【番外】微妙な関係……?
9月某日、スグリパブリケーションは各編集部ごとに慰労会を開催した。
危うく会社が無くなりかけた大事件の後、改めて社員同士の絆を再確認した者たちが、それぞれ自発的に企画したものである。
Devilteen編集部も、11月号のすべてのデータを出版社に入稿した夜、慰労会を開催した。
都内の某居酒屋の大部屋を確保し、皆が着席したところで、幹事の柳春樹は、マイクを握った。
「え~と、この度は皆様お集まりいただき、ありがとうございます。え~、先日ね、とある、えへへ~、とある女子高生の件でね、コホン。皆さまには大変ご迷惑をおかけしました」
あはは…と会場に苦い笑いが流れる。
「でもね、あの一件でね、皆さまとの熱い絆というものを再確認したんですよね。編集長が冗談抜きのマジな悪魔だと判明して、みんなすごく納得しましたよね」
「どういう意味よ!」
編集長のツッコミに、今度は派手に笑いが起こる。
「え~、でも、編集長も、社長も、みんなが生きているからスグリパブリケーションです。スグリパブリケーションがあるからDevilteenを作れるんです。何よりですね~」
「早くしろよ」
茶々が入る。「もうちょっと喋らせろよ、慰労会だろ」と柳が言い返した。
「マキでって言われたんでマキで!えー、スグリパブリケーション万歳!Devilteenよ永遠なれ!村主編集長いつまでもお綺麗で!乾杯!」
「かんぱーい!!!」
カチンカチンとグラスが鳴る中で、村主編集長は一人早くも顔を赤らめていた。酔いが回ったのではない。
(いつまでもお綺麗でって…馬鹿春樹)
赤い顔が周囲にばれないように、村主編集長はビールを一気に飲み干した。
「おお~~~!!編集長いきなり一気だ!悪魔の胃袋は強靭だ!」
男性編集者が編集長を煽ると、「あたしを誰だと思ってんのよ!」と、強がる編集長。しかし、彼女は特別酒に強いわけではない。グラングラン回転する頭を、強がりだけで支えた。
「春樹!注げぇ!幹事のくせに!」
「へいへい、ただいま!」
柳は瓶ビールを両手に持って酒を注いで回る。しかし、実は一番の新人は高根撫子である。高根はこき使われてる柳をねぎらい、柳の手から瓶を取り、「私もお手伝いします」と微笑んだ。
「あ、いいのに~、飲んでてよ高根さん。一番の功労者なんだから」
「一番下っ端は私ですから」
そういうと、皆にビールを注いで回った。
危うく会社が無くなりかけた大事件の後、改めて社員同士の絆を再確認した者たちが、それぞれ自発的に企画したものである。
Devilteen編集部も、11月号のすべてのデータを出版社に入稿した夜、慰労会を開催した。
都内の某居酒屋の大部屋を確保し、皆が着席したところで、幹事の柳春樹は、マイクを握った。
「え~と、この度は皆様お集まりいただき、ありがとうございます。え~、先日ね、とある、えへへ~、とある女子高生の件でね、コホン。皆さまには大変ご迷惑をおかけしました」
あはは…と会場に苦い笑いが流れる。
「でもね、あの一件でね、皆さまとの熱い絆というものを再確認したんですよね。編集長が冗談抜きのマジな悪魔だと判明して、みんなすごく納得しましたよね」
「どういう意味よ!」
編集長のツッコミに、今度は派手に笑いが起こる。
「え~、でも、編集長も、社長も、みんなが生きているからスグリパブリケーションです。スグリパブリケーションがあるからDevilteenを作れるんです。何よりですね~」
「早くしろよ」
茶々が入る。「もうちょっと喋らせろよ、慰労会だろ」と柳が言い返した。
「マキでって言われたんでマキで!えー、スグリパブリケーション万歳!Devilteenよ永遠なれ!村主編集長いつまでもお綺麗で!乾杯!」
「かんぱーい!!!」
カチンカチンとグラスが鳴る中で、村主編集長は一人早くも顔を赤らめていた。酔いが回ったのではない。
(いつまでもお綺麗でって…馬鹿春樹)
赤い顔が周囲にばれないように、村主編集長はビールを一気に飲み干した。
「おお~~~!!編集長いきなり一気だ!悪魔の胃袋は強靭だ!」
男性編集者が編集長を煽ると、「あたしを誰だと思ってんのよ!」と、強がる編集長。しかし、彼女は特別酒に強いわけではない。グラングラン回転する頭を、強がりだけで支えた。
「春樹!注げぇ!幹事のくせに!」
「へいへい、ただいま!」
柳は瓶ビールを両手に持って酒を注いで回る。しかし、実は一番の新人は高根撫子である。高根はこき使われてる柳をねぎらい、柳の手から瓶を取り、「私もお手伝いします」と微笑んだ。
「あ、いいのに~、飲んでてよ高根さん。一番の功労者なんだから」
「一番下っ端は私ですから」
そういうと、皆にビールを注いで回った。