新星IDOLiSH7
『新しくアイドルグループが決まったよ。名前は、IDOLiSH7』
海外で長期MV撮影期間中、万理さんから送られてきたラビチャ
「IDOLiSH7…か。」
『それで、社長から伝言なんだけど』
ん?
社長から?
『IDOLiSH7の初めての曲の作詞を頼みたいそうだよ』
『そんな大事な曲なのに、オレでいいの?』
『むしろ、ハクヤくんがいいんだよ。忙しいだろうけど、頼める?』
『もちろん。最高の歌詞にしてあげる』
『さすがハクヤくん。それじゃ、曲のデータはパソコンに送っておくね』
期待を胸に、オレ、ハクヤは一層やる気を出し、MV撮影に挑んだ
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そしてオレは早く撮影を終わらせて帰国し、IDOLiSH7の初ライブへと来ていた
チケットは万理さんに用意してもらった
「観客は、9人、いや、オレを入れて10人か」
誰にも見つからないように変装して、陰からこっそり見る
ライブが始まった瞬間、オレの心が高鳴った
「…すごい。10人しかいないのに、全力で、でも楽しそうで。初めてのライブでここまで出来るなんて、やるじゃん。しかもあの子、めちゃめちゃ歌上手いな」
他にも、安定感のある子や、ダンスが上手い子、表現力のある子など、見ていて飽きない
『万理さん!!彼ら全員の名前、教えて!!』
知りたい。IDOLiSH7のこと
素直にそう感じた
数日後、万理さんがIDOLiSH7との挨拶の場を作ってくれることになった
どうやらまだ彼らに、オレのことを話していないらしい
っと、その前に社長に帰国後の挨拶しなきゃね
「社長、挨拶が遅くなってごめんなさい」
社長「いいんだよ。長い間、海外での撮影お疲れ様。MVの仕上がりも完璧だったね。さすがハクヤくんだ」
「いえ!いい経験でした」
社長「IDOLiSH7の曲の作詞も素晴らしかった。忙しいのに引き受けてくれてありがとう」
「とんでもないです。オレ、IDOLiSH7のライブ見に行った時から彼らのこと、もっと好きになりました。これからが楽しみです」
一瞬で皆の名前覚えちゃったもんね!
社長「それは良かった。そうそう、これからもIDOLiSH7の曲の作詞、何曲か頼むと思うけど、いいかい?」
「もちろんです!」
むしろやらせてほしいくらいだ
その時、コンコンと扉が鳴る
万「IDOLiSH7、全員揃いました」
お、ようやく挨拶できるんだね
「では社長、また」
(ふふ。ちょっと驚かそうかな!)