サプライズ
オレがまだ待機中の時にIDOLiSH7とTRIGGERが何かを見つけたらしく、追いかけていったみたいだ
おそらく、ゼロ党の誰かがRe:valeのライブを邪魔しようと現れたのだろう
「ケガだけはしないといいんだけど…」
そして、オレの出番がやってきた
万「楽しんできてね、ハクヤくん」
「うん!」
万理さんに、行ってきます!と言ってオレはステージへ向かった
ステージ上ではRe:valeが歌を歌い終えたところで
突然暗転した
もちろん百と千にはスポットライトが当たったまま
百「…えっ?」
千「…なんだ?」
こんな演出は、台本には無く、二人は少し混乱していた
お互い、こんなの台本になかったよね?という目線を合わせる
百「え、なになに?何が始まるの!?モモちゃん何も聞いてないよ!?ユキ知ってる!?」
とりあえず黙るわけにもいかず、千に話しかける百
千「いや、僕も何も聞いてないけど…」
その時だった
「ハッピバースデートゥーユ~♪」
百&千「「…!!!?」」
アカペラで聞こえてきた誕生日ソング
その声はさっきまで聞いていた彼の声
会場もざわざわ
そして、ハクヤが出てきた瞬間、黄色い歓声が沸き起こった
「ハッピバースデーディア百&千ー!ハッピバースデートゥーユ~♪」
百「ハク…!?」
千「どうしてハクヤが…!?」
「ハッピーサプライズ!!百、千、五周年おめでとう!」
パァッと照明がつく
百「だ、大丈夫なの!?勝手に出てきちゃったら上のお偉いさんに怒られちゃうよ!?」
「いやいや、ちゃんと許可もらってるからね!?」
笑いが起こる
「日頃から親交のあるRe:valeに、オレからお祝いさせてもらおうかと思ってほら、ケーキも用意したんだよ!」
百「これすごいよね!!出てきた時から気になってたんだけど!」
実は歌いながらケーキ運んでました
千「っていうか、でかくない?」
「当然!あの天下のRe:valeへのケーキだよ!?ちっちゃいわけにはいかないでしょ!」
百「でもおいしそう!!」
「待って。食べる前に記念撮影だよ百」
するとカメラマンがやってきた
「よーし!じゃあ会場のみんなと一緒に撮りますよー!せーのっ!」
パシャっ
「はい、オッケーです!!それじゃはい、フォーク」
百「わーい!じゃあいただきます!」
千「いただきます」
二人はケーキをぱくり
百「うん!すっごくおいしい!」
千「美味しいな」
「良かった良かった!」
百「これ、ハクが用意してくれたの?スタッフじゃなくて?」
「オレだよ。Re:valeへのプレゼントなのに、スタッフに用意させてどうするの(笑)」
再び笑いが起こる
百「それにしてもほんとびっくりしたー!まさかハクが出てくるなんて!」
千「そうね。何かのトラブルかと思った」
「びっくりしてもらえて嬉しいよ。サプライズのかいがあったし」
百「でも、嬉しい!ハクが来てくれて!」
良かった
百が嬉しそうに笑ってる
千「ありがとう、ハクヤ」
「いえいえ!それじゃあ、そろそろ歌のほう行きますか!オレがピアノ伴奏するから、二人は歌って!」
百「何それ!ちょー楽しそう!!」
千「そうね。ぶっつけ本番だけど」
「そうそう!実はサプライズなので、まじでリハとか一切してません!!でもやりまーす!」
わー!!と会場が盛り上がってきたところで、オレたちは目を合わせ、音楽を奏でた
うん。
思った通り、息ぴったりだ
「ありがとうー!!最高だった!それじゃあ、オレは退散しまーす!引き続きRe:valeのライブをお楽しみください!」
百「ありがとうー!!ハクー!」
千「ありがとう、ハクヤ」
オレは舞台袖へはけた
万「お疲れ様、ハクヤくん。すごく良かったよ」
「万理さん…ありがとう」
すると
陸「ハクヤさん!出るんなら言ってくださいよー!オレたちびっくりしちゃいました!」
IDOLiSH7のみんながいた
「言ったらサプライズにならないでしょー?」
大和「え、オレたちへのサプライズでもあるんですか?」
「そうだよ?びっくりしたでしょ?」
もー!と皆が笑っていた
(あとでRe:valeのケーキ、みんなで食べようね)