単発
ムゲ帝国との戦いが終わり、地球、ひいては宇宙が平和を取り戻して数か月後。
あたしは久々の完全オフの日を利用して、ウィンドウショッピングをしていた。戦争での混乱を免れた街だ。このところデザイナーになるための準備やら勉強やらで忙しかったから、気分転換に一人気ままに街に出たってことだ。
つい数か月前までムゲの侵略に脅かされていたのが嘘のように、街の人々は活気に満ちていた。
…戦場での感覚が抜けない時もあるけど、平和にもだんだん慣れてきた気がする。
色々考えながら道を歩いていると、ふとショーウィンドウに飾られた、とあるブランドのウェディングドレスが目に留まった。最近注目されているブランドの、プリンセスラインの純白のドレス。まるで昔読んだ絵本に出てくるお姫様が着ているような、清楚で可愛らしく美しいデザインに惹きつけられた。立場上、こういうのはすごく気になる。
(もしあたしがこのドレスを着て、結婚式を挙げることになったら…)
花嫁になったあたしがヴァージンロードを歩く想像をする。その向こうの祭壇には…。
漆黒の髪。
静かに燃える炎のような、どことなく優しさを感じられるブラウンの瞳。
彼は慣れない白のタキシード姿で、頬を赤く染めて微笑む。
『…沙羅』
ぶっきらぼうのようでいて、柔らかな低音であたしを呼ぶ。
そして彼はあたしの手を取り…。
―何?今のは……。
いつの間にか、こういう時にアイツ―シャピロ・キーツ―ではなく…藤原忍を思い浮かべている自分に気づいて、自分でも驚いていた。ムゲとの戦いの時、忍はいつもあたしを支えてくれた―基地を襲撃された時も、作戦の時も、ハートブレイクフラワーにやられた時も、いつだって―その時の光景が、鮮明に思い出される。
(…って、何を考えているんだろうね)
周囲にこの動揺を見透かされないようにポーカーフェイスを作り、あたしはその場を後にした。
―いつか、あたしのこの想像が現実になる時が来るのかな。
あたしは久々の完全オフの日を利用して、ウィンドウショッピングをしていた。戦争での混乱を免れた街だ。このところデザイナーになるための準備やら勉強やらで忙しかったから、気分転換に一人気ままに街に出たってことだ。
つい数か月前までムゲの侵略に脅かされていたのが嘘のように、街の人々は活気に満ちていた。
…戦場での感覚が抜けない時もあるけど、平和にもだんだん慣れてきた気がする。
色々考えながら道を歩いていると、ふとショーウィンドウに飾られた、とあるブランドのウェディングドレスが目に留まった。最近注目されているブランドの、プリンセスラインの純白のドレス。まるで昔読んだ絵本に出てくるお姫様が着ているような、清楚で可愛らしく美しいデザインに惹きつけられた。立場上、こういうのはすごく気になる。
(もしあたしがこのドレスを着て、結婚式を挙げることになったら…)
花嫁になったあたしがヴァージンロードを歩く想像をする。その向こうの祭壇には…。
漆黒の髪。
静かに燃える炎のような、どことなく優しさを感じられるブラウンの瞳。
彼は慣れない白のタキシード姿で、頬を赤く染めて微笑む。
『…沙羅』
ぶっきらぼうのようでいて、柔らかな低音であたしを呼ぶ。
そして彼はあたしの手を取り…。
―何?今のは……。
いつの間にか、こういう時にアイツ―シャピロ・キーツ―ではなく…藤原忍を思い浮かべている自分に気づいて、自分でも驚いていた。ムゲとの戦いの時、忍はいつもあたしを支えてくれた―基地を襲撃された時も、作戦の時も、ハートブレイクフラワーにやられた時も、いつだって―その時の光景が、鮮明に思い出される。
(…って、何を考えているんだろうね)
周囲にこの動揺を見透かされないようにポーカーフェイスを作り、あたしはその場を後にした。
―いつか、あたしのこの想像が現実になる時が来るのかな。
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