だからせめて、今はハクヤくんを守るという仕事をしっかり果たさなければ!」

「ふふ、頼りにしてるよ、おかりん」

お「任せてください!」




オレは百が戻ってくるまで、おかりんと色んな話をした
そういやおかりんと長時間話すの初めてかも



お「ハクヤくん、百くんとはどうですか?上手くいってますか?」

「うん、仲良しだよ。そういえばオレから百とのことについて挨拶出来てなかった…ごめんね、おかりん」

お「いえ!Re:valeの二人からきちんと聞いてますから大丈夫ですよ。それにハクヤくんと関係を持ってから百くん、すごく機嫌良くて」

「そうなの?」

お「はい!おかげで色々助かってます!」


おかりんにそう言ってもらえてホッとした



「あの、おかりん。オレが誘拐された時、警察とか救急車とか手配してくれて協力してくれたって聞いたんだ。しかも前回の時も」

お「いえいえ、自分はそれくらいしかお役に立てませんから」

「そんなことない。ほんとに感謝してる。ありがとう、おかりん」

お「ハクヤくん…。ほんとに良い子ですよね…!ああ、できることならうちの事務所で養いたいです……」

「あはは、おかりん面白いこと言うね」

お「それくらい、ハクヤくんは魅力的だということですよ」

「ありがと、おかりん。別の事務所なのに、オレのお守りさせちゃってごめんね」


オレ、マネージャーいないからなぁ…
紡ちゃんはアイナナの子たちを見てなきゃいけないし



お「あはは。ハクヤくんにはいつもお世話になってますし、気にしないでください」

「おかりん優しい…」



おかりんと仲良く話していると



百「ただいまー!って、ちょっとおかりん!?ハクと距離近くない!?」

お「いやいや滅相もないですよ!自分はハクヤくんを守ってただけです!」

百「ほんとにー?」

お「ホントです!」


「ほんとだよ。オレが退屈しないように色々話をしてくれてたんだ」

百「そっか、疑ってごめんね」

お「分かってくださればいいんですよ。それじゃ百くんも戻ってきましたし、自分はこれで!」

「おかりん、ありがとう」

お「いえいえ!どういたしまして!」



おかりんは笑顔で離れていった



百「待たせてごめんね」

「ううん。それより百」

百「ん?どうかした?」

「…何かあったでしょ」


そう言うと、百の目が少し揺れた


百「えー?何もないよー」

「嘘だよね。だって、戻ってきてからずっと怖い顔してる」

百「……さすがハクだね。隠し事できないなぁ」

「当たり前でしょ。百のこと見てきたんだから」

百「オレだってハクのことずっと見てきたよ」



お互いに照れ合う謎の時間



「そ、それで、何があったの?」

百「…オレが会ってたツクモの…名前は了さんって言うんだけど。その人がさ、物騒なこと言ってて」

「物騒なこと?」

百「…IDOLiSH7もTRIGGERもRe:valeも、そしてハクも、ツクモの所属になるって」

「…え、それって」

百「オレたちを陥れて、みんなツクモに入れようと企んでるんだよ」

「そんな…」

百「あの人は平気でそういうことしちゃうから。しかもなぜかアイドルじゃないハクまで」

「……そっか。そんな話を一人で抱え込もうとしてたの?」

百「だって…不安にさせたくなくて」

「オレは百の辛い姿を見るほうが嫌だよ。だからこれからも何かあったら話してね。一緒に抱え込ませて」

百「…ハク。ありがと…」

「うん。よしよし、よく頑張ったね」



百のふわふわした頭を撫でてあげると、百は嬉しそうに笑った









百(ああ…ハクとのこういう時間、めちゃめちゃ幸せ…)
(ふふ、オレも)
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