亮と雅人が同棲する話
「雅人、今日はとっておきのデザートがあるぞ」
夕飯と食器洗いを終わらせて、コーヒーを飲んでまったりしてた時。亮はこう言った。
「デザート?やった♪何だろ~」
亮は立ち上がると、冷蔵庫からケーキの箱を出してきて、すぐに戻ってきた。箱には、有名なお店のロゴが。
「え、これっておれが前に雑誌見てて『美味しそうだね』って言ってた…」
「そうだ、お前が仕事出た後買ってきた。お前の誕生日だから一緒に食いたくてな」
「一緒に?亮って甘いの好きだっけ」
「雅人と一緒なら何だって美味くなるのさ」
そう言う亮はいつも以上に笑顔で、おれもそれだけで幸せな気分になる。あと、亮がわざわざ雑誌でお店の場所を調べて買ってきたという情景を想像すると可愛いし、面白いし、とても嬉しい。
「ありがと、亮」
おれはワクワク気分で箱を開けた。中には、白桃のタルトとミックスベリーのタルトが二切れずつ入っていた。今は一切れでいいかな。
「ん~、どっちにしようかな…」
どっちもとても美味しそうで、ちょっと迷う。でもこの時期ならではって感じの白桃にビビッときたので、こっちに決めた。
亮はお皿とフォークを2つずつ出してきて、
「俺はこっちだな」
とミックスベリーの方を指さして言った。
おれのお皿には白桃、亮のお皿にはミックスベリーのタルトをのせた。
「それじゃ、早速食べよっか」
おれはまず桃にフォークを刺してかぶりついた。
「ん」
桃はゆっくりと咀嚼できるような、固すぎず柔らかすぎずちょうどいい食感で、みずみずしさと甘さが口いっぱいに広がる。
こくりと飲みこんでから、この上ない幸福感を覚えた。
「ん~、りょお、これすっごく美味しいよ」
「そうか、雅人が嬉しいと俺も嬉しいな」
亮はおれの満足げな表情を堪能してから、自分の分のタルトを口にした。
「クリームとかあまり甘くねぇのがいいな、これ」
いつも思うけど、亮の食べ方はすごく綺麗で品格がある。おれも亮が珍しく甘いのを堪能してるところを楽しんでいた。
「雅人」
「ん?」
「朝忙しなくてあまり言えなかったから改めて言うが…誕生日おめでとう、雅人」
「ありがとう。大好きな亮に祝ってもらって、おれは幸せだよ」
「そうか。ささやかで悪いが…」
「いやいや、十分だよ」
タルトを口にしては自然とこぼれるおれの笑顔に、亮も幸せそうだ。
どんな形であれ、最高の誕生日は大切な人と幸せに過ごすことだなとおれは思ったのだった。
夕飯と食器洗いを終わらせて、コーヒーを飲んでまったりしてた時。亮はこう言った。
「デザート?やった♪何だろ~」
亮は立ち上がると、冷蔵庫からケーキの箱を出してきて、すぐに戻ってきた。箱には、有名なお店のロゴが。
「え、これっておれが前に雑誌見てて『美味しそうだね』って言ってた…」
「そうだ、お前が仕事出た後買ってきた。お前の誕生日だから一緒に食いたくてな」
「一緒に?亮って甘いの好きだっけ」
「雅人と一緒なら何だって美味くなるのさ」
そう言う亮はいつも以上に笑顔で、おれもそれだけで幸せな気分になる。あと、亮がわざわざ雑誌でお店の場所を調べて買ってきたという情景を想像すると可愛いし、面白いし、とても嬉しい。
「ありがと、亮」
おれはワクワク気分で箱を開けた。中には、白桃のタルトとミックスベリーのタルトが二切れずつ入っていた。今は一切れでいいかな。
「ん~、どっちにしようかな…」
どっちもとても美味しそうで、ちょっと迷う。でもこの時期ならではって感じの白桃にビビッときたので、こっちに決めた。
亮はお皿とフォークを2つずつ出してきて、
「俺はこっちだな」
とミックスベリーの方を指さして言った。
おれのお皿には白桃、亮のお皿にはミックスベリーのタルトをのせた。
「それじゃ、早速食べよっか」
おれはまず桃にフォークを刺してかぶりついた。
「ん」
桃はゆっくりと咀嚼できるような、固すぎず柔らかすぎずちょうどいい食感で、みずみずしさと甘さが口いっぱいに広がる。
こくりと飲みこんでから、この上ない幸福感を覚えた。
「ん~、りょお、これすっごく美味しいよ」
「そうか、雅人が嬉しいと俺も嬉しいな」
亮はおれの満足げな表情を堪能してから、自分の分のタルトを口にした。
「クリームとかあまり甘くねぇのがいいな、これ」
いつも思うけど、亮の食べ方はすごく綺麗で品格がある。おれも亮が珍しく甘いのを堪能してるところを楽しんでいた。
「雅人」
「ん?」
「朝忙しなくてあまり言えなかったから改めて言うが…誕生日おめでとう、雅人」
「ありがとう。大好きな亮に祝ってもらって、おれは幸せだよ」
「そうか。ささやかで悪いが…」
「いやいや、十分だよ」
タルトを口にしては自然とこぼれるおれの笑顔に、亮も幸せそうだ。
どんな形であれ、最高の誕生日は大切な人と幸せに過ごすことだなとおれは思ったのだった。