ミュージックフェスタ
あれから、IDOLiSH7の反響がかなりあった
駅前のライブで、元気なアイドルグループだと取り上げられ、色んなところからライブの依頼が増えたらしい
そして、決まったのが
「え、また野外ライブすんの!?初ライブと同じところで!?行く!!!!絶対観に行く!!」
前はお客さん9人だったけど、今なら3000人埋まるよ普通に!
三「ありがとうございます!ハクヤさん!」
陸「嬉しいなぁ!ハクヤさん、オレの歌、ちゃんと聞いててくださいね!」
「もちのろんだよー!」
万「ハクヤくん、チケットどうやって取るつもりなの?」
「もちろん、パソコンでポチッとな!」
万「ダメだよ。一般の客席にハクヤくんいたらパニックになるから」
大「そりゃそうだわな」
壮「確かに…」
皆が口を揃えて頷いてる
「え……、IDOLiSH7のライブに行くなってことですか…そんな、、ひどいよ万理さーん…!」
オレ拗ねてやるー!!!
万「そうじゃなくて、関係者席からならいいよってこと」
「万理さん…!!ありがとう…!」
万「どういたしまして。そういうことで、ハクヤくんのチケットはこっちで用意するから、パソコンでポチッとはしなくていいよ」
「はーい」
その後、アイナナの野外ライブがローカルテレビのLIVE×LIVEで5分ほど中継されることが決まった
そして当日
「あー、雨降りそうだなぁ」
そんな曇り空の中、IDOLiSH7のライブが始まった
オレは7本のペンライトを振り、ファン同然のように盛り上がる
そんな中、雨がかなり降ってきた
「テレビ中継そろそろだよね…この雨…大丈夫かな」
オレの不安は的中した
中継に入った時だった
突然の雷によって、真っ暗になり、音響もダウンしてしまった
オレは急いで設備のあるステージ横へ
紡「ハクヤさん!?」
「この予備マイク、アイナナの皆のイヤモニに聞こえるようにして」
スタッフ「はい…!これでいけます!」
よし
「みんな、聞こえる?今から環にライト当てるから、音響戻るまで環のダンスで繋いで」
オレの声が聞こえたようで、環は得意のダンスを踊り、みんなで手を叩き盛り上げる
うん、みんな冷静で良かった
その間にも、ダウンしていた音響が復旧していく
スタッフ「音響、戻りました!」
スタッフの声にオレは頷いて、再びマイクでみんなに呼びかける
「音響戻った。歌い出し壮五から。ライトも壮五に入れ代わるよ」
そして、何事もなかったかのように、音が流れ、壮五が歌い出す
どうやらファンは、今のが演出だと思い込んでいる様子
「なんとかなったな」
紡「ありがとうございますハクヤさん!さすがです!」
「どういたしまして。じゃあオレは席に戻って、みんなの歌聞いてくるねー」
紡「はい!」
そして、このライブは成功をおさめた
特に反響があったのが、環と壮五だった
(…なんか、嫌な予感するなー)