夫婦喧嘩と感情の涙
先日、ゼロの一連の事件について、TRIGGERがコメントをした
もちろん、オレたちにとってプラスなことだ
その発言で、TRIGGERがIDOLiSH7やRe:valeの味方であるというのが知れ渡り、特に陸が嬉しそうにしていた
この流れに乗って、各事務所で動きがあった
3グループのことを気に入っている大物タレントや大物女優などに、応援のコメントをしてもらうというものだ
こうすることで、世間を味方にするという作戦
もちろんオレも番組でコメントをした
「Re:valeのゼロのカバー、とても楽しみにしています!ぜひ近くで聴きたいなーと思ってるんですが、スケジュール次第かなーなんて!」
まぁシークレットで出るんだけどね
数日後、IDOLiSH7とTRIGGERの最後の合同練習が行われた
そこで、環と壮五が言い合いになったらしい
どうやら壮五は環の妹に会ったとのこと
それを環に言わなかったという理由で二人は口論になった
その場は、龍によって収まったそうだが
「大変そうだけど、あいつらなら大丈夫だろ。あいつらは1人じゃない。リーダーの大和も何かしら言うだろうし、オレは口を出さないでおこう」
IDOLiSH7はきっと大丈夫
心配なのはRe:valeのほうだ
「…もうすぐこけら落としなのに、いまだに百は歌えない。どうにかしないといけないのに、どうしたらいいのか…。もう、オレじゃ何も力になれないのかな……。千が万理さんに会えたら…千も百も吹っ切れる…?そしたら、もしかしたら、百は歌えるようになる…?」
もう、万理さんに頼るしか……っ
--------------------------------
「万理さん…!」
万「うわっ、びっくりした…ハクヤくんどうしたの?そんな血相を変えて…」
「お願い…Re:valeを、助けて…」
万「Re:valeを助けてって…どういうこと?」
突然のことに、万理さんは困惑
「……百が、歌えなくなったんだ」
万「えっ…もうすぐコンサートもあるのに…」
「…千が前の相方をずっと探してて、相方が見つかったら、百は辞めさせられると勘違いしてて…」
万「…そんな。あんなに仲良さそうに見えるのに…」
「千が前の相方に会ったら吹っ切れるんじゃないかって。そしたら、百も吹っ切れて歌えるようになるんじゃないかと思ったんだ」
万「…どうして、オレに助けてって…」
「…ごめん、万理さん。オレ、聴いちゃったんだ。インディーズ時代のRe:valeの歌…」
万「……そっか」
「千の前の相方は、万理さんなんだよね…?」
オレは、万理さんに真っ直ぐ向き合って聞いた
万「…うん、そうだよ」
「…万理さん、お願いしますっ…!!二人に会ってあげてください…!!」
万「ハクヤくんっ…!?」
オレは万理さんに頭を下げた
「…百から、昔のことは大体聞いてる。方向性の違いで元ゼロのプロデューサーからの誘いを断ったとか、例の事故のこととか…。百は、オレにたくさん相談してくれた。なのにオレは…何もしてやれないっ…」
万「…ハクヤくん、顔を上げて?」
「Re:valeにはいっぱい助けてもらった…!特に百にはホントに感謝してるんだ…だから、どうしても助けてあげたいっ…!百の…っ、辛い顔を、見たくない……!」
感情が溢れだして、勝手に涙が出て、ぐしゃぐしゃだ
オレは万理さんの服を掴んだ
「あの二人を助けられるのは…万理さんだけなんだ…!だからお願いします…っ!どうか…」
万「…ハクヤくん、泣かないで。もう分かったから。ハクヤくんの、Re:valeへの想いも、全部伝わったから」
万理さんがオレの頭を優しく頭を撫でて、慰めるように言った
万「二人に会うことで、百くんが歌えるようになるなら、喜んで会いに行くよ」
「…!ホント…?」
万「うん。だからもう、泣かないで」
「万理さん…ありがとう…」
万「うん。それと、何もしてやれないってハクヤくんは言ってたけど、それは違うよ」
「え…?」
万「こうやってオレに一生懸命頼んできたことだって、Re:valeのためでしょ?何もしてやれないなんてことは絶対ないよ」
その言葉が、何より嬉しかった
その数分後、IDOLiSH7の数名がやって来て、かなり驚かれたのは言うまでもない
三(万理さんが泣いてるハクヤさんを抱き締めてる…!?一体何があったんだ!?)
(…ちょっと待って、もうちょい時間ください…感情を落ち着かせるから…)
もちろん、オレたちにとってプラスなことだ
その発言で、TRIGGERがIDOLiSH7やRe:valeの味方であるというのが知れ渡り、特に陸が嬉しそうにしていた
この流れに乗って、各事務所で動きがあった
3グループのことを気に入っている大物タレントや大物女優などに、応援のコメントをしてもらうというものだ
こうすることで、世間を味方にするという作戦
もちろんオレも番組でコメントをした
「Re:valeのゼロのカバー、とても楽しみにしています!ぜひ近くで聴きたいなーと思ってるんですが、スケジュール次第かなーなんて!」
まぁシークレットで出るんだけどね
数日後、IDOLiSH7とTRIGGERの最後の合同練習が行われた
そこで、環と壮五が言い合いになったらしい
どうやら壮五は環の妹に会ったとのこと
それを環に言わなかったという理由で二人は口論になった
その場は、龍によって収まったそうだが
「大変そうだけど、あいつらなら大丈夫だろ。あいつらは1人じゃない。リーダーの大和も何かしら言うだろうし、オレは口を出さないでおこう」
IDOLiSH7はきっと大丈夫
心配なのはRe:valeのほうだ
「…もうすぐこけら落としなのに、いまだに百は歌えない。どうにかしないといけないのに、どうしたらいいのか…。もう、オレじゃ何も力になれないのかな……。千が万理さんに会えたら…千も百も吹っ切れる…?そしたら、もしかしたら、百は歌えるようになる…?」
もう、万理さんに頼るしか……っ
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「万理さん…!」
万「うわっ、びっくりした…ハクヤくんどうしたの?そんな血相を変えて…」
「お願い…Re:valeを、助けて…」
万「Re:valeを助けてって…どういうこと?」
突然のことに、万理さんは困惑
「……百が、歌えなくなったんだ」
万「えっ…もうすぐコンサートもあるのに…」
「…千が前の相方をずっと探してて、相方が見つかったら、百は辞めさせられると勘違いしてて…」
万「…そんな。あんなに仲良さそうに見えるのに…」
「千が前の相方に会ったら吹っ切れるんじゃないかって。そしたら、百も吹っ切れて歌えるようになるんじゃないかと思ったんだ」
万「…どうして、オレに助けてって…」
「…ごめん、万理さん。オレ、聴いちゃったんだ。インディーズ時代のRe:valeの歌…」
万「……そっか」
「千の前の相方は、万理さんなんだよね…?」
オレは、万理さんに真っ直ぐ向き合って聞いた
万「…うん、そうだよ」
「…万理さん、お願いしますっ…!!二人に会ってあげてください…!!」
万「ハクヤくんっ…!?」
オレは万理さんに頭を下げた
「…百から、昔のことは大体聞いてる。方向性の違いで元ゼロのプロデューサーからの誘いを断ったとか、例の事故のこととか…。百は、オレにたくさん相談してくれた。なのにオレは…何もしてやれないっ…」
万「…ハクヤくん、顔を上げて?」
「Re:valeにはいっぱい助けてもらった…!特に百にはホントに感謝してるんだ…だから、どうしても助けてあげたいっ…!百の…っ、辛い顔を、見たくない……!」
感情が溢れだして、勝手に涙が出て、ぐしゃぐしゃだ
オレは万理さんの服を掴んだ
「あの二人を助けられるのは…万理さんだけなんだ…!だからお願いします…っ!どうか…」
万「…ハクヤくん、泣かないで。もう分かったから。ハクヤくんの、Re:valeへの想いも、全部伝わったから」
万理さんがオレの頭を優しく頭を撫でて、慰めるように言った
万「二人に会うことで、百くんが歌えるようになるなら、喜んで会いに行くよ」
「…!ホント…?」
万「うん。だからもう、泣かないで」
「万理さん…ありがとう…」
万「うん。それと、何もしてやれないってハクヤくんは言ってたけど、それは違うよ」
「え…?」
万「こうやってオレに一生懸命頼んできたことだって、Re:valeのためでしょ?何もしてやれないなんてことは絶対ないよ」
その言葉が、何より嬉しかった
その数分後、IDOLiSH7の数名がやって来て、かなり驚かれたのは言うまでもない
三(万理さんが泣いてるハクヤさんを抱き締めてる…!?一体何があったんだ!?)
(…ちょっと待って、もうちょい時間ください…感情を落ち着かせるから…)