亮と雅人が同棲する話
おれは昨日買ったばかりのリップを薄く塗ると、もうすぐ仕事から帰ってくる亮を駅まで迎えに行こうと思った。
このリップは昨日立ち寄った雑貨屋さんで買ったもので、ポップに「キスしたくなる唇」とデカデカと書いてあったので、ついそれに惹かれたというわけだ。
亮がこのリップを使ったおれを見たらどんな反応するかな~とウキウキ気分になりながら、バイクに飛び乗り駅に向かった。
駅について間もなく、亮が姿を現した。よっしゃ時間はジャストだ。おれを見かけたとたん、亮の表情はふっと柔らかくなった。
「雅人、ただいま」
「おかえりなさい、アナタ。お仕事きつかったでしょ?お風呂もご飯も準備万端だから」
「そうか、いつもありがとよ」
我ながらめいっぱい可愛い。亮にヘルメットを渡すと、おれらは帰路についた。
家に着いて、後ろ手でドアを閉めて鍵をかけたとたん。
「雅人…」
亮はどこかいつもより色っぽい声でおれを呼んだ。
「ん?どうしたの亮…って」
靴を脱ぐ間もなく、抱き寄せられ唇を塞がれた。それもいつものただいまのキスみたいに軽く一回触れるのではなく、角度を変えて何回も深く口づけをされる。
「ん…りょ、う…んうっ」
亮はいつも力強く抱きしめてくるけど、今回はすごい。やっぱりあのコピーのとおりだったのかなと思いつつも、さすがに苦しくなったところでようやく解放された。
「亮、いったいどうしたの」
「逢えない間、ずっとお前のことを考えてた。だから嬉しくてな」
真顔でこっぱずかしいこと言うよな、雅ちゃん照れちゃう。
おれがこう思っていると。
「それによ、お前のその唇見たら堪えられなかったぜ」
「気づいた?新しいリップ試したの」
「当たりめぇだ、俺は妻の変化を見逃さねぇ男だからな」
亮のこの言葉を聞くと、靴も脱がずにイチャイチャにのったおれが急に恥ずかしくなって、さっさと靴を脱いで玄関にあがった。
「『キスしたくなる』って、ホントだったんだね」
おれがこうつぶやくと、玄関にあがった亮が聞く。
「なんだそれ」
「今つけてたリップのコピー」
「そうか。まぁ、お前のその行動がかわいくてしかたねぇからもっとしたくなったぜ」
静かに笑いながら、亮はおれを口説く。
「あーもう、疲れてるんでしょ。お風呂沸いてるから、入ってきて」
「ああ、わかった。一緒に入るか?」
「おれにはご飯の準備あるの。入ってきて。…明日は付き合うから」
やっぱりいつ聞いても亮の口説きは気恥ずかしい。おれは照れ隠しにひたすらご飯の準備に没頭することにした。
このリップは昨日立ち寄った雑貨屋さんで買ったもので、ポップに「キスしたくなる唇」とデカデカと書いてあったので、ついそれに惹かれたというわけだ。
亮がこのリップを使ったおれを見たらどんな反応するかな~とウキウキ気分になりながら、バイクに飛び乗り駅に向かった。
駅について間もなく、亮が姿を現した。よっしゃ時間はジャストだ。おれを見かけたとたん、亮の表情はふっと柔らかくなった。
「雅人、ただいま」
「おかえりなさい、アナタ。お仕事きつかったでしょ?お風呂もご飯も準備万端だから」
「そうか、いつもありがとよ」
我ながらめいっぱい可愛い。亮にヘルメットを渡すと、おれらは帰路についた。
家に着いて、後ろ手でドアを閉めて鍵をかけたとたん。
「雅人…」
亮はどこかいつもより色っぽい声でおれを呼んだ。
「ん?どうしたの亮…って」
靴を脱ぐ間もなく、抱き寄せられ唇を塞がれた。それもいつものただいまのキスみたいに軽く一回触れるのではなく、角度を変えて何回も深く口づけをされる。
「ん…りょ、う…んうっ」
亮はいつも力強く抱きしめてくるけど、今回はすごい。やっぱりあのコピーのとおりだったのかなと思いつつも、さすがに苦しくなったところでようやく解放された。
「亮、いったいどうしたの」
「逢えない間、ずっとお前のことを考えてた。だから嬉しくてな」
真顔でこっぱずかしいこと言うよな、雅ちゃん照れちゃう。
おれがこう思っていると。
「それによ、お前のその唇見たら堪えられなかったぜ」
「気づいた?新しいリップ試したの」
「当たりめぇだ、俺は妻の変化を見逃さねぇ男だからな」
亮のこの言葉を聞くと、靴も脱がずにイチャイチャにのったおれが急に恥ずかしくなって、さっさと靴を脱いで玄関にあがった。
「『キスしたくなる』って、ホントだったんだね」
おれがこうつぶやくと、玄関にあがった亮が聞く。
「なんだそれ」
「今つけてたリップのコピー」
「そうか。まぁ、お前のその行動がかわいくてしかたねぇからもっとしたくなったぜ」
静かに笑いながら、亮はおれを口説く。
「あーもう、疲れてるんでしょ。お風呂沸いてるから、入ってきて」
「ああ、わかった。一緒に入るか?」
「おれにはご飯の準備あるの。入ってきて。…明日は付き合うから」
やっぱりいつ聞いても亮の口説きは気恥ずかしい。おれは照れ隠しにひたすらご飯の準備に没頭することにした。