願いが叶うならば
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──教室1年C組 心操人使
白崎が去ってから白崎に話しかけていた生徒が一斉に心操の方へ顔を向ける。
心操も丁度帰ろうと席を立った時だった、その視線に嫌な予感がして、出口へ向おうと一歩踏み出したが生徒の一人に肩を掴まれた。
「心操だったよな?」
「・・・ああ、そうだけど」
「自己紹介の時白崎さんと何話してたの?
あんなに顔近づけて」
最後その男子生徒はギロリと睨んだ。
「あー!それ私も見た!何なのあれ!?知り合いなの!?」
「い、いやさっき初めて話したけど」
目撃したと騒いだ女子生徒は、ググッと心操に顔を近づけ上目遣いで睨んだ。
いや、そんな睨まれても・・・。
ただヒーローなりたいのか聞かれただけなんだけど・・・。
この状況をどう切り抜けるか、考えを巡らせるが、浮ばず自然とため息が出る。
心操はこの状況では何を答えても変わらない気がした。
「何もしかしてお前白崎さん狙っちゃう気か?」
「・・・・・・は?」
心操が何も言わないのを何を勘違いしたのか、群がる一人の男子生徒がそう聞いてきて耳を疑う。
「いや分かるぜーあんな綺麗な子に話しかけられたら夢みちゃうよな~」
「いや俺は別に・・・」
確かに白崎は綺麗だと思う。
皆が釘付けにされるのも分かるほど、綺麗だと思う、話かけられた時内心どぎまぎしてどう答えたらいいか迷った。
綺麗過ぎて目を合わせるのも躊躇う程に。
が、狙うなど何を言っているんだろうこいつは
と心操は眉間に皺を寄せたが周りは気にせず話続けた。
「いいな~私も白崎さんと話したいな~」
「白崎さんの歌聴いてみたいな〜」
「それな!!」
「早く明日になってくれないかな〜明日の白崎さんが待ち遠しい〜。」
「...なあ、俺帰りたいんだけど。」
「あー!白崎さんにLINE聞けばよかったーー!!」
「明日皆でクラスの作ろっ!その時聞けるよ!」
・・・帰らせてくれよ。
皆が解散するまで心操はその輪から解放される事はなかった・・・。
─1年教室前 廊下 白崎恋歌
恋歌は廊下でチャラそうな少年が、自分の事を口にしているようだったのでにこりと微笑みかけた。
「えっとこんにちは?」
「可愛い過ぎでしょ!君何組なの!?」
恋歌が、少し恥ずかしそうにそう答えると、彼は顔を赤らめずいっと一気に距離を詰めてきた。
その様子に、恋歌はチョロ過ぎないかと内心引いたが、笑顔を保ちつつ答える。
「普通科C組の白崎恋歌です、よろしくね」
「俺ヒーロー科A組の上鳴電気!よろしくな!」
上鳴はチャラいが、とてもいい笑顔を見せてそう言いスマホを取り出した。
「なあ良かったらLINE教えてくんね?」
『いいよ上鳴君いい人そうだから』
「え!?そ、そっかな!?」
世辞を言うと簡単に照れた顔で喜んだ。
単純だなと思いながら自分もスマホを取り出しLINE交換した。
「っよし来た!サンキュー白崎!」
『こちらこそ』
ブブブ・・・
そう言い登録確認したと同時にバイブが鳴る。
誰かからLINEがきたようだ。
これに登録しているのは今登録した上鳴以外では一人だけ。
『・・・ごめん用事があるからそろそろ行くね。』
「あ、そうだったのか!わり引き留めちまって ・・・」
『んーん大丈夫だよ、またね上鳴君。』
「おう!またな!」
互いに手を振り別れると恋歌は学校から出て校門前に止まる車の後部座席に乗る。
「お疲れ様です、お嬢様」
運転手は一言そう言い恋歌がシートベルトを付けたのを確認して車を発車させた。
恋歌はやっと車の中で先程の送られてきた内容を確認する。
S︰どうだった雄英は?
一言そう表示されていた。
わざわざ入学式終わった時間を見計らって送られてきた感じに何だか可笑しくてつい恋歌は笑ってしまう。
少し考えて返事を返した。
恋歌︰大体あなたの想像通り、今の所上手くいってる。
そう返信してスマホをしまい目的地まで通り過ぎていく景色をぼんやりと眺めた。
──住宅地、白崎家前。
車は日本家屋の前で止まり恋歌は降りてその家、自宅の門をくぐる。
玄関に入ると、白髪の50代後半ぐらいに見えるの女性が立っていた。
「ああ、恋歌っおかえりなさい!体調はどう?無理しなかった!?」
そう言い女性は恋歌に少し危うい足取りで駆け寄ると細い腕でぎゅっと抱きついた。
「お母様、私は大丈夫ですよ。お母様こそ最近体が優れないようで私はとても心配です。」
やせ細ったその体を少し躊躇いがちに抱き返すとその女性、恋歌の母親はギョロっとした瞳で恋歌を凝視し口は歪に両端を釣り上げた。
「ああ、ああ・・・なんて優しい子なのかしら。私の可愛い、可愛い恋歌・・・いつまでも母と一緒にいてね・・・置いていくなんて許さないわ・・・」
『・・・はいお母様、私は死ぬまでお母様と一緒です』
宥めるように恋歌はその弱々しい背中を撫でた──
白崎が去ってから白崎に話しかけていた生徒が一斉に心操の方へ顔を向ける。
心操も丁度帰ろうと席を立った時だった、その視線に嫌な予感がして、出口へ向おうと一歩踏み出したが生徒の一人に肩を掴まれた。
「心操だったよな?」
「・・・ああ、そうだけど」
「自己紹介の時白崎さんと何話してたの?
あんなに顔近づけて」
最後その男子生徒はギロリと睨んだ。
「あー!それ私も見た!何なのあれ!?知り合いなの!?」
「い、いやさっき初めて話したけど」
目撃したと騒いだ女子生徒は、ググッと心操に顔を近づけ上目遣いで睨んだ。
いや、そんな睨まれても・・・。
ただヒーローなりたいのか聞かれただけなんだけど・・・。
この状況をどう切り抜けるか、考えを巡らせるが、浮ばず自然とため息が出る。
心操はこの状況では何を答えても変わらない気がした。
「何もしかしてお前白崎さん狙っちゃう気か?」
「・・・・・・は?」
心操が何も言わないのを何を勘違いしたのか、群がる一人の男子生徒がそう聞いてきて耳を疑う。
「いや分かるぜーあんな綺麗な子に話しかけられたら夢みちゃうよな~」
「いや俺は別に・・・」
確かに白崎は綺麗だと思う。
皆が釘付けにされるのも分かるほど、綺麗だと思う、話かけられた時内心どぎまぎしてどう答えたらいいか迷った。
綺麗過ぎて目を合わせるのも躊躇う程に。
が、狙うなど何を言っているんだろうこいつは
と心操は眉間に皺を寄せたが周りは気にせず話続けた。
「いいな~私も白崎さんと話したいな~」
「白崎さんの歌聴いてみたいな〜」
「それな!!」
「早く明日になってくれないかな〜明日の白崎さんが待ち遠しい〜。」
「...なあ、俺帰りたいんだけど。」
「あー!白崎さんにLINE聞けばよかったーー!!」
「明日皆でクラスの作ろっ!その時聞けるよ!」
・・・帰らせてくれよ。
皆が解散するまで心操はその輪から解放される事はなかった・・・。
─1年教室前 廊下 白崎恋歌
恋歌は廊下でチャラそうな少年が、自分の事を口にしているようだったのでにこりと微笑みかけた。
「えっとこんにちは?」
「可愛い過ぎでしょ!君何組なの!?」
恋歌が、少し恥ずかしそうにそう答えると、彼は顔を赤らめずいっと一気に距離を詰めてきた。
その様子に、恋歌はチョロ過ぎないかと内心引いたが、笑顔を保ちつつ答える。
「普通科C組の白崎恋歌です、よろしくね」
「俺ヒーロー科A組の上鳴電気!よろしくな!」
上鳴はチャラいが、とてもいい笑顔を見せてそう言いスマホを取り出した。
「なあ良かったらLINE教えてくんね?」
『いいよ上鳴君いい人そうだから』
「え!?そ、そっかな!?」
世辞を言うと簡単に照れた顔で喜んだ。
単純だなと思いながら自分もスマホを取り出しLINE交換した。
「っよし来た!サンキュー白崎!」
『こちらこそ』
ブブブ・・・
そう言い登録確認したと同時にバイブが鳴る。
誰かからLINEがきたようだ。
これに登録しているのは今登録した上鳴以外では一人だけ。
『・・・ごめん用事があるからそろそろ行くね。』
「あ、そうだったのか!わり引き留めちまって ・・・」
『んーん大丈夫だよ、またね上鳴君。』
「おう!またな!」
互いに手を振り別れると恋歌は学校から出て校門前に止まる車の後部座席に乗る。
「お疲れ様です、お嬢様」
運転手は一言そう言い恋歌がシートベルトを付けたのを確認して車を発車させた。
恋歌はやっと車の中で先程の送られてきた内容を確認する。
S︰どうだった雄英は?
一言そう表示されていた。
わざわざ入学式終わった時間を見計らって送られてきた感じに何だか可笑しくてつい恋歌は笑ってしまう。
少し考えて返事を返した。
恋歌︰大体あなたの想像通り、今の所上手くいってる。
そう返信してスマホをしまい目的地まで通り過ぎていく景色をぼんやりと眺めた。
──住宅地、白崎家前。
車は日本家屋の前で止まり恋歌は降りてその家、自宅の門をくぐる。
玄関に入ると、白髪の50代後半ぐらいに見えるの女性が立っていた。
「ああ、恋歌っおかえりなさい!体調はどう?無理しなかった!?」
そう言い女性は恋歌に少し危うい足取りで駆け寄ると細い腕でぎゅっと抱きついた。
「お母様、私は大丈夫ですよ。お母様こそ最近体が優れないようで私はとても心配です。」
やせ細ったその体を少し躊躇いがちに抱き返すとその女性、恋歌の母親はギョロっとした瞳で恋歌を凝視し口は歪に両端を釣り上げた。
「ああ、ああ・・・なんて優しい子なのかしら。私の可愛い、可愛い恋歌・・・いつまでも母と一緒にいてね・・・置いていくなんて許さないわ・・・」
『・・・はいお母様、私は死ぬまでお母様と一緒です』
宥めるように恋歌はその弱々しい背中を撫でた──