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デビュー曲

あのあと壮五は急性胃腸炎で倒れたらしい
そして壮五の口から出たのは、FSCが父親の会社であること

壮五の父親は壮五の音楽活動に反対していた
だからNGを出されてしまったらしい

壮五は責任を感じてアイドルを辞めようとしていたが、なんとか思いとどまった


それと、紡ちゃんから聞いた話によれば、IDOLiSH7が『ジャパンアイドルミュージックアワード』略してJIMAで新人賞を取れば、天が家族を捨てた理由を話す。って陸に伝えてと天に言われたらしい

そのときの様子からして、デビュー曲が盗まれたことも、その曲を自らが歌っていることも知らない様子だったそうだ

まぁそうだと思ったけど
知ってたら歌わないだろう。特にそういうのが許せなさそうなのは楽だな



万「ハクヤくん。サウンドシップの出演依頼来たよ。今年も頑張って!」

「ありがとう、万理さん。IDOLiSH7にもきたんでしょ?」

万「そうなんだよ!あー嬉しいな。うちのアイドルたちがこんなふうに共演できるなんて」

「オレはアイドルじゃないけどね」

万「オレにとっては、ハクヤくんはアイドルみたいなものなんだよ」

「むむ…」

万理さんのその嬉しそうな笑顔にオレは弱い




サウンドシップ当日

「はー、TRIGGERファン多いなー。肩身狭いわー」

楽「何言ってるんですか。ハクヤさんのファンだっていっぱいいますよ」


オレはTRIGGERの楽屋でくつろいでいた

「ふふふ…ま、オレは君たちのファンをオレのファンにしてやるくらいの勢いでやるから、覚悟しとけよ?」

楽「あんたならホントにやりそうで怖ぇ…」

天「負けませんよ、ハクヤさん」

龍「オレも全力で頑張ります!」


あー、やっぱりこいつら憎めないわ


コンコン

姉鷺「入るわよ。って、ええ!?なんでここにハクヤくんが…!はう…なんて輝かしいの…!←(ハクヤの大ファン)」

「どうも、お邪魔してます」

姉鷺「ど、どうぞどうぞ!そうだ…あなたたち、今日の出演は中止になったわ。すぐ帰る支度して」

え…?

楽「中止?もう客も入ってる。帰れるわけないだろ」

姉鷺「サウンドシップにTRIGGERは出ないの!社長がこの局の上と揉めて、TRIGGERは出さないって言ったのよ」

楽「…どういうことだ」

姉鷺「大人の事情よ。分かって」

天「納得できません!」

天…


天「ファンはボクたちに会いに来てる。こちらの都合で失望させるようなことは出来ません」

姉鷺「綺麗事を言わないで」


…とりあえず、オレは邪魔だろうからそっと出て行くか



どうやらTRIGGERの三人はどうしても出たいと言っているけど
あの社長は頑固だからな…
出演は難しいかもしれない



自分の出演時間になり、オレはステージへ向かう
その途中にアイナナに出会った

「やあ皆。ステージ、とっても良かったよ!」

陸「ハクヤさん!ありがとうございます!」

三「ハクヤさん!ステージ頑張ってください!」

「うん、ありがと」




オレはいつも通り、全力で歌った
みんな、楽しそうに聞いてくれてたから、オレも楽しめた




(トリはTRIGGERだけど…)
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