デビュー曲
ある日突然、社長に呼び出された
社長「ハクヤくん。君にIDOLiSH7のデビュー曲の作詞をお願いしたいんだ」
「…!!デビュー曲!!ついにきたんですね!!」
社長「ああ。このタイミングがいいと思ってね」
嬉しい
素直にそう思った
みんな頑張ってたもんな
「もちろんお引き受けします!曲のイメージはどんな感じですか?」
社長「明るく元気な夏!って感じでお願いできるかな?」
「分かりました!」
ふふ
まさにIDOLiSH7って感じだ
そして曲が完成し、IDOLiSH7の皆はPV撮影で沖縄へ
MEZZO”がかなり疲れてそうだったけど大丈夫か…?
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そんなある日、事件が起きた
「事務所が荒らされた…?」
万「そうなんだ。しかもデビュー曲のデモテープがなくなってて」
「…嫌な予感がするな」
数日後…
テレビでTRIGGERの新曲が流れた
「…!?これ、IDOLiSH7のデビュー曲!!歌詞がところどころTRIGGER用に変えてあるけど、ほとんどオレが作詞したのが使われてる…。いったいどういうことなんだよ…!!」
どうして!!
どうしてTRIGGERが…
結局IDOLiSH7はオレの作詞した既存曲でデビュー会見をした
オレは悔しかった
あのデビュー曲でデビューして欲しかった
彼らの最高のデビューを想像しながらオレは作詞したからだ
その後IDOLiSH7はアルバムツアーを行った
その合間にIDOLiSH7の冠番組の話があったが、その話もスポンサーである大企業FSCの意向により、降板となる
『お疲れ様でしたー!ハクヤくん、今日もすごく良かったよ!』
「ありがとうございます。お疲れ様でした」
はぁ…どうしてこう上手くいかないのかなアイナナ…
楽屋まで歩いている時だ
壮「…誠に申し訳ございませんでした。今後は二度とこんなことが無いように厳しく注意して…」
『当然だ!おまえらの代わりなんていくらでもいるんだからな!』
…?
この声、壮五とプロデューサー?
『そんないい加減な態度だから、FSCからNG食らってレギュラー降ろされるんだよ!』
壮「え…?」
『あんな大手企業に嫌われたら、これからやっていけないぞ!スポンサーには逆らえないんだから!』
壮「そんな…」
「プロデューサー。そこまでにしてやってください」
オレは思わず止めに入った
壮「ハクヤさん…!?」
『ハクヤくん…でもね…』
「確かに遅刻した環が悪いです。でも壮五もこんなに反省してますし、今日のところはオレの顔に面じて許してあげてくれませんか?お願いします」
『はあ。ハクヤくんにそこまで言われたらな…。君にはいつも助けられてるし』
「ありがとうございます!」
壮「あ、ありがとうございます!」
『いい先輩を持って君も幸せだな』
壮「ハクヤさん、ありがとうございました。でもどうしてここに…」
「たまたま同じ現場だったんだよ。楽屋に戻る途中で壮五とプロデューサーの声がしてさ」
壮「そうだったんですか…」
「壮五、あんまり無理すんな。しんどいなら、しんどいって言えよ?」
壮「…はい」
(壮五…)