新星IDOLiSH7
陸「万理さん、オレたちに紹介したい人って…」
万「すごい人だよ。きっと皆びっくりするだろうな」
万理はふふ、と笑みをこぼす
大「マネージャーも誰か知らないのか?」
ふられたマネージャーの紡も、
紡「それが、何も教えてもらってないんです…」
万「サプライズだからね」
ナ「オー!サプラーイズですねー!」
…ドア越しに会話が聞こえるな
三「怖い人じゃなきゃいいな…」
時間もないし、そろそろ行くか
ガチャ
「………」
オレは無表情で登場
壮「え…まさか、ハクヤ、さん…!?」
環「オレ、この人、見たことある!」
三「ちょっと待って、ハクヤさんって、テレビやCM、ドラマとかで毎日見ない日はないくらい有名な人じゃんか!!」
IDOLiSH7の皆がそれぞれ驚きの表情
そりゃそうだわな
紡「ど、どういうことですか…!?」
「あのさ、ちょっと静かにしてくれない?まだ時差ボケが抜けなくて、頭痛いから」
もちろん、時差ボケなんてとっくに抜けてるけど
ちょっとイタズラ心がね♪
陸「ご、ごめんなさい!」
オレの機嫌が悪いのが伝わったのか、一気に空気が凍りつく
一「うるさくしてすみませんでした。あなたはハクヤさんですよね?」
「そうだよ、見て分からない?」
ハァー…と分かりやすくため息をつく
「ねぇ、ひとこと、言わせてもらっていい?」
アイナナの皆の顔が強ばる
「君たちの初ライブ……最高だったよ!!!」
これでもかというくらい、笑顔で言った
陸「へ…?」
ふふ。みんな面白い顔してるなー
「びっくりさせてごめんな。ちょっとイタズラ心がわいちゃって。怖い先輩風にしてみた」
壮「せ、先輩…?」
「そうだよ!オレは小鳥遊事務所に所属してる、ハクヤ。みんな改めてよろしく」
その場にいた万理さんとオレ以外の全員が驚きの叫び声を発した
「分からないことがあったら何でも聞いて。力になるから」
陸「…!ありがとうございます!ハクヤさん!」
「うん、よろしくね陸」
陸「え?どうしてオレの名前を…」
「万理さんに聞いて、即覚えた!和泉一織。二階堂大和。和泉三月。四葉環。逢坂壮五。六弥ナギ。そして、七瀬陸」
一人一人、目を見ながら名前を言えば、みんな嬉しそうにしていた
環「ハクヤ…、じゃあハッ君だな」
壮「ちょっと環君!先輩に失礼だよ!?」
「あはは、いいよ!好きに呼んで!同じ事務所の先輩後輩なんだし、もっと気楽にね!オレもみんなこと呼び捨てで呼ぶし」
距離が近づけるのはいいことだ
紡「あの!ハクヤさん!」
「ん?」
紡「IDOLiSH7一同、よろしくお願いします!」
「…!」
律儀なマネージャーだなぁ
オレに頭下げなくても…
「顔を上げて、紡ちゃん。もちろん、こちらこそよろしくね」
紡「…はい!!」
「おっと、ごめんみんな。オレ、これから仕事だからそろそろ行くわ。またな」
オレはニコッと笑って、仕事へと向かった
アイナナside
陸「ハクヤさんがオレたちの先輩かぁ。なんか嬉しいなぁ。すごく優しそうな人だったし」
ナ「イェス!とても素敵な人でした!」
一「それにしても、海外から帰ってきて、すぐに仕事ですか…さすが、有名人です」
三「カッコ可愛いよなー、ハクヤさん。憧れるわ…」
紡「そういえば、ハクヤさんのマネージャーさんは?」
忙しい人なので、マネージャーがいないのはおかしいと思うのは当然のこと
万「ハクヤくんにマネージャーはいないんだ」
陸(え、なんで!?)
大(雇うお金がないとか?)
三(いや、ハクヤさんくらいになると、かなり稼いでるだろうし、それはないだろ)