夫婦喧嘩と感情の涙
依然として、百は歌えず元気もないまま
そんな中、IDOLiSH7は新たに新曲を発表することになった
「今回の新曲もオレが作詞するんだけど、センターはどうなったの?」
陸「あ、あの!オレが、センターで…!」
「そっか!良かったな、陸。きっと皆喜んでくれるよ」
陸「そうだといいんですけど…不安もあります。特に一織のファンが悲しまないかなとか」
「そりゃ多少はいるかもしれないけど、それは仕方ないことだよ」
陸「…はい。だから、新曲発表の前に、ファンの皆に自分たちの気持ちを伝えることになったんです。少しでも理解してもらえるように」
「そっか。…よし!決めた!」
陸「ハクヤさん?」
今回の新曲はIDOLiSH7にとって、分岐点となる大事な曲になる
特に陸にとっては、ある意味再スタートとなる歌
1人じゃなくて誰かと一緒なら困難も越えられる。そんな誰かを応援できるような、勇気付けられるような歌詞に
「陸。今回はお前のための歌詞にする。陸が、この新曲で再スタートできるように」
陸「ハクヤさん…っ」
そして、新曲発表のライブが行われた
オレも関係者席で見ていた
新曲前のMCで改めてIDOLiSH7というグループの仲の良さが伝わって、なんだかオレは嬉しくて泣きそうになった
そして、新曲が流れ、1人1人照明が当たり、そして最後に陸に照明が当たった時に一織が振り返って陸を見て嬉しそうに笑っていた
あぁ、やっぱり一織が一番望んでいたんだ
陸のセンターを
そう思うと同時に、初めて見たIDOLiSH7のライブを思い出して、涙がこぼれた
--------------------------------
そんな、心温まった出来事から一変
小鳥遊事務所の扉に書き殴られた文字
『Get back my song!』
〈僕の歌を取り返せ!〉
そして新たに
『Haruki The Betrayer!』
〈裏切り者のハルキ〉
「……何なんだよ、クソっ!」
良いことって、なんで続かないの
もう皆十分苦しんでるのに…!
それから、色々と報道され、IDOLiSH7がゼロの作曲家の曲を歌ったからゼロが怒っているだとか、確証もないことを言われることに
事務所ではそのことで電話が鳴り続け、万理さんはその対応に追われていた
万「はい、小鳥遊事務所…。申し訳ありませんが作曲家についての取材は受け付けておりません。恐れ入りますが、何卒ご理解ください。失礼します」
プルルルル…
万「………ただいま、回線が込み合っており、お電話をお繋ぎすることができません」
…万理さん、とうとう案内メッセージまで完璧にしてる
相当かかってきてるんだな
ピンポーン
そして、事務所にまで取材がやってきた
「…オレが出る」
一「ダメです、ハクヤさん。あなたが出たら余計ややこしくなります」
「でも、腹が立つんだよ。こっちは被害者だってのに」
すごくイライラする!!
誰なんだよらくがきしやがった野郎は!
紡「お、押さえてください、ハクヤさん!」
「紡ちゃん…」
紡「社長とお話してきますので!」
そう言って、紡は社長室へと入っていった
その後聞かされたのは、ナギが記者会見をするというもの
最初はオレも含め、みんな心配していたが、当日ナギは見事なまでに完璧な記者会見を行った
だが記者会見が終わろうとした時に、記者の席からスプレー缶が投げつけられた
幸いナギの隣にいた紡も、紡を庇ったナギも大きなケガはなかったが
そして、そのあと千から連絡があった
千『実はさっき、脅迫状を見つけてね…』
「えっ…!?」
千『こけら落としで、ゼロのカバーを歌えばゼロアリーナは大惨事に見舞われるだろうとかなんとか…』
「…そんな。百は!?大丈夫なの!?」
話し声からして、千はまだ落ち着いてるみたいだけど、百は大丈夫なのだろうか
まだ歌えない、不安定な百が心配で堪らない
千『うん、今はとりあえず大丈夫そう』
「…そう、ならいいんだけど…。千、何かあったらすぐ連絡して。百にもそう伝えて」
千『分かったよ、ハクヤ。でも、ハクヤのほうも大変だろ?IDOLiSH7のことで』
「…まぁね。でも、オレは当事者じゃないから。だからIDOLiSH7のことも、Re:valeのことも力になれると思う。いや、なりたいんだよ」
千『…ありがとう、ハクヤ。君が味方でいてくれると思うと、ボクもモモも心強いよ』
「…オレは、何があってもRe:valeの味方だよ。絶対に」
ゼロは確かにすごい人物だと思う
でも、だからってこんなことをするのは間違っている
もし、本人じゃないのなら、こんなことをしてゼロが喜ぶとでも思っているのか
伝説のゼロが何だ
それは昔の話だ
今を生きているのは、今のアイドルたちだ
ゼロなんかじゃない
(…お願い。IDOLiSH7にも、Re:valeにも、何も起こりませんように…!)
そんな中、IDOLiSH7は新たに新曲を発表することになった
「今回の新曲もオレが作詞するんだけど、センターはどうなったの?」
陸「あ、あの!オレが、センターで…!」
「そっか!良かったな、陸。きっと皆喜んでくれるよ」
陸「そうだといいんですけど…不安もあります。特に一織のファンが悲しまないかなとか」
「そりゃ多少はいるかもしれないけど、それは仕方ないことだよ」
陸「…はい。だから、新曲発表の前に、ファンの皆に自分たちの気持ちを伝えることになったんです。少しでも理解してもらえるように」
「そっか。…よし!決めた!」
陸「ハクヤさん?」
今回の新曲はIDOLiSH7にとって、分岐点となる大事な曲になる
特に陸にとっては、ある意味再スタートとなる歌
1人じゃなくて誰かと一緒なら困難も越えられる。そんな誰かを応援できるような、勇気付けられるような歌詞に
「陸。今回はお前のための歌詞にする。陸が、この新曲で再スタートできるように」
陸「ハクヤさん…っ」
そして、新曲発表のライブが行われた
オレも関係者席で見ていた
新曲前のMCで改めてIDOLiSH7というグループの仲の良さが伝わって、なんだかオレは嬉しくて泣きそうになった
そして、新曲が流れ、1人1人照明が当たり、そして最後に陸に照明が当たった時に一織が振り返って陸を見て嬉しそうに笑っていた
あぁ、やっぱり一織が一番望んでいたんだ
陸のセンターを
そう思うと同時に、初めて見たIDOLiSH7のライブを思い出して、涙がこぼれた
--------------------------------
そんな、心温まった出来事から一変
小鳥遊事務所の扉に書き殴られた文字
『Get back my song!』
〈僕の歌を取り返せ!〉
そして新たに
『Haruki The Betrayer!』
〈裏切り者のハルキ〉
「……何なんだよ、クソっ!」
良いことって、なんで続かないの
もう皆十分苦しんでるのに…!
それから、色々と報道され、IDOLiSH7がゼロの作曲家の曲を歌ったからゼロが怒っているだとか、確証もないことを言われることに
事務所ではそのことで電話が鳴り続け、万理さんはその対応に追われていた
万「はい、小鳥遊事務所…。申し訳ありませんが作曲家についての取材は受け付けておりません。恐れ入りますが、何卒ご理解ください。失礼します」
プルルルル…
万「………ただいま、回線が込み合っており、お電話をお繋ぎすることができません」
…万理さん、とうとう案内メッセージまで完璧にしてる
相当かかってきてるんだな
ピンポーン
そして、事務所にまで取材がやってきた
「…オレが出る」
一「ダメです、ハクヤさん。あなたが出たら余計ややこしくなります」
「でも、腹が立つんだよ。こっちは被害者だってのに」
すごくイライラする!!
誰なんだよらくがきしやがった野郎は!
紡「お、押さえてください、ハクヤさん!」
「紡ちゃん…」
紡「社長とお話してきますので!」
そう言って、紡は社長室へと入っていった
その後聞かされたのは、ナギが記者会見をするというもの
最初はオレも含め、みんな心配していたが、当日ナギは見事なまでに完璧な記者会見を行った
だが記者会見が終わろうとした時に、記者の席からスプレー缶が投げつけられた
幸いナギの隣にいた紡も、紡を庇ったナギも大きなケガはなかったが
そして、そのあと千から連絡があった
千『実はさっき、脅迫状を見つけてね…』
「えっ…!?」
千『こけら落としで、ゼロのカバーを歌えばゼロアリーナは大惨事に見舞われるだろうとかなんとか…』
「…そんな。百は!?大丈夫なの!?」
話し声からして、千はまだ落ち着いてるみたいだけど、百は大丈夫なのだろうか
まだ歌えない、不安定な百が心配で堪らない
千『うん、今はとりあえず大丈夫そう』
「…そう、ならいいんだけど…。千、何かあったらすぐ連絡して。百にもそう伝えて」
千『分かったよ、ハクヤ。でも、ハクヤのほうも大変だろ?IDOLiSH7のことで』
「…まぁね。でも、オレは当事者じゃないから。だからIDOLiSH7のことも、Re:valeのことも力になれると思う。いや、なりたいんだよ」
千『…ありがとう、ハクヤ。君が味方でいてくれると思うと、ボクもモモも心強いよ』
「…オレは、何があってもRe:valeの味方だよ。絶対に」
ゼロは確かにすごい人物だと思う
でも、だからってこんなことをするのは間違っている
もし、本人じゃないのなら、こんなことをしてゼロが喜ぶとでも思っているのか
伝説のゼロが何だ
それは昔の話だ
今を生きているのは、今のアイドルたちだ
ゼロなんかじゃない
(…お願い。IDOLiSH7にも、Re:valeにも、何も起こりませんように…!)