亮と雅人が同棲する話
亮との同棲生活を始めて間もない朝。
おれがご飯を作る番(と言ってもそんなにガチガチに決めてないんだけどね)のときは、和食が好みの亮のためにいつも味噌汁を作る。
自分で作って言うのもなんだけど、今朝のは一味違う。
や、と言ってもついさっき目が覚めて、急いで用意してるってだけなんだけど…。
まだ少ない調理器具でいつもめっちゃ凝ったご飯を作ってくれる亮に少し申し訳ないと思っちゃう。
そろそろ日課の修行から帰ってくる時間かな。
こう思った矢先、玄関のドアが開く音がした。
亮はタオルで汗を拭きながら入ってきた。
「おはよ、それとおかえり」
「ああ、起きてたのか雅人」
「昨日は亮がご飯作ったからね。アナタの好きなタイプの作ったから」
「ああサンキュ。じゃあ早速だが飯にするか」
「いえい、雅ちゃんはできる男だぜ♪」
おにぎり(亮の好きなおかかと青のり)、味噌汁、鮭の塩焼き、だし巻き卵という王道のメニューで。
「「いただきます」」
いつもおれのご飯は美味しいと言ってくれる亮だけど、味噌汁の味に気づくかな…。そう思っていると、亮は真っ先に味噌汁に手を付けた。
一口飲んだ途端。
「…うめぇ…」
おれの予想とは違い、いつも以上に感激していた。
「…あ、美味しいの?」
「こんな味噌汁初めてだ…」
それから亮は矢継ぎ早に、おれにいろいろ聞いてきた。出汁は何使ったんだとか、なんか料理本でも参考にしたのかとか。たまにしか熱くならない亮がこんなになるとはね…。
「ちょ、亮、落ち着いて」
「コツは何なんだ」
ここでネタバラし(というほど大袈裟なもんじゃないけど)しないとという雰囲気に駆られ、おれはこう言った。
「これ、お湯入れただけなんだよね…」
おれが使ったのは、具と味噌が別々に包装してあるタイプのインスタント味噌汁だった。
こう言っちゃなんだけど、亮は何を知ってて何を知らないのか予想できなくてそこも可愛い。
「インスタントでこんなにうめぇのがあんのか…」
「ホントは作るつもりだったんだけど、今朝余裕なくてさ」
「雅人が俺のために作ったという事実が嬉しいのさ」
「作った、って程じゃないけどね」
「インスタントでも何でも、愛情こもってんだよ。謙虚で努力家でかわいいな、お前は」
くすくすと笑いながら話す亮は、なんというかずるい。
料理とかいろんなことに厳しいと思ってた亮のこんな一面も見れて、新たな発見ができた朝だった。
おれがご飯を作る番(と言ってもそんなにガチガチに決めてないんだけどね)のときは、和食が好みの亮のためにいつも味噌汁を作る。
自分で作って言うのもなんだけど、今朝のは一味違う。
や、と言ってもついさっき目が覚めて、急いで用意してるってだけなんだけど…。
まだ少ない調理器具でいつもめっちゃ凝ったご飯を作ってくれる亮に少し申し訳ないと思っちゃう。
そろそろ日課の修行から帰ってくる時間かな。
こう思った矢先、玄関のドアが開く音がした。
亮はタオルで汗を拭きながら入ってきた。
「おはよ、それとおかえり」
「ああ、起きてたのか雅人」
「昨日は亮がご飯作ったからね。アナタの好きなタイプの作ったから」
「ああサンキュ。じゃあ早速だが飯にするか」
「いえい、雅ちゃんはできる男だぜ♪」
おにぎり(亮の好きなおかかと青のり)、味噌汁、鮭の塩焼き、だし巻き卵という王道のメニューで。
「「いただきます」」
いつもおれのご飯は美味しいと言ってくれる亮だけど、味噌汁の味に気づくかな…。そう思っていると、亮は真っ先に味噌汁に手を付けた。
一口飲んだ途端。
「…うめぇ…」
おれの予想とは違い、いつも以上に感激していた。
「…あ、美味しいの?」
「こんな味噌汁初めてだ…」
それから亮は矢継ぎ早に、おれにいろいろ聞いてきた。出汁は何使ったんだとか、なんか料理本でも参考にしたのかとか。たまにしか熱くならない亮がこんなになるとはね…。
「ちょ、亮、落ち着いて」
「コツは何なんだ」
ここでネタバラし(というほど大袈裟なもんじゃないけど)しないとという雰囲気に駆られ、おれはこう言った。
「これ、お湯入れただけなんだよね…」
おれが使ったのは、具と味噌が別々に包装してあるタイプのインスタント味噌汁だった。
こう言っちゃなんだけど、亮は何を知ってて何を知らないのか予想できなくてそこも可愛い。
「インスタントでこんなにうめぇのがあんのか…」
「ホントは作るつもりだったんだけど、今朝余裕なくてさ」
「雅人が俺のために作ったという事実が嬉しいのさ」
「作った、って程じゃないけどね」
「インスタントでも何でも、愛情こもってんだよ。謙虚で努力家でかわいいな、お前は」
くすくすと笑いながら話す亮は、なんというかずるい。
料理とかいろんなことに厳しいと思ってた亮のこんな一面も見れて、新たな発見ができた朝だった。