単発
どういう経緯でこうなってるんだろう。
おれは今亮と基地の浴場の湯船で二人っきりだ…まあ偶々なんだけど。
今まで自分の体格に自信あったけど、ビッグモスに乗ってなくてもめちゃくちゃ強くて筋肉モリモリの亮の裸を目にすると、いかに自分が貧相か思い知らされる。ついでに言えばアレも。
自然と出るおれのため息が、必要以上に響く。
「どうした、雅人?」
気のせいか、亮の声は優しい。気恥ずかしさとなんかよくわからないピンク色のもやで頭ごちゃごちゃになった。
「な、なんでもないよ、出るね!」
すぐに湯船から上がろうとした。すると亮は、
「待ちな、カラスの行水はよくねぇぞ。お前、いっつも手ぇ冷たくしてやがるからな」
とおれの腕を掴んで言った。確かに五分も経ってないと思うけど…。
今までこんな心配なんて、じいにしかされたことなかった気がする。おれ、もう子供じゃないのにな。
「心配してるの、亮?!」
「そりゃあお前、体調崩されたら戦闘に差し支えるからな」
ただでさえ亮が獣戦機隊に加入してからというもの、士官学校の時の亮に対する何とも言えない気持ち、突如亮が修行の旅に出た時の寂しさ、再会できた時のうれしさやらなにやらがおれの頭をぐるぐるしてるのに、仲間としての心配の言葉だとしても優しい言葉はめちゃくちゃ嬉しい。
「…それによ」
気のせいか、亮が小声でこう言ったのが聞こえた気がした。
「…ん?それに、何?」
「…別に、何でもねぇ」
「えー?何だよ、気になるよ」
「何でもねぇって言ってるだろ。温めの風呂長めにつかる癖つけろよ」
何が言いたかったんだろ…と思いながら、亮と二人でいるというこの状況を享受していようという気持ちになった。
おれは今亮と基地の浴場の湯船で二人っきりだ…まあ偶々なんだけど。
今まで自分の体格に自信あったけど、ビッグモスに乗ってなくてもめちゃくちゃ強くて筋肉モリモリの亮の裸を目にすると、いかに自分が貧相か思い知らされる。ついでに言えばアレも。
自然と出るおれのため息が、必要以上に響く。
「どうした、雅人?」
気のせいか、亮の声は優しい。気恥ずかしさとなんかよくわからないピンク色のもやで頭ごちゃごちゃになった。
「な、なんでもないよ、出るね!」
すぐに湯船から上がろうとした。すると亮は、
「待ちな、カラスの行水はよくねぇぞ。お前、いっつも手ぇ冷たくしてやがるからな」
とおれの腕を掴んで言った。確かに五分も経ってないと思うけど…。
今までこんな心配なんて、じいにしかされたことなかった気がする。おれ、もう子供じゃないのにな。
「心配してるの、亮?!」
「そりゃあお前、体調崩されたら戦闘に差し支えるからな」
ただでさえ亮が獣戦機隊に加入してからというもの、士官学校の時の亮に対する何とも言えない気持ち、突如亮が修行の旅に出た時の寂しさ、再会できた時のうれしさやらなにやらがおれの頭をぐるぐるしてるのに、仲間としての心配の言葉だとしても優しい言葉はめちゃくちゃ嬉しい。
「…それによ」
気のせいか、亮が小声でこう言ったのが聞こえた気がした。
「…ん?それに、何?」
「…別に、何でもねぇ」
「えー?何だよ、気になるよ」
「何でもねぇって言ってるだろ。温めの風呂長めにつかる癖つけろよ」
何が言いたかったんだろ…と思いながら、亮と二人でいるというこの状況を享受していようという気持ちになった。