【番外】謎のバレンタインプレゼント
次にライラックはスミレの元を訪れました。まさかスミレがプレゼントをくれるとは思いませんでしたが、念のため当たってみることにしました。
スミレは赤ん坊に本を読み聞かせているところでした。
「やあ、スミレ。久しぶり。ちょっと訊きたいことがあるんだ」
「よう、ライラック。なんだ?」
「この……毛糸のパンツ、送ったのは君かい?」
スミレはそれを受け取り、広げてみて顔をしかめました。
「いや、いくら私でもこんなもんお前にやるかよ。まず私は編み物作らないし、作ったとしてこんなダサいの作らないぞ」
「だよなあ……。実はこのヒノキ城から送られたものらしいんだが、誰が送ったか知らないか?」
「ハルジオンは?」
「知らないって。帰れって言われた……」
スミレは二人がまだ険悪なのを知り、苦笑いをしました。
スミレははたと思い当り、ライラックに言いました。
「この酷いセンスは人間業じゃない。レンギョウあたりが知っているんじゃないか?」
「えー?レンギョウ……?いったいなぜ?」
ライラックは首をひねりながらもレンギョウの元に行きました。
レンギョウはヒノキ城の中庭で雪だるまに正拳突きをしていました。
「レンギョウ。お前、俺にこの毛糸のパンツを送り付けたか?」
「あ?なんで俺がお前にプレゼントなんかしなくちゃいけねえんだよ。気持ち悪い」
「そうだよなあ……。このパンツに見覚えはないか?」
レンギョウはパンツを広げて見せ、顔をしかめました。
「……知らねえ。なんだこのパンツ」
そして、レンギョウは「このセンスの悪さはカブトムシだな!間違いねえ」と、フロックスの元をあたることを提案しました。
フロックスはヒノキ城の食堂でハニージンジャードリンクを飲んでいました。
「やっぱ冬はホットに限るぜ。ん?なんだ?」
「フロックス。これは君のパンツじゃないか?」
フロックスはそれを見てギャハハハハと派手に笑いました。
「なんだそれお前恥ずかしーーー!!!誰のパンツよ?」
「じつは、かくかくしかじか……」
フロックスは笑いすぎてハニージンジャードリンクを気管に詰まらせ激しくむせて咳き込みました。
「げーっほげほ!!マジで!!げほげほ!!俺は知らねー。げっほげほ!!アナナスにでも当たってみろよ」
「えええーーーー?!」
ライラックは頭を抱えました。ここまで探して手がかりなしとは……。
ライラックはヒノキ城の役人に頼んでサイプレス城に赴きました。
スミレは赤ん坊に本を読み聞かせているところでした。
「やあ、スミレ。久しぶり。ちょっと訊きたいことがあるんだ」
「よう、ライラック。なんだ?」
「この……毛糸のパンツ、送ったのは君かい?」
スミレはそれを受け取り、広げてみて顔をしかめました。
「いや、いくら私でもこんなもんお前にやるかよ。まず私は編み物作らないし、作ったとしてこんなダサいの作らないぞ」
「だよなあ……。実はこのヒノキ城から送られたものらしいんだが、誰が送ったか知らないか?」
「ハルジオンは?」
「知らないって。帰れって言われた……」
スミレは二人がまだ険悪なのを知り、苦笑いをしました。
スミレははたと思い当り、ライラックに言いました。
「この酷いセンスは人間業じゃない。レンギョウあたりが知っているんじゃないか?」
「えー?レンギョウ……?いったいなぜ?」
ライラックは首をひねりながらもレンギョウの元に行きました。
レンギョウはヒノキ城の中庭で雪だるまに正拳突きをしていました。
「レンギョウ。お前、俺にこの毛糸のパンツを送り付けたか?」
「あ?なんで俺がお前にプレゼントなんかしなくちゃいけねえんだよ。気持ち悪い」
「そうだよなあ……。このパンツに見覚えはないか?」
レンギョウはパンツを広げて見せ、顔をしかめました。
「……知らねえ。なんだこのパンツ」
そして、レンギョウは「このセンスの悪さはカブトムシだな!間違いねえ」と、フロックスの元をあたることを提案しました。
フロックスはヒノキ城の食堂でハニージンジャードリンクを飲んでいました。
「やっぱ冬はホットに限るぜ。ん?なんだ?」
「フロックス。これは君のパンツじゃないか?」
フロックスはそれを見てギャハハハハと派手に笑いました。
「なんだそれお前恥ずかしーーー!!!誰のパンツよ?」
「じつは、かくかくしかじか……」
フロックスは笑いすぎてハニージンジャードリンクを気管に詰まらせ激しくむせて咳き込みました。
「げーっほげほ!!マジで!!げほげほ!!俺は知らねー。げっほげほ!!アナナスにでも当たってみろよ」
「えええーーーー?!」
ライラックは頭を抱えました。ここまで探して手がかりなしとは……。
ライラックはヒノキ城の役人に頼んでサイプレス城に赴きました。