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ブラックオアホワイト


「え!?IDOLiSH7がJIMAの新人賞にノミネート!?すごい!」

万「うん…だけど…、例の番組のことがあってか、皆嬉しそうじゃなくて…。社長が、IDOLiSH7は解散だって…」

「…そっか。まぁ社長がそう言うのも分かるよ。JIMAの新人賞にノミネートされるなんて、そう簡単じゃないからね。それを喜べない人間に、歌を歌う資格はないって、社長は言いたかったのかも…」

万「…大丈夫かな、みんな」

「…オレは、大丈夫だって信じてる。きっとみんな、乗り越えてくれるって」

万「ハクヤくん…そうだね」




そのすぐ後のことだ

夜、なぜか別々に出ていったのに全員で帰って来て
それから次の日、社長に連れられて、皆で前路上ライブした場所に行ったらしい

帰って来た皆の顔は、泣いた跡が残ってたけど、どこかすっきりしていて

あぁ、もう大丈夫だ
オレはそう思った


下岡さんにも、どうやら許してもらえたみたいだし


「本当に、良かった…」



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そして、JIMAが開催された

オレは仕事で、駆けつけられなかったんだけど…
万理さんから電話が来て


万「…ハクヤくん!!!」

「ば、万理さん…?」


珍しく万理さんが大きな声で、


万「…IDOLiSH7が…、IDOLiSH7が新人賞を獲ったんだよ!!!」

「…そっか。まぁそうだとは思ってたけどね!」

これで、年末に行われるブラックオアホワイトでTRIGGERへの挑戦権を手に入れたってことだ


ブラホワ…今年も優勝狙うからね、百、千

ブラホワは色んな部門がある
IDOLiSH7やTRIGGERは男性アイドル部門
オレはアイドルじゃないから、男性ミュージシャン部門

そして、全ての部門の頂点が、総合優勝と呼ばれるやつだ


「ふふ、楽しみだなぁ」

万「ハクヤ君?」

あぁ、まだ通話中だった


「ううん!何でもない!」


おめでとう、みんな。





仕事を終えて、家でくつろいでいた時だ
電話がかかってきた


「…!もしもし」

八乙女「ハクヤか。TRIGGERの新曲が出来上がった。今送るから、早急に作詞をしろ」

「あれ、約束覚えてたんだ」

八乙女「オレを誰だと思ってる。約束は守る男だ」

「そうだっけ?まぁいいや。了解。期限は?」

八乙女「一週間だ」

「オレを誰だと思ってるの?3日で十分だわ」

八乙女「そうか。TRIGGERの新曲はお前にかかっている。この歌はブラホワで初披露させるからな」

「はいはい。あ、オレが作詞するってこと、まだ三人には内緒だよ?オレが言いたいから」

八乙女「勝手にしろ」


ふふ
さぁて…取りかかりますか!





万(え!?TRIGGERの新曲の作詞!?聞いてないよ!?)
(あれ?言ってなかったっけ?)
万(…ハクヤくん。IDOLiSH7の新曲の作詞、多分頼まれると思うけど、大丈夫?)
(……お、オレを誰だと思ってるの!よ、余裕だし!)
万(もう…。無理だけはしないように!)
(はーい…)
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