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万理との再会


千「…モモ、大丈夫か?」

百「今日、これだけのお客さんの前で歌えなかったら、オレ、もう終わりだよね…はは、そしたら、新しい相方探していいからね」

千「馬鹿なことを言うな」


百…そんなこと、絶対にさせないからね

オレは少し離れたところから二人の会話を聞いていた


百「今日は歌えなくても傍において。脅迫状のこともあるし。ゼロ党だっけ?熱狂的なゼロファンたちが、何かしてくるかもしれないから」

千「モモ」

百「何かあったら、オレがユキさんの盾になります」

千「…止めてくれ」

百「五年間、ユキさんと一緒に歌えて、死ぬほどハッピーでした」

千「止めろモモ!」


辛い…
辛すぎるよ、こんなの…

早く、早くいつものRe:valeに戻したい


すると後ろからオレの肩に手が置かれた
いたのは楽だった


「…楽」

楽「泣くのはまだ早いですよ、ハクヤさん」


あれ…
オレ、泣いてた…?

楽「泣くなら、百さんが歌えた時に泣いてください」

「…うん、そうだね」


ありがとう…楽…


そして楽は二人のところへ



楽「百さん!ちょっと来てもらっていいですか?」

百「…あはは。なに?」

楽「渡したいものがあるんです」

百「オレに?ありがとー!ちょっと行ってくるね」

千「ああ…」

百「先に楽屋入ってて!」


百が楽とともにこちらへやって来た




千「…嫌だ。二度もパートナーを失うのは……だけど
僕がモモを苦しめてるのか。声が出なくなった原因。毒でもないなら、僕しかない…」





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Re:valeの楽屋にて


ユキが楽屋へ入ると、そこには大和がいた


大和「…っ!千さん…」

千「…大和くん。また君は…。僕たちの楽屋に何か用?」

大和「いや、挨拶に来たんですけど、二人がいなかったんで…。もう帰りますよ。それじゃ、失礼します」

千「…待って」

大和「なんですか?」

千「…何に触ってた」

大和「何って…」

千「モモのペットボトル、触ってただろ」

大和「はは…何言ってるんですか、見間違いですよ」

千「モモはそのジュースしか飲まない。親しい奴なら皆知ってる」

そう
ももりんジュースである


大和「そうですね」

千「大和くん」

大和「どうしたんです、怖い顔して…」

千「身体検査してもいいかな」

大和「あはは。セクハラは止めてくださいよ。それじゃ、失礼します」

千「待て…!」

大和「…っ、離せ!」


千「…!この粉はなんだ!?まさか、君が…」

大和「…はは。」

千「…何がおかしい。おい…嘘だろう…?」


すると大和は顔色を変えた

大和「…あんたには話したじゃないか。俺は復讐のためにここにいるって」

千「復讐って…」

大和「まだ分からないのか。あの人を殺した業界に対する復讐さ。…Get back my song。ゼロの領域を侵すものは許さない」

千「何を言ってるんだ…」


大和「あはは!映画を引き受けたのはこのためさ。あんたを油断させるため…。ゼロは聖域なんだ。汚い手で、ゼロの栄光に触れるなよ」


千「…君がモモに毒を盛ってたのか。小鳥遊事務所の落書きも、全部、君が…」

大和「そうさ!Re:valeもIDOLiSH7も滅ぼしてやる!ゼロの曲をカバーだと!?思い上がったお前らに、俺は天罰を下してやったんだ!ゼロの代わりにな…!」


千「大和くん…!」


大和「あははは!ざまあみろ!百は一生、歌を歌うことはできない!今の気分はどうだ!?なぁ、最高の五周年だろ?」


千「この…っ!」

千は大和の胸ぐらを掴む


大和「…止めろっ!」


その時、ガチャっと扉が開き


陸「どうしたんですか、千さん…」

入ってきたのは、陸だった


陸「……!大和さん…!何してるんですか!?」


千「止めるな…!!彼がモモに毒を盛ったんだ!!」

陸「大和さんが…!?」

大和「あはは…!こいつらが!おまえが!ゼロの領域を侵そうとするからさ!」

陸「…大和さん…!」


その時だった



千「ふざけるな…!!モモの声が潰れることがあったら、君を一生許さない…!」


千がこれでもかというほど、大きい声で激怒したのだ


千「あいつが隣にいてくれたから、僕は音楽を続けていくことができたんだ!!僕にとって、モモはゼロ以上のシンガーだ!おまえたちなんかの…!」



ガチャっと扉が開いた


百「…ユキ」




(ほらね、百。君のために、千はここまで怒ってくれるんだよ)
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