危険再来



万「というわけなんだけど…みんなどうかな?」


さっそくIDOLiSH7の皆に事情を説明した


陸「もちろん賛成ですっ!ハクヤさんにもしものことがあったら大変だし!」

ナ「私も大賛成でーす!ミスターハクヤと夜な夜なここなの観賞会もできまーす!」

三「いやいや、そのために住むわけじゃないからな!?」

環「ハッくん狙われてるんだろ?それならオレたちが守ってあげなきゃ」

壮「僕も賛成です。それにハクヤさんと暮らせる機会なんて滅多にないことですし、色々お話してみたいです」

大和「オレも意義なし。世話になってるし、こういう時くらい頼ってもらわなくちゃ」

一「私も異論はありません。ハクヤさんに何かあっては大変ですから」


「…ありがとう、みんな。なるべく邪魔しないようにするから」

陸「ハクヤさん!オレたちに気を使わなくて大丈夫です!自分の家だと思って楽しく住みましょ!」

「陸…」

三「そうですよ!いつもの明るいハクヤさんがいてくれたら、オレたちも元気出ますし」

「…そっか、うん。分かった。いつも通りにするね」



ほんとに、いい後輩たちだなぁ



万「それと、ハクヤくんにはオレが付くからしばらくIDOLiSH7の付き添いが出来なくなるけど、大丈夫かな?特にメッゾの二人は…」

環「全然大丈夫!バンちゃんはハッくんに付いてあげて!」

壮「僕も大丈夫です。僕たちより、ハクヤさんのほうが心配ですから」


万「ありがとう。そういうことで、しばらく事務所内が緊張感で漂ってるかもしれないけど、皆はいつも通りで大丈夫だから」

「みんな、しばらく一緒に寮生活よろしくね」





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そしてアイナナ寮に住み始めて数日


「みんなー、朝ごはん出来たからおいでー。特に高校生組は早く食べなー」



すっかり馴染んでいた


一「今日も美味しそうですね。いただきます」

環「うまっ!やっぱりハッくんの作るご飯めっちゃうまい!」

壮「…ハクヤさんのご飯のおかげで環くんが朝起きてくれるようになった…!」

大「良かったな、壮」

三「ハクヤさん。この料理、今度作り方教えてください!」

「いいよー!じゃあ代わりに美味しいデザート作って♪」

三「分かりました!」

陸「んー!美味しい…こんな美味しいご飯が朝から食べられるなんて…」

ナ「幸せでーす…ところでミスターハクヤ。今夜こそここなの観賞会を…!」

「あー、悪いナギ。明日も朝から仕事あるから寝させて」

ナ「Oh…また振られました…」




こんな感じで、アイナナ寮のリビングは明るい雰囲気に包まれていた


ピンポーン

チャイムがなり、万理さんが入ってきた



万「おはよう、みんな。ハクヤくん、時間だよ」


こうして仕事のある日は毎日万理さんがお迎えしてくれている


「はーい!それじゃあみんな、お先に。洗い物よろしく」


いってらっしゃーい!と皆がそれぞれ返事をしてくれる


…なんかいいな
誰かと一緒に住むって



万「ハクヤくん。今日のスケジュールの確認するね」

「うん」


万「朝一で雑誌の撮影、それが終わったらすぐに移動して…」


ああ、やっぱりマネージャーがいてくれるとほんとに助かる
もちろんスケジュールは自分でも確認しているけれど、マネージャーがいると安心感があるし

ほんとはマネージャーは常にいてほしいけどオレの場合、誰でもいいわけじゃない
万理さんのような長年一緒にいて信頼できる人でなければオレは安心できない



万「ハクヤくん?どうかした?ぼーっとして」

「あ、ううん!何でもない。万理さんがいてくれて良かったなって思っただけ」

万「あはは。それは嬉しいな。ありがとう」

「こちらこそありがとう」






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「お疲れ様でした」


百「ハクー!」


仕事が終わり、楽屋に戻ろうとした時、突然百の声がした


「…!百!」

百「ハクもここで収録か何かだったの?」

「うん。百も?」

百「うん!楽屋戻ろうとしたらハクがいたからつい声かけちゃった!」

「そっか。今日は一人なの?」

百「ううん。ユキも一緒だよ!なんか、プロデューサーと話があるから先に戻っててって言われた」

「なるほど」

百「あ、そうだハク。あれから何か嫌がらせはあった?」

「ううん。今のところないよ。アイナナ寮に移ってからは平和に過ごしてる。仕事の付き添いも万理さんがしてくれてるから安心だし」

百「そっかぁ…良かった…心配してたから。ユキにも話して解決策を探してるんだけど」

「ありがとう、百」



百と話していると、後ろから万理さんがやってきた


万「ハクヤくん、お疲れ様。…って、あれ、百くんじゃないか」

百「あ、バンさん!お疲れ様です!」

万「お疲れ様です。百くんもここで仕事?」

百「はい!偶然ハクを見つけておしゃべりしてました!あー、オレもう楽屋に戻るんで、ハクをお願いします!」


そう言って百は楽屋へと戻っていった


万「さ、ハクヤくんも楽屋に戻って帰り支度しようか」

「うん」




こうしてオレは帰り支度をして、外へ出た


万「あ、しまった…」

「どうかしたの?」

万「ごめんハクヤくん。楽屋に忘れ物しちゃった。すぐ取ってくるから待っててくれる?」

「はーい」


万理さんは急いで楽屋に戻っていった


言い付け通り待っている時だ



突然目の前に車が止まった


「…なっ、なに!?」


中から出てきた数名の男に身体を掴まれ、その拍子にカバンと変装用にしていたメガネが落ちる


「離してっ…!」


オレの抵抗も虚しく、数名の男に引きずられ、車の中へと押し込まれてしまった

車はすぐに動きだし、オレは手を拘束され、目隠しをされた


…嫌だ、怖い……っ

怖いよ…っ、百…、



気づけば口に何か薬のようなものを入れられ、オレは意識を失った









(…も、も………)
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