海の色
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『……学校というか…城…?』
奏は校舎を見つめながらそう呟く、校門から先へ入っていいのか分からずうろうろしていれば軽く肩を叩かれた
『は、はいっ、なんでしょ「わぁ…!思った通り海の色みたいでとっても綺麗です!」え…?』
肩を叩かれた方向へ振り向けばそこにいたのは背の高い、眼鏡をかけた髪の毛がふわっふわな男子、奏はぽかんと彼と見つめていた
「何か御用ですかー?人探しですか?」
『えっと…ここの、学園長さんに会いたくて…』
『この人誰だろう?』そう思いながら中に入れず困ってるのも事実、事情を話した
「なら僕が案内しますね、僕の名前は四ノ宮那月って言います、貴方は?」
『高野奏です…えっと四ノ宮さんありがとうござ「奏ちゃんですね!ふふ、名前も可愛いです!」』
「行きましょう!」と腕を引かれ歩き出す、異性慣れしていない奏にとっては鳥肌もの、だが良くしてもらっている以上、振りほどいたりはできない
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四ノ宮が放課後、学園内敷地を歩いていた時に見つけた奏は不安げにキョロキョロとしていた
遠くから見た時に直感的に「彼女はきっと僕が知るどんなものよりも綺麗だ」そう思ったら声をかけずにはいられなかった
声をかけた時、振り向いた彼女からは海の、潮の香りがした
その潮の香りは四ノ宮の鼻からしばらくの間、取れることはなく、胸を擽るものとなった
那「僕の名前は四ノ宮那月って言います、貴方は?」
今までに感じたことのない胸の高鳴りと熱くなる体に素直なのか気づいたら自己紹介をし、名前を聞いていた
これが運命の出会いだなんて、この時二人は互いにそんなことは思っていなかったに違いない
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